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目を見て話せない…相手を目を合わせられない心理と対処法5つ
平松隆円R.Hiramatsu
1:目を見て話せない原因と対処法は?
神戸女子短期大学の福井愛美という研究者が「パーソナリティーとコミュニケーション様式の自己認識との関連」という研究を行っています。その論文を読んでみると、目を見て話すことが苦手と感じる人ほど内向的であることがわかります。
(1)目を見て話せないことと内向的の関係
では、内向的な人というのは、どんな人でしょうか。一般的には、関心や興味が内面に向やすいと言われていて、自分がこうと思ったことに従って行動する特徴があるといわれています。
他にも、消極的であったり、自己中心的な性格であったり、他者へ恐怖が強いともいわれています。よく、「目は口ほどにものを言う」なんていいますが、他者への恐怖から、そもそも相手の目(=顔)を見られないのに加え、自分の心や考えを読まれたくないと思って、相手の目を見られないのかもしれません。
この場合の対処法としては、まずは内向的な性格を変えることが必要でしょう。
(2)恥ずかしい
学生たちと話をしていると、「相手の目を見るのが恥ずかしい」とか「目を見るとうまく話せない」という声をよく聞きます。LINEなどでは積極的にコミュニケーションをとってくれる学生でも、同じような意見を耳にします。
つまり、コミュニケーション自体が苦手なわけではなく、相手の目を見ること自体が苦手ということです。なので、この場合には、相手の目を見て話すことを恥ずかしいと思わないようになる訓練が必要になってきます。
2:目を見て話せない…会話相手と目を合わせられない心理5つ
それではもう少し詳しく、目を見て話せない心理について、考えてみましょう。
(1)自分に自信がない
人づきあいが苦手だとか、コミュニケーションに自信がないとか、そういう自分に自信がない人は、相手の目を見て話せないかもしれません。そもそも、根本的に誰かと話すのが苦手なことが、目を見て話せないというとに繋がっていると考えられます。
(2)嫌われたくない気持ちが強い
学生たちのように、誰かとコミュニケーションはとるのは好きだし、実際LINEなどでコミュニケーションをとることは問題がないのに、相手の目を見て話すのはダメという場合は、自己防衛本能が関係しているかもしれません。
何かおもしろいことを言わないといけないというプレッシャーあったり、目の前にいる相手から「なんだ、つまらない奴」と思われたくないし、そういう態度や表情をされたくないと思ったら、実際に会って会話をすることがおっくうになります。
(3)単純に恥ずかしい
単純に、相手の目を見て話すのが恥ずかしいという場合もあります。恋人であれば、見つめ合うということもありますが、それ以外の人だと、なかなか難しいものです。
出会いの場なんかで、誰かと目が合ったときに、思わず視線をずらしてしまうという経験がある人も少なくないでしょう。欧米の人だと、目があった瞬間に、ニコッと微笑み返せたりできるのですが、文化的なことが影響しているのか、日本人ではできな人がほとんどです。
(4)逆に好きだから
(3)で「日本人は」といいましたが、好きだから目を見て話せないという人も、日本人の中に特に多いかもしれません。自分が好きなことを相手にバレてしまうのが恥ずかしくて、目を見て話せないという人もいるでしょう。
(5)相手のことが嫌い
難しいのは、好きだから相手の目を見て話せないという場合もあれば、嫌いだから目を見て話したくないという場合もあるということ。
嫌いな相手から話かけられたときに無視したり、顔をその人の方に向けないで返事をしたりという経験をしたことはありませんか。この人って目を合わせて話さない、残念なやつだと思っていたら自分のことを嫌っているだけだった、なんてこともあります。
3:目を見て話せない人がうまくコミュニケーションをとる方法5つ
では、目を見て話せない人が、うまくコミュニケーションをとるにはどうしたらいいのでしょうか。
(1)目ではなく鼻や眉間を見る
コミュニケーション術やプレゼンテーション術でよくいわれるのが、「相手の目を見て話すのが苦手だったら、眉間や鼻を見て話しましょう」というもの。確かに、相手の鼻や眉間を見ていても、相手からすると目を合わせて話しているように感じます。
(2)自分に自信がもてる部分をひとつ探す
自分に自信がなくて、相手と目を合わせて話すことができないという人の場合、自分が誰にも負けない部分を見つけましょう。
容姿でも性格でも、特技でも大丈夫です。何かひとつでも見つければ、それが自分の強みとなって自信がもてるようになります。自信がもてるようになれば、相手の目を見て話そうという場面でも、自分を奮い立たせることができるでしょう。
(3)相手は自分のことを好意的に思ってくれていると考える
恋人や仲のいい友達なら目を見て話すことも平気だけど、それ以外の人は無理という人であれば、その原因は相手が自分の好意をもってくれているかわからない不安にあります。
こういうケースでは、相手は自分ことを好きなんだと思って接すればいいんです。自分のことが好きな相手なら、あなたのことをヘンな人なんて思うわけないのですから。そう思えれば、恥ずかしいと感じることもないでしょう。
(4)深く考えない
これも大事なことですが、嫌われたらどうしようとか、ヘンに思われたらどうしようとか、考えすぎないことも大切です。何も考えず、相手との会話を楽しむことだけに集中すれば、自然と目を見て話せるようになるかもしれません。
(5)相手も何も思わないと考える
目の前にいる相手と会話をしているとき、会話の中身以外のことについて、ほとんど考えていませんよね。それは相手も同じ。目を合わせて話しているからといって、ヘンな奴とは思わないんです。なので、嫌われたらどうしようとか、変に思われたらどうしようとか、心配する必要はないんです。そう思って堂々と接してみてください。
4:まとめ
目を見て話せないという人は少なくありません。もしかしたら、相手も自分と同じように、目を見て話すのが苦手と思っているかもしれませんよ。そう思えれば、少し気がラクになるのではないでしょうか。