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「出る杭は打たれる」の意味は?打たれやすい場面と打たれないための対策

大山奏K.Ohyama

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目次

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1:「出る杭は打たれる」の意味と例文

(1)「出る杭は打たれる」の正しい意味

まずは「出る杭は打たれる」の正しい意味を辞書で見てみましょう。

出(で)る杭(くい)は打(う)たれる《「出る釘は打たれる」とも》

1 才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる。

2 さし出たことをする者は、人から非難され、制裁を受ける。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

このことわざは「差し出る杭は打たれる」とも言われます。「空気を読む」ことが大事とされ、人と足並みをそろえて歩くことを無意識的に強要されることが多い日本の文化・慣習をまざまざと表しているかのような言葉ですよね。

(2)「出る杭は打たれる」の使い方と例文

「出る杭は打たれるというから、あまりここでは自己主張するのをやめよう」「出る杭は打たれるというけれど、それでも自分が正しいと思ったことを曲げたくはない」など、「出る杭は打たれる」という言葉は、基本的にネガティブな意味で使われます。

「出る杭」になってしまうことを突出した才能として捉えず、良くないと考えるのは、横並びを気にする日本人らしい感覚といえるかもしれません。

ですが、あえて出る杭になったり、「出過ぎた杭は打たれない」というようにポジティブに捉えて行動することも。個人として自分の魅力を発信していくならば、どれくらい出過ぎた杭になれるかで、その人の価値が決まるといっても過言ではありません。

(3)「出る杭は打たれる」を英語で言うと?

英語では「The stake that sticks out gets hammered in(down).」や「Envy will merit as its shade pursue.」などと言うことができます。日本人っぽい考え方と書きましたが、英語でも同じような意味の慣用句があることから、出る杭というのは、どこの世界でも嫉妬を呼んでしまうことがわかりますね。

2:日本独特の風習なの?「出る杭は打たれる」が起こりやすい場面3つ

(1)会社

会社では、基本的にチームで協力して仕事ができることが望まれます。もちろん営業などで、競争を強いられることもあるでしょうが、それでもやはり独自の発想をするのではなく、マニュアルに従った行動を求められます。

そのため、今までに誰も考えなかったような新しい提案をすると、大抵は周りから叩かれてしまいます。会議の場などでも、みんなが賛成しているのに、自分だけ反対をするなどといった行為は、たとえそれが正しかったとしても、出る杭が打たれるシチュエーションでしょう。

(2)学校

学校は最初に集団行動の大切さを教えられる場です。だからこそ、みんなと同じことがいかにできるかが評価に直結します。

美術や図工などでは独創性が評価されることもありますが、基本的な勉強では、出された宿題をやってくるか、みんなと一緒に課題に取り組めるかなどが大切とされ、それができないと親が呼び出されて、「協調性がなくて困る」などといわれれてしまうことも。

(3)合コン

大人になってからのプライベートでも、出る杭は打たれる状況が多発します。特に恋愛関係では、自分だけが異性からの注目を浴びようとするような行為は徹底的に非難されるでしょう。

それは合コンでも同じ。自分だけ特別のように振る舞うと、それ以外の女性が団結し、一緒になって蹴落とそうとします。これは、誰もが自分がいちばんになりたいと思いつつ、抜け駆けは卑怯という気持ちが働いているからです。

3:打たれない杭になるには?「出過ぎた杭」になる方法3つ

現在のパナソニックを一代で築き上げ、経営の神様との異名をもつ松下幸之助さんの名言の中に、「出過ぎた杭は打たれない」という言葉があります。そんな「出過ぎた杭」になるためには何が必要なのでしょうか。

(1)目立ちすぎない

出る杭は急に目の前に現れるから反感を買いやすくなってしまうのです。逆に、少しずつ少しずつ出る長さを増やしていけば、周りに拒否反応を起こされにくくなります。

例えば、新しい提案をしたいとき、いきなり会議などに出すのではなく、ちゃんと事前に根回しをしたり、許容されやすいレベルまでひとまず落とし込んで案を出していきます。それを何か月も何年も続け、結果的に自分が見せたかったビジョンまでもっていくのです。小さな提案を飲み続けている相手は、あまり自分が変化させられていることに気づかないものです。

(2)仲間を徐々に増やす

出る杭はひとりで出てしまうから周りを敵に回して打たれてしまうともいえます。なので、仲間を増やして周りも一緒に出る杭になることで、打たれないようにするという方法もあります。

この方法を使うのなら、自分のことをわかってくれる人にひとりずつ話をしていくのがいいでしょう。そうやって自分の考えを徐々に浸透させていくのです。

水の中に和紙を落とすと、水がじわじわとあがっていくような、ゆっくりとしたスピードで確実に仲間を増やしていけば、その水がいちばん上まで来たときには、もう周りには手出しができないような状況ができあがっています。

(3)完璧を目指さない

ひとりで出過ぎた杭になると決めたのなら、非難を恐れないことも必要でしょう。ここでポイントなのは、自分が完璧な人間だというアピールをしないということ。

人は自分より目立つ人に嫉妬をします。ですが、そういう人にも抜けたところがある、できないことがあるとわかると安心するものです。そういう人のほうが周りから愛されて、応援してもらいやすくなります。

出過ぎた杭を目指すならば、ある程度の隙を残しておくことをおすすめします。

4:これからは出る杭になることが大事?

出る杭が打たれる状況はいたるところに見られます。ですが、SNSなどで自分の意見を全世界に発信するのが簡単になった今、出過ぎた杭になったほうが成功する可能性は高いかもしれません。

人間社会というのはコミュニティ(=共同体)ですから、ある程度足並みをそろえることは必要なこと。ですが、世界と戦う力をつけたいのなら、出る杭になって打たれても簡単には負けない力が必要になってくるのではないでしょうか。