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かっこいいラテン語は恋愛にも役立つ?ラブやエッチにまつわるラテン語特集
月島もんもんM.Tsukishima
目次
隠す1:かっこいいラテン語で情熱的に愛を語ろう?
まずは「ラテン語」について、正しい意味をつかみましょう。辞書では以下のように説明があります。
ラテン‐ご【ラテン語】
インド‐ヨーロッパ語族のイタリック語派に属する言語。古代ローマ人の用いた言語。ローマ帝国崩壊後も、ローマ‐カトリック教会の公用語として今日まで保たれ、また、ヨーロッパの共通の文語として中世から近世の初めまで用いられた。一方、民衆の話し言葉としてのラテン語は、地域分化を経てロマンス諸語へと変わった。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
もともとイタリア半島に居住していたとされる「ラテン人」の言葉。現在、公用語としているのはバチカン市国のみです。
私たちが「ラテンっぽいね」なんていうときには、恋愛に対して積極的で、情熱的なアプローチをしそうなイタリア人やスペイン人を指しているわけですが、彼らの一部が「ラテン民族」なだけであり、ラテン語を操っているわけではないのです。
「オーラーレ!カンターレ!」のフレーズが耳に残ってやまない『Volare(ヴォラーレ)』も、サビの部分はイタリア語、それ以外はスペイン語です。つまり「ラテンのノリ」=ラテン語だと思っている人も多いかもしれませんが、それは実際は誤認なのです。
2:絆をラテン語で言うと?愛は?ラブ&エッチ関連のかっこいいラテン語10選
(1)愛
愛をラテン語に訳すと、「amor」になります。発音の仕方としては、「アモル」。イタリア語で愛する人のことを「アモーレ」と言ったりしますが、その語源にあたるもの。「Amor aeternus(アモル・アイテルヌス)」で永遠の愛、「Amo te.(アモー テー)」で「I love you.」になります。
(2)乾杯
乾杯はラテン語で「prosit」。読み方としては、「プロージット」。ドイツ語と同じ意味、発音です。乾杯のほかにも、健康などを祈願したり祝福したりする、おめでたい言葉です。
(3)キス
キスは「basium」(バーシウム)です。古代ローマの詩人カトゥルスの詩の一節に「Da mi basia mille(ダ・ミ・バーシア・ミル)」というものがあり、これは、「わたしに千のキスをしておくれ」と訳されています。ひとつづつ分解していくと、Daがdoの命令形、miが私、basiaがキスで、milleは1000……でしょうか。
(4)涙
涙は「Lacrimae」となります。発音の仕方は「ラクリマ」。日本のヴィジュアル系ロックバンド「ラクリマ・クリスティー」のバンド名は、クリスティがキリストを意味するので、「キリストの涙」ということになります。
(5)電話
電話をラテン語に訳すと、「telephonium(テレフォニューム)」。ラテン語が現在バチカン市国でしか使われていないことを考えると、比較的新しいラテン語と考えられますね。
(6)プレゼント
贈りもの、プレゼントをラテン語に訳すと、「donum(ドーヌム)」。「Vile donum, vilis gratia.(ウィーレ・ドーヌム・ウィーリス・グラーティア)」で、「安い贈り物をすると感謝も薄い」という意味のことわざがあります。
(7)ベッド
ベッドは「lectus(レクトゥス)」になります。厳密には寝椅子で、カウチベッドや、オットマン付きのひとり用ソファのようなイメージでしょうか。高級車レクサスは寝椅子のように心地いい車である、などとつなげて考えると覚えやすいかもしれません。車繋がりでいうと、プリウスも「先駆け」というラテン語です。
(8)エッチ
セックスをラテン語にすると、「sexus」となりますが、これは性別という意味になってしまいます。性交という意味をもつ単語は「coitus(コイトゥス)」です。
(9)絆
絆をラテン語に訳すと、「vinculum(ウィンクルム)」。もしくは、「nodus(ノードゥス)」になります。
(10)別れ
別れや「さようなら」という挨拶のラテン語は「Vale(ワレー)」。「Ave atque vale.(アヴェ アトゥクエ ワレー)」で「さよなら、お元気で」という意味。これは恋の終わりだけでなく、日常的にも使われる挨拶です。
3:え、これも?RPGの魔法の言葉など、意外と知ってるラテン語5選
実は、普段口にしている言葉のなかにも、ラテン語が混じっていたりもします。知らないあいだに使っていることもあるんです。そんな、耳になじみのあるラテン語をご紹介しましょう。
(1)nova
英会話教室の名前にも使われているのが、この「nova(ノヴァ)」。車の名前にも使われたりしています。意味は「新しい」です。
(2)aurora
「aurora(アウローラ)」は、「夜明け」を意味する言葉です。夜空に輝く発光現象でもあるオーロラとして、耳になじんでいる言葉でしょう。
(3)luna
これも耳にしたことがある人も多いはず。「luna(ルーナ)」は、夜空に浮かぶ月を意味する言葉です。
「LUNA SEA」というロックバンドも有名ですよね。これはラテン語と英語を組み合わせたバンド名で、「月と海」という意味になります。
(4)Requiem
「Rezuiem(レクイエム)」は安息という意味のラテン語で、光属性の魔法フレーズに使われています。そのほか、「Lumen(ルーメン=光の束)」「Mori(モリ=死)」、Est(エスト=在る)」なども、RPGゲームの呪文として使われているラテン語です。
(5)corona
世間を騒がせたこちらの単語も、漏らしてはいけないでしょう。「corona(コロナ)」は、ラテン語で「王冠、花輪、リース」を意味します。車名や会社名、ビール名などにも使われています。もともといい意味の言葉ですし、早くイメージが回復してほしいですよね。
4:ラテン語ってドラマティック
現在、ラテン語を話す人はごくわずかですが、「アドリブ」や「エゴ」など、英語にも用いられている慣用表現は多く、学名にはラテン語が使われる伝統があります。
また、月の海や星座の名前はラテン語で綴られるのが基本。歴史が深くて、ロマンの漂うラテン語をいくつか知っているだけで、会話が盛り上がるかもしれません。