恋のなやみに効くメディア

親知らずを抜歯するのに最適な年齢は?理由と痛む原因

水野 文也F.Mizuno

目次

隠す

1:親知らずとは?

親知らずとは、32本生える歯の中で、いちばん奥に生える歯。正しくは「第三大臼歯」と呼ばれます。上下合計4本あるうち、生えてくるのは通常、20歳を過ぎたころ。人生50年時代の昔は、親が亡くなったあとに生えるということで、「親知らず」と呼ばれるようになりました。 

この歯が生えるころになると、他の永久歯が生えるときとは違い、口の中に生える場所が残っていません。そのため、骨の中に埋まったまま出てこなかったり、横や斜めに生えてしまったりといったことが多く、4本すべてが完全に生えるのは極めてまれのようです。 

2:親知らずを抜歯する年齢は? 

1)親知らずはすべて抜かなくてもいいの? 

親知らずは抜く必要があると言われていますが、必ず抜かなくてはいけないとは限りません。正常に生えていれば抜く必要はないですし、奥歯が抜けている場合、ブリッジの土台とする場合などもあります。

ただし、正常な場合でも、例えば下の親知らずに異常があって抜いたり、あるいは生えて来ないような場合は、噛み合わせに影響が出てくるため、抜いたほうがいいようです。

220歳前後に抜くのがベスト

親知らずを抜くのは20歳前後がベストといわれています。その理由は、あごの成長が20代後半まで続くため、早めに抜けば、そのぶん骨格が太くなるのを防げるから。また、抜歯は心身ともにダメージが大きいため、体力回復が早い、若いうちに抜いたほうがいいでしょう。

また女性の場合、妊娠や出産で歯が弱くなるケースがあったり、妊娠期に治療で麻酔を使うのを避けたいという観点から、早いうちに抜いたほうがいいと考えることもあります。

3:親知らずを抜かないとどうなる? 

日本口腔外科学会のホームページには「抜いたほうが良い親知らず」が紹介しています。逆にいえば、抜かないで放置すると、これらの症状がひどくなるということ。噛み合わせが悪い、横向きに生えるなど、正常でない場合は、やはり抜いたほうが良さそうです。 

1)智歯周囲炎

智歯(ちし)とは、親知らずの別の言い方。智歯周囲炎とは、文字どおり親知らずの周囲が腫れて炎症を起こす症状です。

2)むし歯・歯周病

親知らずが半分しか頭を出でいない場合、ブラッシングが十分にできません。そのため、汚れが溜まり、むし歯や歯周病になりやすく、ばい菌が入って炎症が起きることも。また、口臭の原因にもなるので注意しましょう。

3)手前の歯がむし歯になる 

親知らずがむし歯になると、手前の歯もむし歯になる可能性もあります。また、手前の歯の根が親知らずに押されると、押された歯の根が溶けてしまうこともあるなど、周辺の歯に悪影響を及ぼします。

4)顎関節症になりやすい

上あごと下あごの噛み合わせる歯がどちらかだけない場合は歯が伸びてきて、あごの運動を邪魔して関節が痛くなることも。また親知らずの異常な生え方によって歯並びや噛み合わせが悪くなると、顎の関節に負担がかかり、あごが痛かったり、口が開けにくくなったりします。 

4:親知らずが痛む原因 

1)炎症による痛み 

前項で記した「智歯歯周炎」は、親知らずによる代表的な痛みです。抗炎症剤など薬を使って痛みを抑えることができても、原因となる歯が残っている場合、再発してしまいます。

2)隣の歯を圧迫する痛み 

親知らずが、「斜め向き」「横向き」に生えてきた場合、手前の歯(第二大臼歯)が圧迫され、それとともに痛みが生じます。多くの場合、噛んだときに痛くなる症状が出るようです。長く放置すると、手前の歯の寿命が短くなりかねません。

(3)歯茎を傷つけていることによる痛み

「上は生えているけれど、下は生えない」といったケースもあります。そうした場合、上の歯が伸びてきて、やがて下の歯茎に当たってしまい、傷つけることも。こうしたことから、上下片方だけ生えているようなケースでは、抜くのがおすすめのようです。 

 4) むし歯による痛み 

親知らずは、正常に生えない場合はブラッシングが困難で、虫歯になりやすいということを覚えておいて下さい。どの歯でも、むし歯になれば痛みが出ます。 

5:まとめ

親知らずは正常な生え方をしなかった場合、決して放置してはいけません。実際、筆者はずっと放置していた結果、歯科大学の附属病院で抜かざるを得ないほど、症状が悪化しました。

経験者からのアドバイスですが、ひどくなる前に抜きましょう! そのとき、大学の先生にいわれた「我慢してもいいことはないよ」という言葉を今でも覚えています。

【参考】

日本口腔外科学会「口腔外科相談室」