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迎え舌とは?迎え舌になる原因・心理と治し方

松田優

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:迎え舌の意味は?

迎え舌とは、文字どおり、舌が食べ物を「迎え」にいってしまうこと。あーんと口を開けたとき、長く出した舌で食べ物を受け止めるしぐさを指します。

舌を出して食べる姿は、他人から見て気持ちの良いものではありません。一緒に食事をしている人が思わず目を背けてしまいたくなる、マナー違反の行為です。

2:迎え舌になる原因・心理5つ

迎え舌にならないよう注意するために、まずは原因を知るところから始めましょう。なぜ迎え舌になってしまうのかの心理も一緒に探ってみました。

(1)子どものころから癖になっている

残念ながら迎え舌が癖になってしまっている人は、子どものころからずっと迎え舌をしているケースが多いようです。しつけの問題、といってはそれまでですが、きちんとした行儀作法が身についていない結果といえそうです。

(2)顎の筋力が弱い

通常、舌は出そうとして初めて出るもの。口を開けただけで出てくることは稀です。ただ、顎の筋力が弱い場合、舌を正しい位置に留めておくことができないことがあります。そのため、食べ物を食べようと口を開けただけで、本来なら口の中に納まっているべき舌がだらっと伸びてしまうということに。

筋力不足が原因であれば、顎を鍛えることで、迎え舌を防ぐことができるかもしれません。

(3)ひと口の量が多過ぎる

大きく口を開けると、舌が出てしまいやすくなります。では、なぜ大きく口を開けなければいけないか。その答えは明確。ひと口の量が多すぎるからです。

ひと口の量が多い→多いから口を大きく開ける→大きく開けるから舌が出る……という、マナー違反の悪循環が起きてしまっている可能性もあります。

(4)こぼさないようにしている

汁気の多いものなどを食べるときに、こぼしてはいけないと思うあまり、ついつい迎え舌になってしまうこともあります。普段は気をつけている人でも、咄嗟にやってしまう可能性も。きれいに食べたいという気持ちがあるのに、かえって汚く見えてしまうなんて逆効果は避けたいところですね。

料理によってひと口の量を調節する、カトラリーを上手に使うなど、具体的な対策をしながら気をつけてみましょう。

(5)マナー違反だと知らない

舌で食べ物を受け止める行為がマナー違反であることを知らない人も一定数いるようです。親が注意してくれなかった、周りがそうしていたなど、育った環境も一因かもしれません。

大人になると、他人から指摘してもらうことは少なくなるもの。マナー違反だと知らないまま、迎え舌をし続けてしまっているというケースも多いのではないでしょうか。

3:気持ち悪い?迎え舌への印象5つ

迎え舌で食事をしている人を見て、いい気分になる人はいません。迎え舌をしていると、このような印象を持たれてしまうようです。

(1)行儀が悪い

マナーがなっていない。大人として恥ずかしい。社会人失格……とまでいうのは大げさかもしれませんが、厳しい目で見られてしまうことは間違いありません。迎え舌に限らず、食事の行儀作法はマナーの基本。知っていて当たり前のマナーを知らない、行儀の悪い人と見なされてしまう可能性があります。

(2)下品に見える

どれだけ高級品で着飾っていたとしても、迎え舌をしているだけで品がないように見えてしまいます。食事どきのマナーは、その人の品格にも大きく影響します。美しい所作は美しい心掛けから生まれるもの。逆に言えば、迎え舌をするような人は、内面の品性を疑われてしまう……なんてこともあるかも。

(3)育ちが悪そう

「お里が知れる」はやや古めかしい言い方ですが、食事の行儀作法は家庭で学ぶものだという考えは、今も昔も根強く残っています。

食事の仕方には、その人の素が出てしまいます。迎え舌を治せていないということは、それを指摘してくれる人がいなかったのだ、そういう家庭だったのだと思われてしまうリスクも……。たかが食事のマナーといえど、自分の家族まで悪い印象をもたれてしまうことにもなりかねません。

(4)自意識過剰

中には、迎え舌で食べることをかわいいとか色っぽいしぐさだと勘違いしている人がいるようです。舌を出すことに官能的なイメージを持っていることが一因ともいわれていますが、実際には迎え舌を好意的に見てくれる人などほとんどいません。

自分ではかわいいつもりなのかしら……と、呆れられてしまうだけでしょう。

(5)不細工に見える

いくら器量が良い人であろうと、迎え舌で食事をしている姿を見たら幻滅してしまう、という声も聞かれます。さらに、料理まで不味そうに見えるというマイナス効果も。デートでは絶対にしてはいけない、NGマナーといえますね。

4:迎え舌を治す方法3つ

もし迎え舌が癖になっているとしたら、一刻も早く治す努力をすべきでしょう。注意を払うだけで、少しずつでも変わることができるはずです。

(1)鏡を見ながら食事する

自分の食事している姿を見ることは滅多にありませんよね。だからこそ、一度自分の目で確認をすれば、それまで気が付かなかったことに目を向けることができるのです。荒療治ですが、わざと迎え舌で食べてみて、どれだけ印象が悪いか確認してみるという手もあります。

(2)少量ずつ食べる

そもそも、どうして迎え舌になるのか。根本的な原因のひとつとして、口に入れる量が多いことが挙げられます。小さく口を開けて迎え舌になる人は滅多にいません。大口を開けるからこそ舌が出やすくなってしまうでしょう。

意識して少量ずつ食べるようにしてみれば、自然と迎え舌は治っていくはず。おしとやかさもアップするので、一石二鳥ですね。

(3)顎の力を鍛える

顎の力が弱いと、どうしても口元が緩くなってしまい、そのため舌が垂れてしまいがちに。普段からしっかり噛んで、顎の力を鍛え、口周り全体のコンディションを整えておくことも大切です。顎の力を鍛えることで、迎え舌を改善するだけでなく表情や口元の魅力もアップすると考えたら……やる気がさらに沸いてきませんか。

5:まとめ

食事は楽しく食べるのがいちばんであることは確かですが、楽しく食べるためにも最低限のマナーは必須です。大人として恥ずかしくない礼儀作法を身につけて、堂々と食事できるようになりたいですね。