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バイセクシャルとは?バイセクシャルの意味と特徴・診断方法

青木 エイミーA.Aoki

目次

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1:バイセクシャルの意味は?

まずはバイセクシャルの意味について見ていきましょう。辞書を見てみると、

バイセクシュアル【bisexual】

異性にも同性にも性的な欲求をもつ人。両性愛者。また、その傾向をもつさま。バイセクシャル。バイ。

出典:小学館デジタル大辞泉

とあります。

多くの人は恋愛的、性的に異性に惹かれれますが、男性・女性どちらに対しても同様の感情をもつことがある人のことをバイセクシャルといいます。したがって、バイセクシャルの人は異性と恋愛することも、同性と恋人同士になることもあります。

2:バイセクシャルについての誤解や理解しておくべきこと5つ

どちらの性も好きになるバイセクシャルは、誤解されることが多いようです。バイセクシャルを自認している人たちに話を聞いてみました。

(1)友達を必ず好きになるわけじゃない

「友達でいたい人と恋人でいたい人は、完全に別です。何か悩みを相談したり、気さくに話をしたりできるのは友達だからだと思っています。

でも、友達にカミングアウトをすると、“私を好きにならないでね”と冗談っぽく言われることがあり、地味に傷ついてしまいます。それって、女友達が彼氏を紹介してくれたときに、“取らないでね”と言われるのと同じくらい、モヤモヤするものなんですよね」(Sさん・22歳女性)

(2)性に奔放とは限らない

「LGBTを理解しようというアクションが広がってきて、特に有名なマイノリティであるバイセクシャルは、ドラマや映画などにも多く登場するようになりましたよね。どちらも好きになるイメージからなのか、作品でに登場するバイセクシャルのキャラの大半が、男性も女性も、隙あらばナンパしたり誘惑したりする、軽い人である気がします。

そのせいか、バイセクシャルは性に奔放というイメージをもつ人たちもいるようですが、それって人によりけりだと思います」(Mさん・20歳男性)

(3)結局異性と結婚をする?

「レズビアンの人によく言われることなのですが、私が女性なので、女性と破局したって話をすると、“いいじゃない。結局、男と結婚するんでしょう?”と吐き捨てられることがあります。

確かに、女性しか好きにならないレズビアンの人からすればそう思うかもしれないけれど、相手の性に関わらず、毎回真剣な恋愛だし、結婚したいと思いつつ、日本がそれを許さなくて諦めたり、パートナーシップ制度や海外移住を検討したりしたこともありました。

バイセクシャルが異性との結婚で落ち着くのか、同性と恋をし続けるのか、それはその人の選択次第だと思うのですが……。あまり理解はされないみたいです」(Yさん・32歳女性)

(4)2倍付き合えてズルいとは?

「男性も女性も好きになれるからだと思うのですが、“2倍付き合えてお得だね”と言われることがあります。でも、それって関係あります? だって恋多き人もいれば、惚れにくい人もいるし、そこは個人差でしょ。

まだまだ同性を恋愛対象としている人を見つけるのが難しい世の中なので、結局のところ男性とばかり付き合っているのが実情だったりしますね」(Sさん・22歳女性)

(5)男性・女性以外は恋愛対象外

「SNSなどを見ていると、バイセクシャルの間でも誤解している人がいるんじゃないかな……と思うことがあるのですが、バイセクシャルは男性ないし、女性以外と恋愛しません。

“え?世の中、男と女だけでしょう”と思うかもしれませんが、なかには、出生時の性と性自認が一致していない人や、自分に性別はないと考える人などもいます。そういう人も含めて、全人類に惹かれ、恋愛対象になりうるパンセクシャルというマイノリティが別にあります。

バイセクシャルにとって、“私は性別にはとらわれません”とか“自分は女性でも男性でもないのです”といったタイプのマイノリティは、恋愛対象外なんです」(Mさん・20歳男性)

3:バイセクシャルかもしれない?診断項目5つ

(1)同性と交際しても良いと思う

「異性とも同性とも手を繋いでデートしてという恋人らしいことしたい、と考える人は、ほとんどバイセクシャルじゃないでしょうか」(Yさん・32歳女性)

(2)同性に対しても性行為を想像できる

「自分がバイセクシャルかどうかを判断したいなら、好意的に思っている同性とベッドインしたいか、できるかどうかを想像するのが手っ取り早いと思います。そこで抵抗心が生まれず、いけると思うなら、バイの可能性があると感じます」(Yさん・32歳女性)

(3)生々しい同性の性的な描写を受け入れられるか

「たぶん、異性恋愛しかしない人は、同性の生々しい性的な描写に少なからず、気分的にイヤな気持ちを覚えるのではないかなと思います。普通に異性のものを見るのと同じくらい抵抗がないなら、バイの気もある気がします。

ただ、趣味の嗜好として、やおいが好きな女子もいますし、アダルト動画などにはレズものなどもあって、それを好む人もいるので、“同性愛モノが好き=バイセクシャル決定”とまでは言えないですけど」(Sさん・22歳女性)

(4)同性との距離感が近い

「私もそうだったのですが、自分がバイだと自認する前は、恋愛感情と友情の違いが区別できていないことがありました。バイの人同士で話をしていても思うのですが、他の人と比べて、同性との距離感が近い人は、レズビアンやバイセクシャルである可能性もあるように感じます」(Sさん・22歳女性)

(5)同性も好きになるが、性の区別はしっかりしている

「男女だけでなく、そのほかの性も好きになるパンセクシャルというマイノリティがありますが、パンセクシャルの人はそもそも、人に対して男性・女性と括らない人が多いと言われているので、男女の区別について、腑に落ちないと感じがちです。

その点、バイセクシャルは男性・女性以外は恋愛対象外なので、相手のことを男性あるいは女性としてしっかり見ています」(Mさん・20歳男性)

4:バイセクシャル以外にも押さえておきたい言葉の意味4つ

(1)ヘテロセクシャル

異性に対して恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャルティの人のこと。よく「ノンケ」と言われます。

現在はセクシャルマイノリティを少数派として「マイノリティ」と呼ぶので、それに対して、ヘテロセクシャルは「多数派」「マジョリティ」という呼び方がされることもあります。

(2)パンセクシャル

上のコメントでもたびたび出てきましたが、男性・女性のみならず、トランスジェンダーなど、その他の性を持つ人に対しても惹かれる人のこと。性で人をくくらないマイノリティだと考えられています。

(3)LGBT

女性に惹かれる女性を指す「レズビアン」、男性に惹かれる男性を指す「ゲイセクシャル」、男女両方に惹かれを持つ「バイセクシャル」、出生時の性と性自認が一致しておらず、出生での振り分けは女性だけれど性自認は男性、あるいは出生での振り分けは男性だけれど性自認は女性という「トランスジェンダー」。この4つのマイノリティをまとめた用語です。

(4)LGBTQQIAAP

LGBTへの関心が高まってから、その他のマイノリティへも関心が寄せられるようになり、近年はLGBTQQIAAPという言葉も使われるようになりました。

この言葉は、すべてのマイノリティに言及しているわけではありませんが、LGBTに加え、自分の性が定まっていない「クエスチョニング」、マイノリティ全体を包括する「クィア」、両性の身体特徴をもつ「インターセックス」、他者に性的な欲求をもたない「アセクシャル」、セクシャルマイノリティの理解者を指す「アライ」、全性愛の「パンセクシャル」を指す用語です。

8:まとめ

LGBTという用語が浸透してきたとはいえ、まだまだ誤解があったり、知らないマイノリティがあったりするのではないでしょうか。まだ定義もあやふやですが、理解が深まり、多様性の認められる社会になることを願っています。