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「人となり」とは?意味と相手の「人となり」がわかる質問

深海雪

深海雪Y.Shinkai

目次

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1:「人となり」とは?「人となり」の意味と英語での言い方

(1)意味と類語

まずは「人となり」を辞書で調べてみました。

【人となり/為=人】ひと・と・なり

生来の性質。人柄。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「生来」とは「生まれつき」という意味であるため、「人となり」とは「生まれたときからの性質や能力」のことをいうでしょう。

同じような意味では、「人柄」を意味する「人格」や「人品」、心持ちや性質を意味する「気質」や、もともとの人の性質を意味する「素性」などがあげられます。

(2)英語での言い方

英語で「人となり」は「personality」や「character」と言い表せるでしょう。「personality」は「person(人)」から派生した語で、言動などにおける思考や感情のありかた・傾向といった意味合いがあり、「性格」や「個性」「人格」と訳されます。一方、「character」とは、他者との明確な違いとなる特徴のことで、「性格」や「気質」と訳されています。

2:合コンでも使える!相手の「人となり」がわかる質問7つ

「はじめまして」の相手であれば、その人の人となりを理解して、もっと仲を深めていこうとか、自分とは合わないとか、いろいろと判断しなければいけません。そこで、「人となり」を知るための質問をまとめてみました。

(1)何をしているときがいちばん楽しいですか?


この質問は、いちばん何に興味・関心を傾けているかを知ることができ、その人の本質を探ることができるでしょう。

例えば答えが「ゲーム」や「アニメ」だとしたら、好きな世界に浸るタイプ。「友達と遊ぶ」なら、どんな友達がいるかで、その人自身もわかります。「映画」や「読書」だったら、好きなジャンルも聞くと、その人の特徴がつかめるでしょう。

(2)今、幸せですか?

この質問をするときは、相手の表情に注目してみましょう。「幸せです」と笑顔で即答する人は、本当にそう思っていて、素直で純粋な人だといえるでしょう。「どうしてそんな質問するの?」とちょっと複雑そうな顔をする人は、疑い深く警戒心が強いタイプ。また「幸せではない」という人は、ネガティブ思考の人だといえるでしょう。

(3)自分をひと言で表現すると?

この質問は、自分のことをどう客観的に見ているのかがわかります。自分を明るいイメージで表現した人は、ポジティブ思考で、自分に自信を持っている人でしょう。

逆に暗いイメージで表現した人はネガティブ思考ですが、先に「自分はこういう人だから」と相手に伝えている優しい一面もあるといえるでしょう。

(4)どうすればいいと思う?

この質問の答えは、その人の心のあり方が覗けます。「あなたはどうしたいの?」と相手の心に寄り添ってくれる人は、優しい人でしょう。

「自分だったらこうする」という人は、自分のことを信じて行動できる心が強い人。また「自分がしたいようにすればいい」という人は、他人の悩みに興味がない思いやりに欠けた人かもしれません。

(5)好きな色は?

色の好みは「なぜ好きなのか」を理論的に答えるのが難しく、感覚的なものなので、その人本来の性質に迫れるでしょう。

例えば「赤色」が好きなら情熱的でパワフルな人、「青色」が好きならクールで知的な人、「緑色」が好きなら心が穏やかで安定している人、「黄色」が好きなら明るくて希望に満ちた人など。あくまでイメージですが、個人の特徴を表す基準になります。

(6)小さいころはどんな子供でしたか?

人は成長するにあたり、いろいろなことを学んで吸収していきます。その点、まだ学ぶことが少ない子供のころは、よりその人本来の資質が顕著に現れる時期。「勉強が苦手だった」「読書が好きだった」「野球をがんばっていた」「ガキ大将だった」など、何かに影響される前のその人本来の姿が垣間見えるでしょう。

(7)食べ物の好き嫌いはありますか?

食べ物の好き嫌いがある人は少なくないでしょう。アレルギーで食べられないものがある人もいますが、食べ物の好みも理由を明解に答えられない感覚的なもの。

また食事の仕方にも注目したいところです。早く食べる、ゆっくり食べる、くちゃくちゃと音を出して食べるなど、食べ方も本来の資質と関係あるでしょう。

3:「人となり」が良いと思われる人の共通点5つ

(1)気配り上手


「人となり」が良い人は、人の気持ちを察することができる気配り上手な人でしょう。人の些細な顔色の変化にも気がつくので、グループ内で変な空気になったら別の話題をふったり、体調が悪そうな人がいたら心配して声をかけたりします。

意図的ではなく、ごく自然な感情で行っているので、自分のことを気配り上手だとは思っていません。

(2)噂話や悪口を言わない

「人となり」が良い人は、裏で噂話や悪口を言ったりはしません。たとえ誰かにネガティブな感情を持ったとしても、個人的な感情で人を差別したり、悪口を広めて仲間外れにしようとしたり思わないのです。

その感情は自分だけのものとして、心の奥にしまえる人。噂話や悪口を言わないので、自然に人から信頼されるでしょう。

(3)誠実

「人となり」が良い人は、どんなことに対しても誠実に対応できる人でしょう。どんなときも嘘偽りなく行動できます。ミスを起こしてしまっても、きちんと自分の間違いを認め謝罪できる人です。

そして、そのミスに対し誠実に取り組んで挽回していきます。その懸命に取り組む姿に、周りの人は好感を持つでしょう。

(4)向上心を持っている

「人となり」が良い人は、何事にも前向きで向上心を持っています。自分の中に強くて硬い芯を持っているので、ブレることもありません。

どんな逆境にあっても前向きさを忘れずに、自分がこれまでにやってきた努力や過程を信じます。あきらめずに前へ進むその姿は、会社でも学校でも高く評価されるでしょう。

(5)心に余裕がある

「人となり」が良い人は、心に余裕があって、いつも落ち着いているもの。問題が起こったときも冷静に対処できるし、周りの人がミスをしたときもすかさずフォローしたり、的確なアドバイスができる人です。

人に対して偏見や先入観がないので、人を差別することもなく、広い心で人と交流することができます。

4:「性格」と「人となり」は何が違うの?

「性格」と「人となり」というのは、表しているものは同じでも、ニュアンスに違いがあります。そこで「性格」も辞書で調べてみましょう。

【性格】せい・かく

1.行動のしかたに現れる、その人に固有の感情・意志の傾向。

2.特定の事物にきわだってみられる傾向。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「人となり」は「生まれたときからの性質や能力」でしたが、「性格」は「その人が成長する過程で固有に獲得した性質」のことといえます。

例えば「人となり」は「この作品は作者の人となりが表れている」「彼女の人となりが知りたい」のように、その人の感性や能力、そもそもの人間性を表します。そして「性格」は「私は熱しやすく冷めやすい性格だ」「私と彼は性格が合わない」のように、個々の感情を伴った言動を表すときに使われることが多いでしょう。

5:まとめ

「人となり」は生まれながらの感性や人間性を表します。一方「性格」は、育つ環境で身についたもので、今後の生き方や考え方で変えることができます。「人となり」と「性格」の違いを知った今、自分を見つめ直すきっかけにしてもいいでしょう。