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大和言葉って美しい!恋や花・季節に関する大和言葉と可愛い名前

槻谷岳大T.Tsukitani

目次

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1:大和言葉とは?

まずは辞書でその意味を引いてみましょう。

やまと‐ことば【大‐和言葉/大‐和▽詞】

1 日本固有の言葉。漢語・外来語に対していう。和語。やまとことのは。

2 和歌。やまとうた。やまとことのは。

3 平安時代の、上品な言葉。雅言 (がげん) 。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

日本語には、大きく3種類あります。中国から入ってきた「漢語」と、その他の外国から入ってきた「外来語」、そして固有の「大和言葉」です。

例えば、「何かを始める」という場合、大和言葉では「始める」ですが、漢語では「開始」、外来語では「スタート」と、どれでも言い表すことができますよね。

大和言葉は古くは和歌そのものを指しましたが、現在ではこの3大種類のひとつとしていわれるのが一般的です。

2:例文アリ!恋に関する大和言葉3つ

大和言葉には、恋愛に関する語彙が多くあります。その一部を見ていきましょう。

(1)馴れ初め(なれそめ)

恋愛が始まるきっかけを指す言葉。よく結婚式で「ふたりの馴れ初めは、大学時代のテニスサークルでした」などの言い方で使うのを聞いたことがあるでしょう。「~そめる」は「~し始める」の意味。そして、ほかにも「見そめる」(ひと目見て恋に落ちる。ひと目惚れ)などの言い回しがあります。

(2)契りを交わす(ちぎりをかわす)

男女の関係になること。夫婦になる約束を交わすことを指す言葉です。オブラートに包まずにハッキリ言うなら、「エッチする」ことを大和言葉でいうと、これになります。

(3)秋風が吹く(あきかぜがふく)

男女の愛情が冷めることを「秋風が吹く」といいます。これは「秋」と「飽き」をかけている言葉です。「もうそのころには、わたしたちの間に秋風が吹き始めていた」などというと、少し文学的ですね。

四季のある日本において、季節感と恋愛における心情をかけ合わせた、大変美しい大和言葉ではないかと筆者は思います。

3:季節に関する大和言葉3つ

季節に関するものも大和言葉には多くあります。その例を見ていきましょう。

(1)五月晴れ(さつきばれ)

陰暦の5月の、梅雨時の晴れた日のことです。陰暦の5月とは、今の新暦(グレゴリオ暦)では大体5月下旬から7月上旬ごろにあたります。

(2)蝉時雨(せみしぐれ)

たくさんの蝉が、あちらこちらで盛んに泣くさまを、時雨に例えた言葉です。鳴き声を雨に例えているあたりに、情緒を感じることができます。

(3)小春日和(こはるびより)

冬の初めごろの、温かく穏やかな気候のこと。漢字を見ただけで、何となくポカポカ感が伝わってきますね。

4:花に関する大和言葉3つ

古くから、桜などの花を「愛でてきた」日本人。花にまつわる大和言葉にも、美しいものが多くあります。その一部を見てみましょう。

(1)花を持たせる

自分の勝ちや功績を他人にゆずること。相手を立てることをいいます。「彼はいつも偉ぶらず、他人に花を持たせるので人望がある」などと使います。

(2)花明かり

桜の花が満開になって、その鮮やかなさまが、周りの暗闇もほのかに明るく照らすことを言います。

(3)月に叢雲 花に風(つきにむらくも はなにかぜ)

良いことには往々にして不都合が伴いやすいことをいう言葉。名月には雲がかかり、桜の花には風が吹いて散らす様子に例えている表現です。「月にむらくも」だけでも使います。

5:男子も女子も!名前に使いたい大和言葉3つ

最近は大和言葉にまつわる可愛い名前を子供につける人も増えているようです。その例を見ていきましょう。

(1)あおい

「あおい」は男の子、女の子どちらにも使うことができ、名づける親が増えているようです。

漢字1文字では、蒼、葵、碧、青などを使う人が多いようです。また、2文字で蒼大、蒼空、葵生、葵衣、青生などをあてる人も多いよう。どの漢字をあてても、落ち着きや気品、知的なイメージがあります。

(2)すばる

「すばる」も男女ともに人気の名前です。

漢字は1文字だと昴や彗を使うのが多いようです。2文字の場合は、主晴、主春、守昴、昴琉、昴月、寿悠、寿晴など。また3文字で寿波留、州羽流などと書くこともあるようです。

どれも宇宙のような大きな可能性や、星の様に輝くイメージがあるかと思います。

(3)かおる

「かおる」も男の子、女の子問わず人気な名前です。

漢字では1文字で薫、馨、香などが多く、2文字では香織、佳織、嘉流など。3文字ではさらに加夫流、加保留、夏生流など。どのときをあてても、季節感のある美しい名前になるようです。

美しい大和言葉を名前につければ、その子も将来、自然と名前と関連のある和歌など文学に親しみ、情感あふれる人間に育つきっかけになるかもしれません。

6:大和言葉がわかるおすすめの本は?

大和言葉を知るのに筆者がおすすめするのは、『美しい日本語の辞典』(小学館)です。

こちらの本は、美しい日本語を、「後世に残したい日本語」、「雨・風・雲・雪・空の名前」、「擬音語・擬態語」の3つに分けて編じたもの。さらに冒頭には日本語の特長ある色名(「藤色・ふじいろ」や「山吹色・やまぶきいろ」など)一覧も掲載されています。

大和言葉が豊富に含まれ、例文もふんだんに載せられているため、すぐに自分でも使えるようになるでしょう。

7:まとめ

言葉は時代とともに新しく生まれ、やがて失われていくものです。

インターネットの発達によって情報量が格段に増え、新しい外来語や若者言葉などの流行り廃れも、より目まぐるしくなってきました。しかし、そんな時代だからこそ、日本人が長年にわたって育んできた大和言葉の情緒の美しさがむしろ際立つのではないでしょうか。

そんな大和言葉を、うまく書いたり口にしたりできれば、より知的で魅力ある女性になれるかもしれません。