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三大欲求とは?男女に聞いた三大欲求の強さの順
深海雪Y.Shinkai
目次
隠す1:ない人はいる?三大欲求とは?
人間が生きていくための欲求の中で、一般的に「三大欲求」といわれているのが「食欲」「睡眠欲」「性欲」です。
これは文脈によって多少変化することがあり、人間の生命維持という観点では、「性欲」が「排泄欲」にかわります。また世界では、「三大」にまとめないケースも散見され、例えば、仏教においては「五欲(五大欲求)」となり、「食欲」「色欲」「睡眠欲」に加えて、「財欲」「名誉欲」が存在します。
特に意識しなくても、お腹は減るし、眠くなるし、子孫を残したいと思う。これは誰にでもある欲求とされます。
2:男子に聞いた!三大欲求どれが強い?
この三大欲求ですが、男女によってどれが強い、弱いなどの差があるのでしょうか。
それを調査するべく、今回『MENJOY』では、20~40代の男女別に、独自アンケートを実施。「三大欲求のうち、最も強い欲求はなんですか?」という質問をしてみました。まず最初に、男性395人に聞いた結果をご紹介します。
3位:性欲・・・106人(26.8%)
「子孫を残したい」という欲は、人間という生物にとって重要な本能に関わる部分ですが、食欲や睡眠欲と違い、自分の意思でコントロールできる部分もあるため、3位という結果になったのでしょう。
現代では、子孫繁栄の欲求というより快楽を求める欲求と考えられることもありますが、種を維持するための根元的な本能であり、欲求であることに変わりありません。
2位:睡眠欲・・・141人(35.7%)
「睡眠」は、人間に関わらず、生物にとって、体や脳を休めるために必要不可欠です。どんなに眠りたくないと思っても、無意識に眠りに落ちてしまう経験をしたことは誰でもあるはず。
人生の3分の1を睡眠に使っているわけですから、必然的に重要度を感じている人が多いのでしょう。
1位:食欲・・・148人(37.5%)
1位は「食欲」でした。しかし2位の睡眠欲との差はわずか。特に意識しなくてもお腹はすき、それを1日3回も感じるのですから、1位なのは納得できます。
栄養を取ってエネルギーを生み出すことは、生命維持には欠かせません。古くから「腹が減っては戦はできぬ」といわれるとおり、食欲を満たせばやる気にもつながります。
3:女子に聞いた!三大欲求どれが強い?
続いては女性393人の結果をご紹介します。男性と異なる部分は見られるのでしょうか。
3位:性欲・・・13人(3.3%)
男性と同じく、3位は「性欲」でした。ただ男性とは比較にならないほど数字が低く、多くの女性が「性欲」をあまり重視していないということがわかります。
そもそも日本には、女性の性欲を恥ずかしいと感じる風潮があるとされていますし、男性よりもオーガニズムを感じにくいといわれていることも関係しているのでしょう。
2位:睡眠欲・・・185人(47.1%)
そして2位も、男性と同じで「睡眠欲」となりました。女性にとっては、月経前症候群や月経痛など、ホルモンバランスにともなう体の変化も関係しているかもしれません。
睡眠を取ることは、体はもちろん、心や脳のリセットにもつながります。夜眠たくないといって睡眠を削ることは、心身の健康を妨げる原因にもなります。
1位:食欲・・・195人(49.6%)
これまた男性と同じく、1位は「食欲」となりました。「食べたい」という欲求は、性別に関係なく、体に栄養素を与え、生きていくエネルギーを貯めていくもの。
また女性は、妊娠・出産など、生命を産むために、体を維持しなければなりません。そういったことも、食への欲求が高い理由のひとつといえるかもしれませんね。
4:あなたはどれが強いタイプ?日常的行動でわかる三大欲求診断5つ
(1)お腹がすくと機嫌が悪くなるかどうか
お腹が空いていると感情がコントロールできず、普段ではありえない態度や表情を表に出してしまう人は、食欲が強い人といえるでしょう。まさに自分の中から湧き出る欲求に正直な人ともいえます。
イライラして周囲に迷惑をかけないために、軽い間食をしたり、温かい飲み物を飲んで落ち着くように心がけるといいでしょう。
(2)朝起きるのがつらいかどうか
朝起きられないのは、深い睡眠がとれていないからです。その理由として多いのが、趣味などに夢中になり「眠たくない」と感じているからだといいます。
そもそも睡眠は自分の意識でコントロールできるものではなく、生物として生きるための自然な現象。日ごろ、意識的に睡魔を抑えている人ほど、実は睡眠欲が強いといえるでしょう。
(3)ボディタッチが多いかどうか
ボティタッチが多い人は、その行為が相手の気を引くために有効だとわかっています。それは恋愛感情なのか、単なる下心なのか……さまざまでしょうが、ともあれ相手への性アピールのひとつといえ、性欲が強い人ともいえるでしょう。
軽く触れたり、タッチする場所を変えることで、好意のレベルを変え、相手の気を引いているのです。
(4)ちょっとの移動でも寝てしまうかどうか
電車やバスのなかでうたた寝をしてしまう人は、睡眠欲が強い人といえるでしょう。夜の睡眠が十分でないために、昼間でも睡魔におそわれているということもあります。
毎日ぐっすり眠れるように、寝る前はスマホなどに熱中しないで、お風呂で体をしっかり温めてベッドに入ると、質のよい睡眠がとれるはずです。
(5)食欲が旺盛かどうか
よく「食欲が旺盛だと、性欲も盛ん」といわれます。確かに肉をガツガツ食べる人は性欲も強そうですよね。これは食欲と性欲という欲求すべてへのエネルギーが強いということでしょう。
しかし女性の場合は、脳内における食欲と性欲を司る場所が近い位置にあり、食欲と性欲、どちらか一方が満たされれば満足する傾向があるといわれます。
5:三大欲求は英語で何という?
英語には、ダイレクトに「三大欲求」を示す言葉はありません。しかし「欲求」を「何かが欲しいと思う気持ち」の「desire」で表し、「the three desires in life」「the three great human desires」などと表現できます。
また、アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人間の欲求を5段階のピラミッド型で理論化しています。日本でいう「三大欲求」は、その最下層にある「生理的欲求(physiological needs)」に含まれます。そのため「欲求」は、「need」つまり、「日常生活を送る上で必要なもの」とも表現できるでしょう。
6:まとめ
生物にとって「食欲」「睡眠欲」「性欲」は、生命を維持するために欠かせない欲求です。しかし、どの欲求も過度に感じてしまうと、体と心のバランスがとれなくなります。バランスよく満たすことを心がけてください。