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卵の殻むきを簡単にするには?卵の殻を再利用してできることも
槻谷岳大T.Tsukitani
1:卵の殻を再利用したことありますか?
今回『Menjoy!』では、20~40代男女500名に独自のアンケート調査を実施。「卵の殻を再利用したことがありますか?」という質問をしてみました。
結果は以下のとおりです。
ある・・・65人(13%)
ない・・・435人(87%)
9割近くの人が「再利用したことがない」と回答。卵の殻をどう再利用するかは、まだまだ多くの人が知らないようです。
2:肥料にする?卵の殻を再利用してできること5つ
引き続き、アンケート結果を参考にしながら、卵の殻を再利用してできることを5つご紹介していきます。
(1)肥料にする
アンケートで再利用したことが「ある」と答えた65人に、その使用用途を聞いてみると、最も多かったのが「肥料にする」の22名でした。卵の殻には土の酸性度を和らげるなど土壌改良の効果があるそうです。肥料にするには、
1.卵の殻を洗う
2.乾燥させる
3.ビニール袋に入れて叩くなどして砕く
4.土に撒く
という方法が一般的です。ミキサーやフードプロセッサーなどを使えば、より簡単に粉状にすることができます。
(2)洗いものに活用
アンケートで次に多かった回答が、「洗いものなどに使用する」の10名でした。
ゆで卵の殻の主成分は「炭酸カルシウム」で、これが加熱されると「酸化カルシウム」と「二酸化炭素」に分かれます。そのため、殻をお湯に混ぜるとアルカリ性になり、強い洗浄効果を発揮するそうです。アンケートに答えた人の中でも、「砕いた殻を入れたお湯で、ペットボトルや水筒の中身を洗っている」という声がありました。
(3)チョーク
「卵の殻を使って、チョークを手作りしている」(Aさん・36歳男性)という意見もありました。フードプロセッサーなどで粉末状にした卵の殻に、小麦粉や食用色素で色付けして、成型・乾燥させればチョークになります。チョークをDIYできるなんてエコだし、ちょっと楽しそうですよね!
(4)工作に使う
愛らしい形の卵の殻を、工作に利用するという意見もありました。例えば、キャンドルアートの土台にしたり、砕いてランプシェードの傘を作ったり。また、色を塗って粉々にした卵の殻でモザイクアートを作成し、子どもの夏休みの図工の作品にしたという人も。
(5)プリンの容器にする
もともとプリンの材料としても必需品の卵ですが、殻を容器として利用するという人もいました。たしかに、卵の殻を容器にした製品もありますよね。
3:卵の殻に含まれる成分3つ
さまざまなものに再利用できる卵の殻。ではそんな卵の殻は、どのような成分でできているのでしょうか?
(1)炭酸カルシウム
卵の殻全体の94%を占めているといわれるのが、炭酸カルシウムです。この成分によって、肥料や洗い物に活用できる効果が得られます。
(2)炭酸マグネシウム
歯磨き粉の研磨剤などにも利用されている炭酸マグネシウムも含まれています。
(3)リン酸カルシウム
リン酸カルシウムも、肥料の材料や、歯磨き粉の研磨剤、人口骨の成分として使われているものです。こうして見てみると、やはり卵の殻を肥料にするというのは理にかなっているのですね。
4:卵の殻むきを簡単にする方法3つ
ここからは、面倒な卵の殻むきを簡単にするコツを3つご紹介します。
(1)冷水に浸す
いちばん簡単で最も効果を実感しやすいのは、卵をゆでたあと、冷水に浸して冷やすという方法です。急激な温度変化により、中身が収縮して殻とのズレが起こるとともに、中に溜まった水蒸気が水となり、殻と中身の間に溜まることで、むきやすくなります。
(2)茹でる前に殻に小さなひびを入れる
卵にあらかじめひびを入れておくと、茹でたあとに殻がむきやすくなります。こちらも、殻の薄皮と中身の間に空気が入るためだそう。ポイントは、事前に卵の殻のカーブが緩やかな部分にスプーンなどを使ってヒビを入れること。茹で上がったら、一旦冷水に浸し、水の中で殻にさらにヒビを入れてむきます。
(3)卵に穴をあけておく
(2)のひびを入れておく方法よりは、殻むきに多少時間がかかりますが、殻のカーブが緩やかな部分に、画びょうなどで穴をあけてから茹でるのも有効な方法です。あとは同じように、冷水に浸してから殻をむきます。
5:卵の殻を英語で言うと?
「卵の殻」を英語でいうと「egg shell」。「shell」は「殻」のことで、動詞としても「殻から取り出す」「殻を取る」といった意味があります。
そのため「卵の殻をむく」と英語でいうときは、「shell an egg」「peel the shell of an egg」などと表現できます。
6:まとめ
卵の殻の再利用法や、簡単な剥き方を知っておくと、卵料理を作るのが一層楽しくなりそうです。家族や友人にも、ぜひ教えてあげてくださいね。