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朝礼で何話す?1月から12月まで各月の朝礼ネタとスピーチのコツ

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:会社で朝礼やってる?

朝礼というものは、業務がバラバラの社員が、最新の連絡事項や改めて周知しておきたい重要事項を一度に共有できるというメリットがあり、毎日行っているという会社も多いです。

そして、朝礼の中には、社員ひとりひとりが順番にスピーチをする、という時間を設けているところも少なくありません。

(1)朝礼でスピーチさせられる企業って意外に多い

朝礼にスピーチを取り入れている会社は実際どのくらいあるのでしょうか。今回『MENJOY』では、20~40代の有職者男女500名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「勤務先で朝礼のスピーチがありますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

ある・・・120人(24%)

ない・・・380人(76%)

単純計算で、10社のうちの2社は朝礼のスピーチを取り入れていることになります。社員の士気を高めたり、コミュニケーションの場を設けることを目的に、朝礼にスピーチを取り入れる会社は意外と多いのですね。

(2)朝礼を英語で言うと?

朝礼を英語で言う場合は、「朝の集会」を意味する「morning assembly」を使うのが一般的です。他にも朝の集まりを意味する「morning gathering」や、朝の会議を意味する「morning meeting」を使用しても問題ありません。

また、「その日の勤務に必要な情報を伝える」という具体性を出したい場合は、「morning briefing」と表現しても良いでしょう。

2:これで完璧!1月から12月まで各月にふさわしい面白雑学&健康ネタ

朝礼は真面目な話題に加え、各月に合わせた面白雑学や健康ネタを組み合わせるのがおすすめです。悩んだときにぜひ活用してもらいたい月別の朝礼ネタをご紹介します。

(1)1月は年賀状にまつわるタブーや失敗ネタなど

1月といえばお正月ネタが鉄板で、特に「年賀状」は、社会人にとっても身近な存在です。年賀状には思わぬタブーが潜んでいるもの。

例えば新年の挨拶として賀詞を書くことが多いですが、「賀」や「寿」といった1文字や、「賀正」などの2文字の賀詞は略語とされ、上司や先輩など目上の人に年賀状を送る際に使用してはいけません。

このような知識は意外と知られていないので、豆知識としてスピーチに取り入れれば、聞く側にとっても大きなメリットになるでしょう。今年の年末、年賀状を準備するときには気を付けよう、という気持ちになりますね。

最後に「小さなミスや確認不足が失礼にあたることもある」と添えると、朝礼向けのスピーチとしてキレイにまとまります。また、その年の年賀状の漢字間違いなど、自身の失敗ネタを加えるとさらに盛り上がりますよ。

(2)2月はインフルエンザ対策やバレンタインデーネタなど

2月はウィルスの感染率がピークとなる時期。なので、朝礼では手洗いの徹底やマスクの着用など、基本的な予防対策を呼びかけることも多いです。スピーチには湿度は50~60%に保つと空気の乾燥が抑えられるなどの雑学を添えると良いでしょう。

また、2月と言えばバレンタイン。実はバレンタインは宗教によっては違法行為とされ、禁止になっている国も存在します。これに掛け合わせ、「チョコの強要や高額なお返しの強要はパワハラ・セクハラに該当する可能性もあるらしいですよ」などおちゃめに添えれば笑いが取れるうえ、イヤな上司からチョコを強要されずに済むかも?

(3)3月は花粉症対策や健康管理ネタなど

3月は花粉症の人にとっては地獄のような時期。朝礼では、健康ネタの一環として、花粉症への対策術を紹介してみてはいかがでしょうか。例えば、ユーカリやペパーミントやラベンダー、ティーツリー、フランキンセンスの香りは花粉症対策にいいといわれており、お湯に精油を垂らして蒸気を嗅いだりすれば、緩和されるともいわれています。

これらの香りはリラックス効果もあるため、日々の疲れを癒したい人にもぴったり。「仕事を頑張るためにもリラックスする時間は大切」とまとめると、花粉症以外の人にも意味のある朝礼スピーチになるでしょう。

また、3月は季節の変わり目。体調を崩しやすい時期です。免疫力アップのコツや健康管理ネタを取り入れたり、休息のためのさまざまなリラックス方法を伝授するのも良いですね。

(4)4月は新生活やエイプリルフールなど

4月は新生活がスタートする時期。社会人としての心得をスピーチに織り交ぜるのが良いでしょう。心得というと堅い話になりがちですが、フランクなスピーチにするために、エイプリルフールネタを混ぜるのも一興。エイプリルフールの経験談を通して得たことなどを紹介してみましょう。

また、エイプリルフールは気軽に嘘がつける日として認識されていますが、嘘をついたことで相手に不利益が生じると、トラブルの原因となります。「嘘をつく場合も楽しめる嘘をつくように。誰かが不利益になったりトラブルの原因となるような嘘はつかないようにしましょう」と締めると、朝礼のスピーチとして実りのある内容になるでしょう。

(5)5月はGWや母の日、五月病など

5月は連休があるので、比較的にネタ探しに困らない人も多いでしょう。思い出話ばかりで社員の身になる話に繋げられないという人は、NHKで「GW」という表記が使用されない理由など、面白雑学を披露しても良し。

他にも「母の日」に絡めて、母の日での出来事や母親との思い出を通して、人とのつながりの大切さを説く、五月病を克服する方法や対策術を紹介しても良いですね。

(6)6月は梅雨対策や記念日事情など

6月といえば梅雨シーズン。朝礼スピーチでも雨の日ネタが鉄板。例えば、雨の日の洗濯物は風呂場に干して扇風機を当てるとより早く乾く、傘骨が折れても使用できる「ポキッと折れるんです」という傘が郵便局で購入できるなど、知って得するような梅雨対策を紹介してみましょう。

また、6月といえば12か月で唯一、祝日がない月です。社員のモチベーション向上を図るのが大切となるので、ポジティブな内容を取り上げる朝礼スピーチにしましょう。

(7)7月は七夕、子どもの長期休暇ネタなど

 

7月7日の七夕にちなんで宮城県仙台市、神奈川県平塚市、愛知県安城市で行われる「日本三大七夕まつり」を紹介し、その歴史を辿るのも良いでしょう。

また、子どもの学校がお休みになる時期。子どもがいる家庭では、親側のスケジュールがいつにも増して多忙になることも多いので、自身の経験を踏まえ、効率良く物事を進めるコツなどを紹介するのもおすすめです。

(8)8月は熱中症、お盆ネタなど

8月は真夏日が続く月なので、朝礼スピーチでは熱中症対策を取り上げて注意喚起を促すことが多いです。熱中症には種類があり、それぞれ対応が異なることや、熱中症になりにくくする秘訣を伝えると良いでしょう。

また、帰省中や移動中の思い出を紹介するのも良いですね。水難事故や交通事故などの危険性も多いので、社員の身を守るべく注意喚起を促すというのも朝礼のネタらしくなります。

(9)9月は健康診断、秋分の日

9月は健康診断を実施する会社が多くなります。朝礼スピーチで健康診断での辛い思い出や、健康診断の必要性について話してみましょう。9月はいきなり肌寒くなったりするので、社内でできる体温管理を促したり、冷え性対策に効果的な食事や体の温め方などのアドバイスも喜ばれます。

また、9月23日は秋分の日。「昼と夜の時間の長さが同じになる」というイメージが強いですが、実は秋分の日は祝日法で「祖先をうやまう日」とされています。秋のお彼岸時期となるので、お墓参りや帰省時にまつわる思い出を取り入れてみてもいいのではないでしょうか。

(10)10月は「〇〇の秋」、ハロウィンなど

読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋など「〇〇の秋」に結び付けて、自身の体験談やおすすめを披露してみましょう。また、芸術の秋は俳句の季語に「芸術祭」とあるなど古くから秋に芸術をたしなむ風習があったことから、スポーツの秋は1964年東京オリンピック開催日にちなんで「体育の日」が制定されたことからなど、「〇〇の秋」にはそれぞれ由来があります。それぞれは言葉の雑学として紹介するのもいいでしょう。

そして、10月31日は禁煙の若者に大人気のハロウィンなので、その思い出や仮装、カボチャなど関連づけて話を広げるのも良いですね。

(11)11月は文化の日、ポッキーの日など

11月の朝礼スピーチでは「〇〇の日」の雑学ネタがおすすめです。まずは11月3日の文化の日。文化にちなんで世界遺産の雑学を紹介してみましょう。

例えばオーストラリアにあるエアーズロックは世界で2番目に大きな一枚岩として知られているけど、実は全体の5%の大きさに過ぎない、イタリアにあるピサの斜塔で鳴る鐘は建物への影響を防止するためにスピーカーで鐘の音を鳴らしているだけなど、世界各地の世界遺産の面白ネタを披露するとウケも抜群。

また、11月11日は「ポッキー&プリッツの日」など、親しみのある身近な棒関連のものの日とされていることが多いです。面白雑学ネタとしてもぴったりですよ。

(12)12月はクリスマス、宝くじなど

12月の朝礼スピーチに頻出するのが「クリスマス」にまつわる話題です。「イブ」の意味やサンタクロースの由来や正体など、クリスマスというひとつのイベントにたくさんの雑学ネタが存在します。特にサンタクロース誕生の話は、勉強となる部分が多いので、朝礼にもってこいな話題といえるでしょう。

他にも、年末に盛り上がる「宝くじ」の話題は、気になるという人も多いはず。宝くじを拾った場合、拾った人が当選者になることもあり得るという事実は、意外と知られていません。また、高額当選者だけが入手できる冊子があるなど、小ネタもたくさん。年末に大勝負をかける社員に向けて、宝くじ知識をプレゼントしてあげるのも夢がありますね。

3:朝礼のスピーチをもっと上手に!成功させるコツ5つ

朝礼でスピーチをするとなぜかうまくいかない……そんなときはスピーチへの臨み方を見直してみて。朝礼のスピーチを成功させるコツをご紹介します。

(1)声に出して練習する

スピーチ練習は、声に出して行うだけで成功率はぐんとアップします。イメージトレーニングだけでも身になりますが、実際に声を出して話すことでよりスムーズにスピーチを進めることができます。

スピーチすることに慣れるためにも、本番前にできれば2〜3回は声に出して通し練習をしておきましょう。

(2)共感できる内容にまとめるよう心がける

朝礼のスピーチでは、「ためになることを伝えよう!」と意気込んでしまうと、堅い内容になりがち。

しかしあまりに堅い内容は聞く側にとってつらく、途中で飽きてしまいます。スピーチでは身近な話題を取り上げるなど、聞き手側が共感できる内容にまとめるよう注力しましょう。

(3)話題はひとつに絞ってわかりやすく伝える

張り切って朝礼に臨む人の中には、良かれと思って1回の朝礼にいろいろなネタを持ち込む人も多いと思います。しかし、ネタが増えるぶんだけ、話はややこしく聞こえてしまい、「この人、何が言いたいんだろう……」と聞き手を惑わせてしまいます。

朝礼で取り上げるスピーチ話題はひとつに絞り、わかりやすく伝えることを心がけると、聞き手も飽きずに最後まで聞きやすくなります。

(4)ポジティブな内容で締めくくること

朝礼におけるスピーチでは、最後の締めがいちばん大切です。失敗談や注意喚起などネガティブな内容を取り上げた場合、そのままの流れで終わってしまうと、聞き手のモチベーションは下がったままになります。

社員たちの士気を高めるためにも、スピーチ内容に合わせて「きっと私たちなら超えていけます」「互いに助け合い、最後まであきらめずに挑戦していきましょう」など、ポジティブなひと言を添えて締めるようにしましょう。

(5)自分にご褒美をあげて朝礼を乗り切る

朝礼に苦手意識のある人にとっては、モチベーションが上がり切らずスピーチに失敗してしまう人もいるでしょう。朝礼が苦手な人は、自分にご褒美を用意して、自らを奮起させてみましょう。

豪華なものでなくても、ランチや夜ごはんを少し贅沢にしてみる、少し良い入浴剤やアロマを買うなど、小さなご褒美でもOKです。ご褒美があるだけで、モチベーションはぐんと上がるはず!

4:まとめ

朝礼のスピーチでは、会社理念を唱えるような堅苦しい話よりも、聞き手である社員が「自分に関係のある話」だと思えることが、モチベーションアップに直結します。

朝礼のスピーチを任されたからといって気難しく考えず、季節ごとの話題から自身が等身大で経験したことや大切だと思うことをありのまま伝えることを意識してみましょう。