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家族って必要なの?現代社会における家族の新しいカタチとは…

深海雪Y.Shinkai

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1:家族って必要ですか?

家族が必要かどうか……そんなことを考えたこともないという人もいるでしょうが、家族のことで悩みを抱えていたり、かえって生きづらさを感じているという人だっています。

そこで今回『MENJOY』では、20〜40代の男女500名を対象に、独自のアンケート調査を実施。 「家族は必要だと思いますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

絶対に必要・・・313人(63%)

あってもなくてもいい・・・156人(31%)

必要ない・・・ 31人(6%)

「絶対に必要」と回答した人が6割を超えましたが、意外にも「あってもなくてもいい」という人が3割も占めました。昔は人間生活の基盤はすべて家族にありましたが、時代が進むとともに、家族に対する価値観が、今変わりつつあるのでしょう。

2:家族なんていらない…と思う理由5つ

(1)ひとりが好き

好きなときに自分の趣味に没頭したり、自由気ままに旅行したり……。結婚しない人や離婚することへのマイナスイメージが減りつつある今、何に煩わされることなく、シングルライフを満喫している人も少なくないでしょう。

結婚や家族というものにまったく興味がわかず、家族の必要性を感じなくなっているのかもしれません。

(2)経済的に無理

結婚して夫婦となり、子供ができて家族が増える。夫婦ふたりのときは、お互いが働けば何とかなるけど、子供ができたら女性は働けなくなる時期もあるし、子供をひとり育てるのに3,000万円はかかるといわれる現代。

家族を養うことは経済的に大変な負担で、家族という形を現実的に考えられなくなっている傾向もあるでしょう。

(3)親からの過干渉

子供のために良かれと思った親の言動でも、子供にとっては単純にプレッシャーだったり、親への反抗心が芽生える原因になったり……。親の過干渉は、子供の自立も親の子離れも妨げるといいます。子供が大人になっても親に縛られながら生活することで、心が窮屈になり「家族なんていらない」と思ってしまうのでしょう。

(4)親からの愛情を感じずに育つ

共働きや離婚などさまざまな事情で、子供と愛情のコミュニケーションをする時間が少ない……。このような親の元で育った人は、幼少期に親の愛情を感じることが少なかったため、愛情そのものの意味がわかりにくく、心が平坦になりがち。その経験から、親という存在の意味も家族の必要性も感じないのかもしれません。

(5)両親の仲が悪い

例えば、父親が家にいないのが当たり前で、母親が父親のことを子供に愚痴る。たまに会ってもケンカばかりで、一緒に食事をすることもなく、両親が楽しく会話するところも見たことがない……。感受性の高い子供のころに、このように自分の両親が不和だと「家族」というカタチに疑問をもってしまうのは自然な流れでしょう。

3:夫婦と家族の違いは?現代における「家族」のギモン5つ

(1)「夫婦」と「家族」って違うの?

辞書で「夫婦」と「家族」を調べてみると、

ふう‐ふ【夫婦】 の解説

婚姻関係にある男女の一組。夫と妻。めおと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

か‐ぞく【家族】 の解説

1 夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団。近代家族では、夫婦とその未婚の子からなる核家族が一般的形態。

2 民法旧規定において、戸主以外の家の構成員。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

とあります。

運命的に出会ったふたりが恋をして、その後の人生をともに歩もうと結婚し「夫婦」に。そして「夫婦」は「家族」の中に含まれます。また「家族」とは、夫婦とその子供はもちろん、その親や兄弟姉妹などを含めた血縁関係者で構成され、血のつながりを強く意識した「集団」と言えるでしょう。

(2)「夫婦」と「家族」、どちらが大切?

「夫婦」は「家族」の最小単位なので、本来ならこの質問は理にかなっていません。しかしこの質問をすると「家族」と答える日本人が多いでしょう。人生のパートナーである「夫婦」の関係より、夫婦の間に生まれた「子供」と父と母の役割を担った自分たち、また自分の親を含めて「家族が大切だ」と思うのでしょう。

(3)大切な「家族」にひずみが生じるワケ

子供は親にとって自分の血をつぐ、いわば分身のような存在。その分身である子供を自分の思ったとおりに育てようと無理難題を押しつけたり、育てたのだからと何かと恩着せがましかったり……。親子は血がつながっていても、生物としては別々の存在です。

親がその意識を持たず、子供を思うがままにしようとすればするほど、関係はこじれるでしょう。

(4)核家族だから問題なのか

三世代同居が当たり前だったころ、祖父母が世話した子供は、甘ったれでわがままに育つと言われていました。

現代、夫婦とその未婚の子供だけで構成される核家族でも、親が子供を甘やかし育てる傾向がある一方、慣れない育児に疲れた親が、子供をうまく育てられない傾向もあります。大家族でも核家族でも、同じような問題はあるのです。

(5)今大切な家族のカタチ

結婚して夫婦となり家族を作ろうとするとき、たいていの人はいちばん身近で見てきた自分の家族を理想とするか反面教師とするか、どちらかでしょう。

でも、親世代とはまったく違う時代に、まったく違う環境で育ったふたりが夫婦となり家族を作るのです。大切なのは、夫婦で価値観を寄せ合い、ふたりだけの新しい家族のカタチを作ることでしょう。

4:新しい家族のカタチとは?3つ

(1)夫婦独自の家族のカタチ

日本人はあらゆることで固定観念が強く、「男性が働きに出て、女性が家庭を守る」という昔ながらの家族のあり方にこだわりすぎている面があるでしょう。しかし家事より働くことが得意な女性もいます。男性が家事をしてもいいし、育児をしてもいい。固定観念を捨て、夫婦が生きやすい独自の「家族」を作っていいのです。

(2)アンジェリーナ・ジョリーの家族のカタチ

2019年公開映画『マイフィレセント2』の取材時に、「家族は血縁関係がないといけないなんてことはない。この世界でお互いを見つけあえれば、家族になることができる」と話していたアンジェリーナ・ジョリー。養子3人と実子3人、合計6人の子供を育てる彼女は、血のつながりをこえた新しい家族のあり方を見せてくれています。

(3)意識でつながる家族のカタチ

シェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案している石山アンジュさんは、家族とは「感情の拡張」にあるものだといい、「拡張家族」という新しい家族のカタチを作りました。血縁関係のない人々と共に暮らし、子供の世話や介護などを分担して生活することで、意識でつながり家族になっていくといいます。

5:まとめ

日本人は家族の固定観念にとらわれすぎだと筆者は思います。また、血のつながりに甘え気持ちを押しつけあい、その関係をこじらせている人も少なくないはず。まずは個性を尊重しあうこと。家族のあり方は人それぞれでいいのではないでしょうか。