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歌舞伎街ナンバーワンキャバ嬢の私が選ばれ続ける理由【第9話・前編】―シンデレラになれなかった私たちー

毒島 サチコS.Busujima

Case9:歌舞伎町でナンバーワンに選ばれ続けるキャバ嬢

名前:桜井野の花(キャバクラ嬢・「桜花」「花音」オーナー)

キャバクラ嬢として「歌舞伎町95か月連続ナンバーワン」を記録。2018年には、雑誌「小悪魔ageha」の「表紙争奪総選挙」において初代女王に輝き、現在は歌舞伎にて「桜花」「花音」というキャバクラ店2店舗を経営。初の著書『「一番」という生き方 ~95か月連続NO.1を続ける私の自己ブランディング術~』が光文社より発売中。

「選ばれ続ける女」の原点

小学校時代、私のあだ名は「ゴリラ」でした。そう呼ばれていた理由は鼻が横に広がっていたから。

ただそれだけのことで、私は、まるで学園ドラマのような嫌がらせにあいました。トイレに入っているときに、上からバケツで水をかけられたり、靴の中に画びょうを入れられたり……。

「見た目だけのことだけで、どうしてもこんなに嫌われるんだろう……」

次第に不登校になり、学校に行けない日々を送りました。

すべては結果論

今となっては、多くの人たちが、私のことをこう呼びます。

「ナンバーワン」「カリスマ」「選ばれ続ける女」……。

もちろん注目を浴びるぶん、嫌われることもあります。そんなときでも私は、「別にあなたに嫌われてもいい」「100人のうちのひとりに好かれればそれでいい」と返します。

でも、私がこう言えるのは、今「95か月ナンバーワン」という地位を築いているからこそ。

昔の私は、学生時代のいじめの経験によって「誰にも嫌われたくない」と思っていたのです。

誰もが、人に嫌われたくないと考えている。職場や学校で、本当の自分を隠して、肩身の狭い思いをしながら生きている人も多いのではないでしょうか。

そう、かつての私がそうだったように……。

お金で買える愛

いじめが原因で嫌われることを怖れて、大きなコンプレックスを抱えていた私にとって、自分を認めてくれる男性の存在は、かけがえのない存在でした。

恋愛をしているときだけは、自分が「誰かに必要とされていること」を実感できたからです。

でも大学生のとき、大好きだった彼にこっぴどくフラれるという大失恋を経験し、私はどん底に落ち込みました。

嫌われるのを何よりも恐れて生きてきた私にとって、好きな人にフラれることは、とてつもなく大きなダメージでした。

「もう誰かを深く愛して、嫌われて傷つきたくない」

唯一、自分が求められていると実感できる恋愛にさえ、恐怖を感じるようになっていったのです。

失恋…そして初めての歌舞伎町へ

そんなある日、友人が、落ち込んでいた私を見て、軽い気持ちでホストクラブに誘ってくれました。

歌舞伎町……そこは「もう誰にも嫌われたくない」と思っていた私にとって、天国のような場所でした。

普通の恋愛は嫌われたら終わり。でもホストクラブでは、お金さえ払えば、意中の男性が自分を愛してくれるのです。たとえそれが、かりそめの恋情だったとしても……。

「お金で解決できるって、楽なんだ」

そうして私は、どんどんホストクラブにのめりこんでゆきました。

ホストにはまったその先に

でもホストクラブ通いは当然、お金がかかります。ただの大学生だった私は、あっという間にお金がなくなってしまいました。そして、ホストクラブに通うために、キャバクラに勤めることを決めました。

大学とホストクラブとキャバクラを行き来する毎日。

でも、キャバ嬢として働き始めたころは、ひとつのお店で長続きすることはありませんでした。だいたい3か月くらいで転籍を繰り返し、いくつものキャバクラ店を転々としていたのです。

恋愛も仕事も3か月しか続かない

自分に自信がなく、人に嫌われることを恐れていた私は、ひとつの場所に長く留まることができませんでした。いや、留まることを避けていたのかもしれません。

そして、続かなかったのは仕事だけではありません。その後の恋愛も、いつも短命でした。

どれだけ好きな人が出来ても「あ、この人はずっと私のことを好きでいてくれないだろうな」と思ったなら、3か月で諦めます。

「相手に嫌われそうだな」と思えば、引っ張ることなく終わりにするのが私の恋愛ルール。別れの予兆を察知すると、すぐに他の男性に連絡をして、次の日には、別の誰かと笑っていました。

ひとつのお店に固執せず、ひとつの恋愛に固執しない。3か月でまた新しい世界に移れるから、怖いこともない……。そうやって私は、人から嫌われたり拒絶されたりする不安を回避していたんだと思います。

でも、この「3か月ルール」が、私がナンバーワンになる、大きなきっかけとなったのです。

ー後編へ続くー

【今回のゲスト】

桜井野の花

キャバクラ「桜花」「花音」のオーナーとして経営に携わりながら、自身もキャバ嬢として、95か月連続ナンバーワンを誇る。Instagram、Twitter、Youtubeのフォロワーの合計50万を超える。

筆者プロフィール

毒島サチコ

photo by Kengo Yamaguchi

愛媛県出身。恋愛ライターとして活動し、「Menjoy!」を中心に1000本以上のコラムを執筆。現在、Amazon Prime Videoで配信中の「バチェラー・ジャパン シーズン3」に参加。

【前回までの連載はコチラ】

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次回:3月14日土曜日 更新予定

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