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男が生理について知っておくべきことのまとめ。してほしい生理への対応も

番長みるく

番長みるくM.Bancho

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1:生理に理解のある男性はどのくらい?

「生理バッジ」をとりまく賛否など、今まであまり公に語られなかった女性の生理について、話題に挙げられることも増えてきました。実施に、生理のことを正しく理解している男性は、どのくらいいるのでしょうか。

そこで今回『MENJOY』では、20~40代の女性469名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「生理について理解があると感じる男性は身の回りにいますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

いる・・・203人(43%)

いない・・・266人(57%)

理解できていない男性が多いと答えた人がやや多いものの、4割ほどは「理解がある男性が身の回りにいる」という意見でした。

少しずつ理解は進んでいるものの、実際にはまだまだ知らない人も多いというのが現実でしょう。

2:生理痛や生理周期など…男が生理について知っておくべきこと5つ

そこで、男性が生理について知っておくべきことについてまとめてみました。

(1)生理(月経)とは?

まずは月経の正しい意味から見ていきましょう。辞書で調べてみると、

月経(げっけい)【menstruation】

思春期以後の女性で、卵巣周期に伴う性ホルモンの変化により子宮粘膜が周期的に変化し、受精卵の着床がないと、平均28日ごとに内膜が剝離(はくり)して出血すること。数日間持続する。月のもの。生理。経水。メンス。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

生理とは簡単にいうと、不要になった子宮内膜が排出することです。

およそ1か月に1回、卵巣から卵子が排出(排卵)されます。それに合わせて子宮内膜が厚くなり、受け入れ態勢を整えて、受精卵を待ちます。卵子が受精しなかった場合、準備した子宮内膜が不要になるため、はがれて体外に排出されます。これが生理なのです。

(2)生理周期(月経周期)

月経周期についても、辞書で調べてみましょう。

月経周期(ゲッケイシュウキ)

月経が始まってから次の月経の前日まで。通常は28日間。卵巣の状態によって、卵胞期・排卵期・黄体期に、子宮の状態によって、月経期・増殖期・分泌期に分けられる。増殖期は卵巣の卵胞期にあたる時期で、エストロゲンの作用により子宮内膜が増殖し厚くなる。分泌期は卵巣の黄体期にあたる時期で、プロゲステロンやエストロゲンの作用により子宮内膜がさらに厚みを増し、粘液を分泌して受精卵の着床に備える。基礎体温は卵胞期に低温、黄体期に高温となる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

つまり生理周期(月経周期)とは、生理が始まるサイクルのこと。数え方は、生理が始まってから、次の生理が始まる前の日までの日数です。

月経の正常周期は25日から38日程度で、順調な月経の期間は3日から7日間です。しかしこれは、体調や精神状態によっても変化しますし、個人差もあります。

(3)生理痛(月経痛)

生理痛(月経痛)についても、辞書で調べてみました。

月経痛(ゲッケイツウ)

月経に伴って起こる下腹部などの痛み。生理痛。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

生理中にお腹が重く、痛くなる人もいます。生理痛が重い人は、立ち上がれないほどの人もいて、痛み止めを飲まないと日常生活が送れないような場合もあります。

(4)月経困難症

月経困難症についても理解を深めておきたいところ。こちらも辞書で調べてみました。

月経困難症(げっけいこんなんしょう)

月経痛が病的にひどいもの。子宮収縮が強いなどの機能性のものと、子宮や卵巣に病気があるために起こる器質性のものとがある。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

生理痛があまりにひどく、学校や仕事に行くのもつらく、起きていられないような場合は、月経困難症といいます。

月経困難症は病院に行って診察してもらうのがベストですが、生活習慣を変えることで改善する場合もあります。栄養バランスを考えた食事を取ること、体を冷やさないこと、冷えや血行不良を防ぐために運動すること、ストレスをためないこと、ダイエットをほどほどにすることです。

ひと昔前とは違い、生理休暇を認めている会社も増えてきているようです。このようにつらくてどうしようもないときは、我慢せず、そういった制度を利用するのもいいでしょう。

(5)月経前症候群(PMS)

生理前の体調不良やイライラのことを月経前症候群(PMS)と言います。こちらも辞書で調べてみました。

月経前症候群(PMS)

《premenstrual syndrome》月経周期の後半に始まり、月経の開始とともに治まる病気。いらいら・怒り・憂鬱・不安・集中力の低下・無気力・眠気・不眠などの精神的症状や、頭痛・乳房の張りや痛み・下腹痛・肌あれ・むくみ・肩こり・便秘などの身体的症状のうち、複数が同時に現れる。排卵後の黄体期に始まることから、月経周期に伴うエストロゲンやプロゲステロンなどの分泌の変化が関与していると考えられるが、詳細な原因は不明。精神的症状が特に重い場合は、PMDDとして区別される。月経前症候群。月経前緊張症(PMT;premenstrual tension)

出典:デジタル大辞泉(小学館)

つまりこれは、生理の数日前の不快な症状のこと。これによって、日常生活に支障をきたすこともあります。例えば腹痛、頭痛、乳房痛、むくみなど、体に症状が出る場合と、イライラや情緒不安定、うつ、注意力散漫などの心に症状が出る場合があります。

3:こうしてくれると嬉しい!男性にしてほしい生理への対応5つ

女性は生理中、男性にことをしてくれるのが好ましいのでしょうか。話を聞いてきました。

(1)家事や育児をしてくれる

「生理中はいつもよりも体が疲れやすかったり、眠かったり、お腹が痛いなど、自分の思うようにならないことが多くて……。立っている時間の長い料理や洗濯、掃除などの家事を代わってくれたり、子どもと体を大きく動かすような遊びを進んでしてくれると助かりますね」(Yさん・27歳女性/事務)

(2)重いものを持ってくれる

「私は生理痛が重いほうなで、いつもは重い荷物も軽々運べるけれど、生理中は重いものを持ち上げるのが辛くて辛くて……。仲良しの男の同僚は、私が生理中だと伝えると、率先して重い荷物を運んでくれるので、本当に感謝しています」(Cさん・25歳女性/運送)

(3)寒いところに行かない

「冬に彼氏と遊園地に行く約束をしていたんですけど、行く当日は生理2日目でした。生理中だと伝えても彼氏は“せっかくだから行こうよ”と言って、結局、遊園地に行くことに。

お腹に使い捨てカイロを貼り、防寒を完璧にしたんですが、やっぱり待ち時間などに体が冷えて、お腹がすごく痛くなりました。生理中は無理したくないことを理解してほしいですね」(Fさん・31歳女性/医療)

(4)こまめに休憩を挟む

「生理中は体が疲れやすいので、デート中もこまめにベンチに腰掛けるなどの休憩を挟んでほしいです。生理中に登山したんですけど、あまりにしんどくて、頂上まで登るのは無理でした。生理中はカフェで座ったり、おうちでのんびりするデートにすればよかったと後悔しました」(Hさん・25歳女性/美容)

(5)そっとしてくれる

「生理中はとにかく眠くて、休憩時間もデスクに突っ伏したり、休日はずっと横になっています。同棲中の彼氏はそんな私のことをよくわかっっているので、そっとしておいてくれます。

起きたら食事がとれるように、冷蔵庫の中に“起きたら食べて”とメモの貼った食事が作り置きしてあって、感謝しています」(Sさん・30歳女性/建設)

4:男にも生理があるという説も…。男の生理現象とは?

男性は女性のように出血を伴う生理はないものの、普段とは違う様子の生理が起こるという説もあるんです。女性が生理前に疲労やイライラ、過食などのPMS(月経前症候群)が起こるように、男性も周期的にイライラや不安を感じたり、いつもより疲れやすかったり、食べすぎてしまったりすることがあるようです。

この原因について、はっきりとしたことはわかっていませんが、骨盤にあるという見方もあります。骨盤というのは、男女ともに決まった周期で開いたり閉じたりしています。骨盤が閉まっているときは体を動かしやすく精神的にも好調で、男性も精子が活発に生産されます。

一方、骨盤が開いているときは体がだるく、気持ちも落ち込み、精子の生産も少なく、勃起機能も低下するという見方もあるようです。

しかし、これらの医学的な根拠はないため、単なる噂に過ぎないのかもしれません。

5:生理中の女性には優しく接して

生理中の頭痛や腹痛、眠気などの体調不良は、なかなか男性には理解されにくいもの。男性が女性の気持ちになって想像するのはなかなか難しいですが、生理中の女性には優しくすることを意識しましょう。

気遣いを見せるだけでも、女性の気持ちは軽くなるものです。