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なぜ自傷行為をしてしまうの?自分を傷つける原因と相談できる場所

青木 エイミーA.Aoki

目次

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1:自傷行為とは?英語で言うと?

自傷行為とはどんな意味なのでしょうか。辞書で正しい意味を調べてみましょう。

じしょう‐こうい【自傷行為】

自分自身の体を、意識的に、また無意識のうちに傷つける行為。ストレスなどの外的要因や、境界性パーソナリティー障害・統合失調症という疾患によるものなど、原因はさまざま。→リストカット

出典:デジタル大辞泉(小学館)

自分を傷つける行為ですから、まさに読んで字の如くですよね。

ちなみに英語では「selfーmutilation」「self-harm」「self-abuse」などと表現します。「mutilation」は「(体の一部を)切断する」という意味であり、「harm」は「危害」、「abuse」は「虐待」という意味です。

どれも、読んでいるだけでつらくなるワードですね。

 

2:爪を噛むのも自傷行為なの?一般的な自傷行為の種類5つ

多くの人がついやってしまうものから、イメージしやすいものまで、さまざまな自傷行為を確認していきましょう。

(1)かきむしる

何かむしゃくしゃしたときに、つい頭をかきむしってしまう人も多いのではないでしょうか。また、爪を立てて体中をかきむしってしまう人もいます。動物もストレスが溜まると同様の行為をすることが言われています。

(2)爪を噛む

思うようにいかないときや、考えごとの最中に爪を噛んでしまう人もいます。こちらもストレスが溜まっている兆候だとして、自傷行為に分類されています。ひどい場合には、爪だけでなく指先の皮膚まで噛んでしまったりすることもあります。

(3)髪を抜く・切る

美しさを保つために髪を切るのは普通のことです。しかし、自分の肉体を傷つけるのに抵抗がある結果、自分で髪を切ることで鬱憤を晴らすという人もいて、これも自傷行為の可能性があるとされています。「失恋したから髪を切る」と言われるのは単に心機一転するだけでなく、このような側面もあるかもしれませんね。髪をつかんで引っ張ったり、1本1本抜いたりする人も。

(4)根性焼きやタトゥを入れる

ライターやタバコなどで肌を焼く、通称「根性焼き」も、消えない傷を作り出すため自傷行為です。最近は、「自分を傷つける行為」だけでなく、はけ口として、子どもやパートナーといった「身近な人を傷つける行為」まで及ぶことがあり問題になっていると感じます。

また、自分を傷つける行為としてタトゥを入れたり、ピアスホールを開けたりするという人もいます。

(5)リストカット

最も多くの人が自傷行為と聞いて最初に想像するものが、リストカットではないでしょうか。リストカットをすることによって、生きていることを実感しているという人もいますし、精神的につらくて、そのSOSに気付いてほしくてリストカットをしてしまう人もいます。

 

3:自傷行為をしてしまう原因5つ

(1)過剰なストレスに苛まされている

上でも触れましたが、過剰なストレスによって、衝動的に、ほぼ無意識に自傷行為に走ってしまう人は少なくありません。自分を傷つけることで興奮して、イヤなことを一時的にでも忘れられるという人もいます。

(2)睡眠不足や長時間労働が続いている

人が心と体の健康を保つには、過剰に疲れを溜め込まず、良質な食事や睡眠をとる必要があります。しかし、最近は長時間労働の人が多く、疲れが抜けないままに翌日に出勤したり、寝不足になったりすることで心のバランスが崩れてしまって、自らを傷つける行為をしたくなるようです。

(3)過去のトラウマから逃れられない

自分の身に起きたイヤな経験によって、人を信頼できなくなってしまうこともあります。すると、たとえ心がつらくても、誰にもその悩みを相談できません。そこで、少しでも心を楽にするために、自分を傷つけてしまうという人もいます。

(4)孤独感を紛らわすため

わかりやすく自分を傷つけた場合、周りが慌てて止めたり、心配されたりすることが多いですよね。それによって孤独でないことを確認したり、逆に、ドクドクと脈打って流れてくる血を見て、自己の存在を再確認し、孤独感を紛らわしたりすることもあります。

(5)死んでしまいたいという気持ちが少なからずある

自傷行為には「死んでしまいたい」いう思いが心の底にある場合もあります。一方で、死を予感することで、まだ生きたいと足掻く自分を確認して、安心感を覚えることもあります。

 

4:自傷行為がやめられないとき…相談できる場所3つ

(1)こころの健康相談統一ダイヤル

所在の都道府県・政令都市が実施している公的機関。自分の住む地域によってかける電話番号が異なるので、ネットなどで調べてみてください。

(2)よりそいホットライン

「一般社団法人 社会的包摂サポートセンター」は、ガイダンスで専門的な対応を選ぶことができます。無料で24時間対応。深夜に突然つらくなったときにも安心です。パニック状態でも掛けることができるよう、スマホの電話帳に登録しておくと安心かもしれませんね。

(3)いのちの電話

「一般社団法人 日本いのちの電話連盟」は午前10時から午後10時までの対応。ナビダイヤルで受付センターに順次繋いでくれます。

ほかにも相談場所はあります。厚生労働省のサイトなどから、自分に合うものを見つけてみましょう。

 

5:まとめ

自傷行為は、自分の心が出しているSOS。その声に、自分自身や周りが気づくことで、最悪の事態に陥らないように注意していきたいですよね。つらいときには、相談できる場所で悩みを打ち明けて発散させるのもひとつの方法です。また、心療内科など専門機関の受診することで、自傷行為をやめられたという人もたくさんいますので、検討してみてください。

 

【参考】

厚生労働省