恋のなやみに効くメディア

表裏一体とは?例文と「深い関係」を表す四字熟語

青木 エイミーA.Aoki

目次

隠す

1:表裏一体とは?類語は?英語で言うと…

「表裏一体」を辞書で引くと、以下のように出てきます。

ひょうり‐いったい【表裏一体】

相反する二つのものが大もとではひとつであること。また、二つのものの関係が密接で切り離せないこと。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

なんだか、難解な文章に思えてしまいますが、「表裏一体」の文字どおり捉えれば、表裏、つまり裏と表が一体、つまりひとつになっているということです。

類語としては、「切り離せない関係」というのがもっとも近い言葉となるでしょう。ちょっと難しい言葉を使うと、「不可分の関係」などとも言えます。「不可分」とは、分けられないという意味です。

ちなみに英語では「two sides of the same coin(コインの表と裏)」という表現が近いでしょう。また、「inside and outside unification」という表現もあります。「unification」は「統一」という意味です。

2:「表裏一体」を使った例文3つ

(1)長所と短所は表裏一体

就職の面接などで「短所は長所として表現しよう」などというアドバイスもよく聞きますが、短所というのは、見方や考え方次第で長所となり得る二面性をもっています。例えば「流されやすい」という短所は「協調性がある」という長所になりますし、「優柔不断」という短所は「柔軟性がある」という長所になります。そのことを説明するときに「長所と短所は表裏一体」と表現します。

(2)ヒーローも悪役も表裏一体

子ども向け番組などでは、わかりやすいように勧善懲悪で描れていることが大半ですが、現実は「ヒーローも悪人も表裏一体」で、どちらが悪いと言い切れない場面がほとんどです。

お互いに譲れない立場があり、話し合いでは解決できないからこそ戦うのでしょう。ストーリーによっては、悪人役として出てくる側にも、決して責められない深い事情が隠されていることもよくあります。

(3)愛と憎悪は表裏一体

「愛と憎悪は表裏一体」という表現も、よく耳にしますよね。愛が双方向なうちはラブラブで終わりますが、裏切りにあった途端、その人を愛する気持ちが強いゆえに、悲しみや怒りが生まれ、憎悪に変わってしまうこともよくあります。そんな悲しい恋愛は、できればしたくないものですね。

3:表裏一体だけじゃない!深い関係を表す四字熟語5選

(1)以心伝心

文字や言葉などを使わなくても、心で通じ合っていて、相手が何を思い、何を言わんとしているかわかることを意味しています。しかし実際は、親しい相手に対して、「言わなくてもわかるだろう」と思っていると、すれ違いを生んでしまうことも多いので要注意です。

(2)一心同体

ふたり以上の人が心をひとつにして、ひとりの人のように固く結びつき行動することをさします。集団行動ではとても大切な心構えですよね。学生時代、クラス全員で団結する体育祭や文化祭などで、「一心同体」というスローガンを掲げた人も多いのではないでしょうか。

(3)一連托生

良い行いをした人は極楽浄土に往来し、同じ蓮の花の上に生まれ変わるという考え方を一蓮托生といいます。そこから転じて、結果の良し悪しに関わらず、絆の強い仲間として一緒に行動したり、運命を共にすることをいいます。

(4)肝胆相照

あまりなじみのない四字熟語かもしれませんが、お互いに心の内を深く理解し合い、親しく付き合う関係のことを「肝胆相照(かんたんそうしょう)」と言います。恋人や親友と呼べるような相手でないと、これほど深い関係にはなれませんよね。

(5)異体同心

肉体は別々だけれど心はひとつ、という意味です。実際には、人と同じ心を持つのは到底無理なのですが、それほどまでにお互いを理解し合える深い関係であるということを表しています。

4:HUNTER x HUNTERとゆずがコラボした「表裏一体」という曲の歌詞は…

人気コミック作品『HUNTER x HUNTER』と、アーティストのゆずが、2013年にコラボした『表裏一体』という曲があります。タイトルのとおり、「白か黒か」「光輝くほど濃くなる影」「抗うのか許すのか」「愛と憎悪」など、至るところにコントラストとなるフレーズが散りばめられいます。

表裏一体の言葉のイメージがイマイチよくわからない……という人は、この曲を一度聞いてみると納得できるかもしれませんよ。

5:まとめ

極論をすれば、およそこの世に存在するもののすべてが表裏一体であるということができます。いま、この記事を読んでいるのはインターネット技術が普及したからですが、そのために個人が分断されて、連帯しにくくなっているのもまた事実。誰かがプラスと感じるものには、必ずそれと相反するものが含まれているもの。

そう考えると、この「表裏一体」はこの世の真理を表す言葉なのかもしれませんね。