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結婚後は同居したい?したくない?義父母と妻の実家のケースでメリデメを比較

大船くじら

大船くじらK.Ofuna

目次

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1:結婚後に親と同居するのってどう思う?

両親との同居に対する本音を未婚女性からリサーチしたので紹介します。

1)結婚後、親と同居したい?したくない?割合は?

結婚後、どちらかの両親との同居を望んでいる女性はどれくらいいるのか見てみましょう。今回『MENJOY』では、20~30 代の未婚女性145名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「結婚したらどちらかの両親と同居したいと思いますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

同居したい・・・10人(7%)

同居したくない・・・135人(93%)

圧倒的な大差でどちらの両親とも同居はしたくないという結果になりました。どちらの両親と同居しても、気を使うもの。経済的事情や介護の問題から同居を考えることがあっても、積極的に同居したいと思わないのは仕方ないかもしれません。

(2)したいと思う人

どちらかの両親と同居したいと考えている人は、どんな理由があるのでしょうか。代表的な意見を紹介します。

「子どもの面倒や家事の手伝いをしてくれそうだから」(28歳女性・コンピュータ関連技術職)

「親の老後を考えて」(25歳女性・その他)

「そのほうがお互いのことを深く知れるきっかけが増えるから」(28歳女性・企画/マーケティング)

育児や家事についてアドバイスやサポートが期待できる点をメリットにあげる意見が多く見られました。老後の両親を心配して「近くにいてあげたい」と考える人もいるようです。

(3)したくないと思う人

続いて、どちらの両親とも同居したくないと考えている人の意見を紹介します。

「自分たちの生活に口を出されたくないから」(27歳女性・その他)

「気を使うのがわかっているから」(35歳女性・その他)

「ふたりの時間を楽しみたいから」(33歳女性・公務員)

同居をすることで、両親からあれこれと干渉されたり、気を使ったりするのを敬遠する回答が多く見られました。円満な人間関係を築くには、ほどよい距離感が大切ですが、同居してしまうと「距離感が近くなりすぎる」と考える人が多いようです。

2:結婚後に義父母と同居するメリット4つ

まずは夫の両親にあたる義父母と一緒に暮らす利点を紹介します。

(1)金銭的に楽

まずいちばん最初に思い浮かぶメリットが「金銭面での負担が少なくなる」でしょう。結婚して夫婦で生活すると家賃、食費、光熱費などお金が思いのほか、かかります。子どもが生まれるとさらにお金が必要になるでしょう。

その点、義父母と同居すれば、いくらか生活費を入れるとしてもたいていの場合は夫婦だけで生活するよりはお金はかからないはずです。

2)夫好みの料理を習える

男性は、自分が食べて育ってきた「おふくろの味」が食の好みの原点になっているケースが少なくありません。料理が得意な妻が手の込んだ料理を作っても、「なんか違うんだよな……」と言ってくるケースもあるでしょう。

義父母と生活をすれば、夫好みの料理を作るための先生が目の前にいます。「旦那さんが喜ぶご飯を作ってあげたい」そんな女性にはメリットだと言えるでしょう。

(3)子供ができたら面倒を見てもらえる

子どもができると義父母の協力が期待できるのもメリットと言えるでしょう。夫婦で育児をするといっても、夫が仕事に行ってしまうと、ひとりでの子育ては大変なもの。そんなときに力を貸してくれる人が近くにいるのは助かるはず。

また、子どもがいると夫婦ふたりの水入らずな時間をもつのは大変です。しかし、義父母と一緒に暮らしていれば、子どもを一時的に預けることも可能です。

(4)家に人が多く何かと安心

夫婦でふたり暮らしをしていると、どちらかが外出をしている時間はひとりぼっちになってしまいます。女性がひとりで家にいると防犯面など怖いと感じるケースもあるもの。具合が悪いときなどは心細さも感じるでしょう。

その点、義父母と同居していると、いつも誰かしらいるケースがほとんど。怖いと感じるケースは少ないでしょう。自分や子どもが具合が悪いときも、義父母が心強い存在になってくれるはずです。

3:結婚後に義父母と同居するデメリット4つ

義父母との同居はいい面もあれば、当然悪い面もあります。ここではデメリット面を考えてみましょう。

(1)新婚の時期をふたりきりで過ごせない

結婚したての時期はふたりきりで、自由な新婚生活を満喫したい人が多いと思います。結婚まで同棲していなかった夫婦なら、ふたりだけの生活はとても新鮮に感じられるもの。

しかし、結婚と同時に義父母と同居をはじめると、ふたりきりの時間はほとんどなくなります。家族になったとは言え、義父母に対して気を使う面も多いです。自由な新婚生活とはいかない可能性が高いでしょう。

(2)あれこれ口出しされる可能性がある

義父母の目線から見ると、息子夫婦はまだまだ未熟な存在に映ります。「もっとこうしたらいいのに」「そんなことやったらダメ」などいつも親目線でやきもきしてしまいがち。

そのため、義父母と同居するとあれこれ口出しされる可能性があります。あまりに頻繁に口出しされると、「ちょっと鬱陶しいなぁ」と不自由さを感じるかもしれません。

(3)夫と義父母の会話に入りにくい話題もある

家族は、それぞれの形があって、家族以外の人がそこに入るのはとても難しいもの。それは新しく家族の一員になった妻も同様でしょう。

夫と義父母が会話をしているときなど、内容やテンションなどに戸惑ってしまって、「話に参加しにくい」と疎外感を味わう可能性もあります。「何かここにいると孤独……」そんなさびしい気持ちを感じるかもしれません。

4)介護の問題が出てくる

義父母との同居が長く続いていけば、はじめは元気だった義父母もやがて介護が必要な状態になっていくのが予想されるでしょう。

夫にきょうだいがいれば、親の介護をどうするかは、役割分担など話し合いになると思います。しかし義父母と一緒に同居している夫婦がメインで介護に携わるケースが多いもの。きょうだい目線では「いままで親と暮らしていい思いしていたんだから」という気持ちが少なからずあるものです。

4:結婚後に妻側の実家で同居するメリット3つ

続いて妻側の実家で同居する利点を見てみましょう。

(1)両親から最大限のサポートが得られる

妻目線で言えば、自分の親なので夫の両親である義父母と同居するよりも「何かと頼りやすい」面があるでしょう。家事をするにしても母親に手助けを求めやすいですし、金銭的な援助がほしいときなども自分の親のほうがお願いはしやすいもの。

あまりに何でも頼りすぎると夫の居心地が悪くなる面があるので、配慮が必要です。しかし、両親から多くのサポートが期待できるのはメリットと言えるしょう。

(2)親の様子を見れて安心できる

高齢の両親がいる場合など、たまに会うたびに親の老いを感じて「放っておくのは心配だな……」そんな気持ちを抱く人も少なくないでしょう。「できるなら近くにいてあげたい」と、離れて暮らす状況に罪悪感に近い気持ちをもつ人もいるはず。

両親と同居をすれば、その問題は解決します。いつも一緒にいられるので、親の状況がいつも確認できて心配や罪悪感は消えるでしょう。

(3)子供ができたときに頼れる

結婚生活が進んでいけば、やがて子どもができることもあります。そんなときに両親と同居していると育児について、いろいろ頼ることができるでしょう。

育児で頼れるのは義父母でも同様ですが、妻にとっては自分の両親のほうが遠慮しなくていいぶん、気軽。育児に疲れてどうしてもひとりの時間がほしいときなども、自分の両親になら甘えやすい面があるでしょう。

5:結婚後に妻側の実家で同居するデメリット3つ

自分の実家での同居でもデメリットはあるもの。ここでは代表的な3つの問題点を紹介します。

(1)夫が疎外感を味わう

妻にとっては慣れ親しんだ両親と生まれ育った実家で生活するのは、緊張感のない環境かもしれません。しかし、夫にとっては家族になったとは言え、義理の親に対して何かと気を使うもの。妻の実家も慣れた場所ではありません。

そんな環境のなか、妻が気を使ってあげないと夫は疎外感を抱きがちに。「家に居場所がない」と仕事が終わってもなかなか帰ってこない状況になるかもしれません。

(2)夫とふたりで新しい家族を築くという意識が芽生えにくい

結婚とはそれまで他人同士だったふたりが新しい家族を築くことと言えます。ふたりだけで暮らしていれば「これから家族として歩んでいく」という気持ちが芽生えやすいものですが、両親と同居するとなると、夫と歩んでいく意識が生まれにくくなってしまうことも。

妻としては「自分の家族に夫が加わった」感じになります。また夫としても「ふたりで家庭を築く」という気持ちになりにくいものです。

(3)親からの干渉を受けることも

親としては一緒に暮らしているのが自分の娘なのですから、あれこれ遠慮なく口出しをしてくるでしょう。家事や育児で頼りになる一方、アドバイスがわずらわしく感じるケースも想定されます。

自立して生活しているなら「あまり口出ししないで」と言いやすいものですが、経済的なサポートを大きく受けている同居の状態だと、肩身も狭くなって、強く言えない場合もあるでしょう。

6:同居の生活費はどうする?

いくら家族でも、お金の問題はクリアにしておかないと、トラブルの元に。ここでは同居するときの生活費について考えてみましょう。

(1)両親の持ち家なら光熱費を負担する

どちらかの両親の持ち家で同居をするなら、子世帯側は家賃などの住居費が浮くことになります。そのぶん、光熱費は自分たちが負担してみてはいかがでしょうか。

「光熱費だけだと気が引ける」と感じるなら、食費も子世帯が負担するのもおすすめです。お酒などの嗜好品は「自分たちは飲まないのに不公平な気がする……」となって、不満やもめ事に発展するケースもあります。あくまでお互いの共用の範囲内の食費を負担する程度がいいでしょう。

(2)夫婦の持ち家なら生活費を入れてもらう

子世帯の持ち家で両親と同居する場合は、生活費という形で両親から毎月いくらか受け取って、それを子世帯で家計として管理するのがおすすめの方法。

両親から受ける取る金額はそれぞれの家庭のお財布事情で変わってくると思います。子世帯に金銭的な余裕がなければ、多く出してもらってもいいですし、逆の場合はあまり多くの金額を負担してもらうのは酷です。

あとあともめるよりは、同居前にいくら生活費として入れてもらうのかしっかり話し合いをしておきましょう。

(3)お互いに出し合う

光熱費は自分たち、食費は両親などと項目ごとに家計分担をすると、「自分たちはそんなに使っていないのに……」という不満につながるケースもあります。

やがて光熱費を負担してないほうは、電気や水道を使用するのに気が引けたり、食費を負担してないほうは「食べたいものが食べられない」となってしまう可能性もあるでしょう。

それよりは、お互いで決めた金額を出し合って、そのお金で家計をやりくりしてみるのもおすすめです。お互いが消費するものはそのお金で運用して、趣味や嗜好品などは、それぞれのお金で購入すれば不公平感がなくなりますよ。

7:親と同居したくない場合の回避方法

親から同居を提案されても、「気が進まない……」という人もいるでしょう。ここでは角を立てずに親との同居を回避する方法を紹介します。

(1)親に頼りたくないと伝える

同居を断る口実として、「気を使って疲れる」「自由がなくなる」などが本音でも、それをそのまま両親に伝えるのはスマートな対応ではありません。できるだけ相手が気分を害さない理由にするべきです。

おすすめの理由は「親に頼らないで、自分たちだけの力で家庭を築きたい」でしょう。こちらならポジティブな理由で、両親を傷つけることもなく、納得してもらえるはず。

(2)義父母に気を遣わせてしまうと伝える

義父母からの同居の提案は、実の両親よりも断り方に悩むものですよね。今後の関係にヒビが入らないように、細心の注意を払う必要があります。

「義父母に気を使わせてしまう」など、親を思いやっているからこその理由を見つけて、旦那さんに伝えてもらうのがおすすめ。「うちはよく食べるから食費がかかる」「帰りが遅くてて深夜まで騒がしい」など何かしら納得してもらえる理由を伝えましょう。

(3)近所に暮らすことを提案する

両親としては、子ども夫婦に近くにいてもらいたい気持ちがあります。孫がいたらその気持はなおさらでしょう。年齢を重ねるにしたがって、体の自由がきかなくなってくると、「子どもと一緒に暮らしたい」と考えるもの。

同居に乗り気ではなくても、そんな両親の気持ちに寄り添う気持ちは大切。同居は難しくても、近所で暮らすことを提案して、いつでも会える状況を作って納得してもらいましょう。

8:結婚後の同居は慎重に

結婚後にどちらかの両親と同居する話が出るかもしれません。夫婦で納得できているなら問題はありませんが、どちらかが乗り気ではないのなら、同居は慎重に考えたほうがいいでしょう。

無理をすると両親との関係も夫婦関係も悪化するケースがありますよ。