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「足るを知る」は老子の言葉?続きがあるの?足るを知る人が幸せになれる理由

並木まきM.Namiki

目次

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1:足るを知るものは富む…には続きがある

まずは、「足るを知る」の正しい意味をつかむべく、辞書で調べてみました。

たるをしる【足るを知る】

身分相応に満足することを知る。足る事を知る。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

また、「足るを知る」は「知足」という言葉であらわすこともあります。

この「足るを知る」という言葉には、実は続きがあって、足るを知る者は富み、強めて行なう者は志有り」が正しい文節です。中国の思想家である老子による著書『老子』の第33章に出てくる言葉です。

これは現代語に訳すと、「満足することを知っている人間が本当に豊かな人間であり、努力を続けている人間は、それだけで既に目的を果たしている」という意味です。

他の数多の老子の言葉と同様に、さまざまな解釈ができますが、一例としては「人間というのは、もっともっととついつい求めがちになるが、それにはキリがなく、自分自身を知ること、そして努力を怠らないことが幸せになるために必要なのだ」と言っていると考えられます。

つまり「分相応に生きろ」とだけ言っているのではなく、「努力を続けない」がワンセットなのですね。

2:本当の意味を知っている!「足るを知る」を実践している人

では実際に生活の中で「足るを知る」を実践している人は、どういう人なのでしょうか。具体的に解説していきます。

(1)ミニマルな生活を心がける

自分の収入に応じて、必要最低限の物だけをそろえて暮らす人は、まさに「足るを知る」を実践したライフスタイルといえるでしょう。ミニマルな生活というのは、心も体も身軽になるので、環境の変化にもアクティブに対応しやすいのです。

(2)信頼できる友人とだけ狭く深く付き合う

友達の数は、多ければいいというものでもありません。「足るを知る」を実践する人の中には、本当に心を開ける相手とだけ狭く深く付き合う人も珍しくありません。

広く浅い交友を好む人に比べ、生涯を通じての盟友に恵まれやすくなるでしょう。

(3)何事も厳選する

仕事の進め方や買い物ひとつとっても、常に物事の選択が厳選されていることも、足るを知る人にある特徴です。周囲に流されることなく、自分にとって最適なこと選ぶことを優先させています。

3:足るを知る人が幸せになれる理由5つ

この「足るを知る人」が幸せになれる理由について考えてみました。

(1)他人と自分を比べないから

例えば、他人のSNSを見て「うらましい」「ずるい」と嫉妬するケースはよくあること。しかし「足るを知る人」は「私は私、他人は他人」と他者との関係性にいい意味で線引きをすることができるので、他人と自分を比べることをしません。

人と自分比べることで、心をかき乱されることもは言うまでもありません。それがないので、平穏な心をキープしやすいのでしょう。

(2)ないものねだりで無駄な時間を費やさないから

「ないものねだり」は、心や頭を疲弊させてしまう感情のひとつです。「あれがあれば」「もっとこうだったら」などの“たられば”は、人生をつまらなくしてしまうものでもあります。

「足るを知る人」は、ないものに対して執着しないので、目の前にあるものに幸せを感じることができるのです。

(3)“今、あるもの”に感謝できるから

「足るを知る」の概念では、今持っているもの、あるものにフォーカスします。そうすると「今あるもの」への感謝の心が強くなり、「ありがたい」「感謝している」と思う気持ちへとつながり、幸せを感じやすくなります。

それは物だけでなく、家族や恋人、友人に対しても同様。今置かれている環境に対して、常に感謝をする気持ちをもっているのです。

(4)無用な競争をしなくていいから

向上心のあることは悪いことではないものの、過度な闘争心や負けず嫌いが災いして、自らを苦しめてしまうことも……。

「足るを知る人」は、自分のことをわきまえている人。自分にとって無用な競争を意識的に避けているので、ストレスを感じにくくなるでしょう。

(5)物欲が強くなくなるから

物欲があると「あれも欲しい」「これも欲しい」と、無限に消費を繰り返すことになります。ひどい場合には、収入の域を超えてまで買い物をしてしまうケースも……。

しかし足るを知る生活をしている人は、自然と物欲も抑えられる傾向に。誰かが持っているものを羨ましいと思うこともなく、また自分に必要なものもわかっているので、必要最低限のものをそろえるという生活に。物欲に支配される機会が減り、現状に満足しやすくなるのです。

4:足るを知るを英語で言うと…

「足るを知る」の概念は、英語圏にも知られています。「足るを知る」の意味である「知足」は、直訳すると「Knowing Contentment」。「足るを知る者は富む」は「A contented mind is a perpetual feast.」と書きます。

他方、会話などで「足るを知る」を表現したいときには「to be satisfied with what you have.(もっているモノで満足している)」で表現することができるでしょう。

5:「足るを知る」で婚活もうまくいく?

「足るを知る」を心得ておくと、人生はグッと豊かで穏やかなものになるかもしれません。

例えば婚活においても、高すぎる理想や相手の欠点への愚痴ばかりに終始してしまうと、どうしても成果が出にくくなりがち。しかし「足るを知る」を心得て、現状に感謝し「分相応」を意識すると、良縁にも恵まれやすくなることが考えられるからです。

「足るを知る」という言葉は、人生においてとても大切な考え方であることがわかります。婚活に限らず、あらゆる局面で重要な指針となってくれるのではないでしょうか。