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老後の生活費が知りたい!老後を楽しむための生活設計とシミュレーション

水野 文也F.Mizuno

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目次

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1:老後の生活資金…どれくらい必要?シミュレーションしてみよう!

人生100年時代。誰もが100歳まで生きるわけではありませんが、女性であれば、平均寿命の90歳近くまでは生きると仮定して、生活設計を立てる必要があると思います。

少しでも豊かな老後を過ごすためには、どれくらい資金が必要なのか、シミュレーションするのが重要。まずは老後に生活費がいくらかかるのか知っておきましょう。

2:夫婦の老後の生活費の平均・内訳は?

(1)年金だけでは厳しい!

老後の生活費はいくら必要なのかの前に、収入のほうから探ってみます。無職となると、主な収入源となるのは年金。きちんと納めていた人たちが老後にどれくらい年金がもらえるのかについて、厚生労働省の「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」で調べてみました。

それによると、厚生年金受給者の1か月あたりの平均年金額は14.7万円。これはあくまでも平均で、この金額は22歳から60歳まで会社員として働き、その間の平均年収が約470万円である人の数値となります。

年収がそれを下回った場合は、支給額が少なくなるのは言うまでもありません。また、月収61万円以上になると年金額は打ち止め、つまり、現役時代に高収入であっても、支払いをしていないために年金支給額は月収に比べてぐっと減ります。ちゃんと支払っていたとしても、もらえる年金だけでは厳しい……というのはホントですね。

(2)月間の平均消費支出は23万5447円!

今度は支出のほうですが、総務省統計局がまとめた「家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)」によると、月間の消費支出は、消費支出は23万5477円。その内訳は、食料(6万4444円)、その他の消費支出(5万4028円)、交通・通信(2万7576円)、教養娯楽(2万5077円)、光熱・水道(1万9267円)となります。

この調査では、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の平均実収入が20万9198円となっており、年金だけではもちろん、実収入平均でも赤字を余儀なくされていることがわかります。病気になるなど不測の事態が生じれば、さらにお金がかかるのはいうまでもありません。

つまり、平均的な消費の水準を維持するためには、この赤字を補填できる蓄えが必要といえるでしょう。これがいわゆる「老後の備え」ということになります。

3:老後の生活設計の立て方は?

(1)1か月で約7万円足りない!?

公益社団法人・生命保険文化センターがまとめた令和元年度「生活保障に関する調査」によると、老後の最低日常生活費は全世代の平均で22万1000円という回答でした。ゆとりある老後生活費となると、全世代平均で36万1000円となっています。

上述した総務省の統計では、平均的な消費支出額が23万5447円でしたので、世間の考え方は、現実から離れていないといえるでしょう。

一方、収入となる厚生年金の支給額は14万7000円、粗っぽい計算になりますけど、7万円ちょっとは不足しているわけです。年間では約85万円、65歳でリタイヤして85歳まで生きるとしたら、不足額は1750万円! 少し前に、麻生太郎財務大臣の「2000万円足りない」という発言が批判されましたけど、実はあの発言、統計からみると間違ってなかったんですね。

これらの統計をみて、「2000万円とはいわないまでも、少しでも多くのお金を老後に備えて貯める必要がある」と感じた人が多いでしょう。

(2)動けるうちは働くのも一法

一般的な企業の定年である65歳を過ぎてからも働き続け、元気なうちは稼いでおくことが、ひとつの選択肢として挙げられます。平成29年版高齢社会白書(内閣府)によると、約8割が高齢期にも高い就業意欲を持っているそうです。

現実的に、65~69歳で男性の53.0%、女性の33.3%が就業中。完全な年金生活者になるのを先延ばしして働いて収入を得ていれば、貯める額は少なくできますね。もちろん、働ける体力と気力があることが大前提ですが。

(3)金融商品を活用する

働き続けるにしても、やがて体力的に難しくなり、年金や貯蓄に頼らざるを得なくなるときがくるでしょう。そこでのポイントは、「必要となるまでにいくら貯めたか」です。準備を始めるのは早ければ早いほどいいのはいうまでもありません。

しかし、地道に貯めるだけではお金が殖えないのも事実。低金利の状態が続く中では、預貯金の利息はまったくあてにできません。そこで、実行したいのが「金融商品で増やす」方法です。金融商品を活用して資産が増やせれば、「安定した老後」にも一歩近づくでしょう。

ただし、金融商品には価格変動のリスクがつきもの。しっかりとリスクを理解し、堅実な運用をしていきましょう。

(4)健康管理も老後の生活設計に繋がる

老後の生活費で、最も心配になるのが医療費や介護費でしょう。保険である程度カバーできるとはいえ、出費になるのは間違いありません。お金とともに気を配りたいのが健康です。老後を健康に過ごすには、若いうちからの生活習慣が大きく関係するのはいうまでもありません。

健康管理をしっかりすること。これも、老後の生活設計に繋がると意識しましょう。

4:老後の生活を綴ったブログも!老後の生活の実態や楽しみ方を知るには…

ひと足先に老後の生活を送っている人は、どんなふうに過ごしているのか。ブログでその様子を伺ってみましょう。

(1)ともに白髪の生えるまで

北海道生まれ、札幌在住の「マシュウ」さんのブログです。「シニア夫婦が定年退職を機に人生のゴールインを迎えるその日まで思う存分楽しもうを合言葉にブログをはじめました」と表題にあるとおり、定年前にリタイヤし、夫婦で悠悠自適に暮らしている様子を綴っています。健康のこと、老々介護のことなど参考になるかもしれません。

(2)定年バンザイ!人生の最高に幸福な時

1950年生まれの「ばば」さんが、45年生まれの夫、じじさんとの年金暮らしを綴っています。「人生で一番幸福です」とプロフィールにあるとおり、子どもが独立したあとの夫婦ふたりの日常を楽しんでいる様子が伺えます。「私ババが……」「夫ジジが……」という書き出しもほのぼのとした雰囲気を感じます。

5:まとめ

老後破産が問題になっていますが、それに陥りやすい人は、収入が多かったときの生活レベルを維持し続けようとするケースが多いのだとか。お金を貯めるのは難しいので、せめて今のうちから慎ましく生活しようなどと思っています。いや、無理かもしれません(笑)。そんな筆者も老後破産予備軍かも……。

【参考】

平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(厚生労働省)

令和元年度 生活保障に関する調査(公益社団法人・生命保険文化センター)

家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)(総務省統計局)

平成29年版高齢社会白書(内閣府)

ともに白髪の生えるまで

定年バンザイ!人生の最高に幸福な時