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パンセクシャルの意味は?パンセクシャルとバイセクシャルの違い

青木 エイミーA.Aoki

目次

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1:パンセクシャルの意味、知っていますか?

異性にも同性にも性的な欲求をもつ両性愛者として知られている「バイセクシャル」と近いセクシャルマイノリティのひとつに、「パンセクシャル」というものがあります。

今回、『MENJOY』では、20〜30代の男女373名に独自のアンケート調査を実施。「セクシャルマイノリティのひとつ“パンセクシャル”がどういうマイノリティか知っていますか?」と聞いてみました。

結果は以下の通りです。

知っている・・・71人(19%)

知らない・・・302人(81%)

「LGBT」という言葉はだんだんと浸透してきたものの、それ以外のマイノリティはあまり知られていないという印象です。

2:パンセクシャルとバイセクシャルの違い3つ

(1)恋愛対象が男性・女性以外にも向くか

バイセクシャルは男性も女性も恋愛対象とするマイノリティです。それに加えて、例えばXジェンダー(出生時に割り当てられた女性・男性の性別のいずれでもないという性別の立場をとる人々)やトランスジェンダー(出生時に割り当てられた女性・男性という性別とは違う状態にある人々)、さらにオカマや女装家といった、男性・女性でくくれない人たちも好きになるのがパンセクシャルです。

逆に言えば、バイセクシャルは、男性・女性でくくれない人に対しては、恋愛感情が向かないということになります。

(2)性的対象が男性・女性以外にも向くか

男性・女性以外に性的指向が向くかも、バイセクシャルとパンセクシャルとの判別のポイントになっています。パンセクシャルは恋愛感情だけでなく、性的志向も男性と女性だけでなく、それ以外の性にもあるとされてます。

しかし、実際にマイノリティの人たちに話を聞いていると、必ずしも恋愛指向と性的指向は一致していないようです。

(3)相手を性別のくくりで見ていないか

つまり、パンセクシャルは全人類を好きになりえるということ。相手のことを男性か、女性かというように見ておらず、ひとりの人間、個ととして受け止め、その人の性的特徴や性自認などは、あくまで個性のひとつだと捉えていることが多いようです。

3:パンセクシャルな人の特徴3つ

(1)男性・女性でくくれない人に惹かれたことがある

ごく普通の日常を送っていると、なかなか会えないかもしれませんが、マイノリティの人たちが集まるオフ会によく行く人であれば、こうした人たちに会うこともあると思います。

また、異性恋愛でも言えるように、必ず出会ったXジェンダーなどを好きになる……というわけではないため、バイセクシャルを自認している人も、実はパンセクシャルである可能性があります。

したがって、パンセクシャルはあくまで結果論であり、男性・女性でくくれない人に対して恋愛感情や性的欲求をもったことがあるということになります。

(2)ジェンダーバイアスを嫌う

先ほども、相手を男性か、女性かという括りで見ていないことに触れました。相手の特徴を個性として捉えるため、「男らしさ」「女らしさ」というジェンダーバイアスを嫌う人や、また、そこまでで強い嫌悪感はなくとも、言動に気を遣う人が大半です。

例えば、「男性の方が筋肉量が多いから女性の荷物を持ってあげる」など、科学的な根拠がある場合にはすんなり受け入れられるものの、「男性だから女性には奢る」といった考え方にはモヤモヤしがちなようです。

(3)マイノリティを尊重する

パンセクシャルは男性・女性でくくれない性の人も恋愛対象・性的欲求の対象となり得るため、「全性愛」という言い方もできます。

言葉のとおり、すべての人間を対象とするマイノリティであるからこそ、性自認が一致していないトランスジェンダーやゲイセクシャル、レズビアンなど、その他のセクシャルマイノリティについても、それを「個性」として受け止めている人が大半です。

4:パンセクシャルあるある3つ

(1)Xジェンダーも合わせて自認している人が多い

不思議と、SNSを見ていると、パンセクシャルとXジェンダーというふたつ以上のマイノリティを自認している人がけっこうな数います。

筆者は男性・女性どちらの性自認でもないと感じるXジェンダー(無性)なのですが、確かに、自分自身を男性とも女性とも見ていないので、他者を男性・女性として見ないことが多いパンセクシャルと似た性質を感じます。

男子・女性と半分ずつの性自認だと感じる中性や、両方であるという両性も、もしかしたら戸籍上の性が男性・女性しかないからこその考えなのかもしれません。

(2)それぞれの恋愛スタイルに合わせがち

例えば交際対象をひとりに縛らず、複数人の人を等しく愛するポリアモリーなどは、多くの人にとって理解されづらいマイノリティです。また、恋愛をするなら性関係ありき……と思っている場合には、性的行為を望まないことの多いアセクシャルやノンセクシャルを受け入れがたいと思うかもしれません。

パンセクシャルの間でも許容範囲は異なりますが、こういった人たちの考えを受け止め、それぞれの恋愛スタイルを尊重して交際する人が多いです。

(3)言葉や漢字の表記に敏感

全員ではないものの、例えば「女々しい」「結婚」などの言葉に敏感になる人はパンセクシャルに多いようです。

「女々しい」という言葉は男性にしか使わないことがほとんど。なので、そもそも「男なら泣くべきでない」「男は頼り甲斐があるものだ」というバイアスに嫌悪する人は多いのですが、それに「女」という字を用いて「女のようだ」というニュアンスがあることに疑問を覚えることがあるようです。

また「結婚」という文字も、「女」という文字しか入っていない点で、相応しいものなのかと気になることがあります。

5:パンセクシャルを英語で言うと?パンセクシャルを表す旗とは?

英語でパンセクシャルは、そのまま「Pansexual」と表現します。また、横に三色、上から順にピンク、黄色、水色で構成された旗でパンセクシャルを表します。

6:まとめ

バイセクシャルだと思っていても、ある日突然、自分がパンセクシャルだと気づくこともあるかもしれません。性自認や恋愛指向、性的指向は必ずしも生涯において一貫しているわけではないため、マイノリティが変わることはあります。なのでそれは特別なことでもないと考えていいのではないかと筆者は考えています。