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人徳と人望はどう違う?人徳がある人・ない人の特徴と人徳者になる方法

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:人望とはどう違う?人徳とは?

それはさっそくですが、人徳の意味について紹介しておきましょう。

(1)人徳の意味

小学館発行の『デジタル大辞泉』を調べてみると、「人徳」の意味が次のように記されています。

じん‐とく【人徳】 の解説

その人の身についている徳。にんとく。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

この意味は、そのほかの『大辞林』や『日本国語大辞典』を調べてみても同じような意味が載っています。さぁ、ここで疑問がでてきました。はたして、「徳」とは何のことだろうか……と。

そこで、「徳」の意味を調べてみました。

とく【徳】 の解説

1 精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。人徳。

2 めぐみ。恩恵。神仏などの加護。

3 ⇒得 (とく) 1

4 富。財産。

5 生まれつき備わった能力・性質。天性。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

すると「精神の修養によってその身に得たすぐれた品性」とあります。なんだか、わかるようでわからないですよね。簡単に言ってしまえば、善悪の善をおこなう能力のことだとされています。

つまり「人徳」とは、善いことをおこなう能力が備わっていることを意味します。もっと簡単にいえば、性格がよくて悪いことをしない能力を持っている人とでもいえるでしょうか。

ところで人徳には、同音異義の言葉に「仁徳」というのもあります。こちらは、「他人に対する思いやりの心」のことです。

(2)人望の意味

それでは、「人望」のほうはどうでしょうか。これも小学館発行の『デジタル大辞泉』を調べてみると、次のように記されています。

じん‐ぼう【人望】 の解説

信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

言葉はよく似ているのですが、人望の意味は「他人から寄せられる信頼や期待」のことなので、ちょっと違います。人徳と人望を混同し、間違って使わないように気をつけましょうね。

2:人徳があると言われた…その理由は?人徳がある人の特徴的行動5つ

それでは、人徳がある人の特徴について考えてみましょう。

(1)誰に対しても平等に公平に接する

良い行いをするためには、誰に対しても平等で公平に接することが必要です。若いからとか年老いているからだとか、男性だから女性だからとか、年齢や性別、はたまた人種などで接する態度を変えるような人は人徳があるとはいえません。

(2)誰に対しても思いやりと尊敬を持って接する

人によって接する態度を変えないといっても、それが誰に対しても見下すような態度でもいいのかというとそうではないですよね。老若男女を問わず、思いやりと尊敬をもって接することが必要です。

(3)謙虚に振る舞うことができる

自分が何かするときには、謙虚に振る舞うことができるのも人徳のある人の特徴です。別にへりくだる必要はありませんが、威張り散らしたり、見栄を張ったりしていては、人徳がある人とはいえません。

(4)責任感がある

引き受けた以上はその仕事をやりきるなど、責任感をもって行動できる人も人徳がある人です。そして、自分が言ったことに責任をもつことも大事です。場面が変わるたびに、言動が変わるようではいけません。

(5)感謝の気持ちを忘れない

言葉にして「ありがとう」と言えることももちろん大事です。感謝ができるということは、物事が自分の力だけではなく周囲の人に支えられていると考えているからです。そういう人は、自分も周囲の人をお返しに助けようとするので、人徳があるとみなされるでしょう。

3:人徳がない人の特徴・行動3つ

では反対に、人徳がない人とは、どんな人なのでしょうか。

(1)いつも自己中心

周囲のことよりも、いつも自分を優先して考え、行動するようであれば、人徳がありません。というのも、こういう人は物事を善悪で考えるのではなく、自分にとって損か得かで考えて行動しているからです。

例えば、社会的に悪であっても自分にとって得であれば、それを選択することをいといません。そういう人は「人徳がない」といえるでしょう。

(2)気分や機嫌で行動を変える

自分にストレスが溜まっていると周囲に当たり散らすような、気分や機嫌で言動が変わるタイプも人徳はありません。こういう人は行動に一貫性もなく、善悪の判断もコロコロ変わります。

(3)いつも不平や不満を口にする

ある意味でネガティブ志向ともいえるのですが、いつも不平や不満を口にするようなタイプは人徳がありません。こういう人は、人の悪口だって平気で言います。

4:人徳を得るにはどうすればいい?人徳者になる方法3つ

人徳を身に付けるためにはいったいどうすればいいのでしょうか。

(1)心に余裕がある生活をする

どんな人でも、慌ただしい生活を送っていると、それに心が影響されてしまいます。心に余裕がないと自分にも相手にも正しく接することができません。まずは生活環境を改善して、心に余裕がある生活を心がけましょう。

(2)人によって言動を変えない

例えば、上司と部下に対して、話し方が違う人がいます。むしろ違うことのほうが多いかもしれませんが、それではよくありません。部下であっても上司と同じように敬語で丁寧に話すようでなくてはいけないのです。これは、言葉の問題だけではなく行動や態度などすべてにあてはまります。

(3)一日一善

毎日ひとつでもいいので、誰かに親切にする習慣を身に付けましょう。電車で席を譲ることでもいいでしょう。善いことをする習慣を身につけることが大事なんです。

5:人徳のなせる業・人徳の賜物とは?

ところで、この「人徳」に関連して、「人徳のなせる業」や「人徳の賜物」という言葉があります。「人徳のなせる業」も「人徳の賜物」も、ある物事がそれに関連する人徳に由来することを意味します。

使い方としては、「あの人に好かれるなんて、人徳のなせる業(賜)だ」とか、「君がピンチのときに、こんなにも助けてくれる人がいるなんて人徳のなせる業(賜)だ」というふうに使います。

6:人徳を英語で言うと?

さて、最後に「人徳」を英語で言う場合の表現を確認しておきましょう。一般的には、「virtue」という単語が使われるかもしれません。これは、美徳、善行といった意味があり、人徳あがあるね!と言う場合には、「You are virtuous parson!」なんて使い方をします。

他にも、聖人という意味がある「saint」を使う場合もあるようです。

7:まとめ

今回、この記事を書いていて、自分にはまだまだ人徳はないなと思ってしまいました。同じように感じた人は、ぜひ徳がある人になれるように、一緒に頑張りましょう。