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「ご確認ください」の正しい使い方!目上の人やメールでの言い換え表現

松田優Y.Matsuda

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目次

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1:ご確認くださいって上司に使っている?

メールを送ったときや書類などを送付した際、「ご確認ください」というのは、仕事をしているときなどではよく使う言葉ですよね。しかしこの言葉、受け取り方によっては失礼にあたることもあるのです。そうとは知らず、誰にでも、特に上の人に対しても使っているという人は少なくないでしょう。

では実際に「ご確認ください」という表現を、上司に使っている人はどのくらいいるのでしょうか。

そこで今回『Menjoy!』では、20~30代の上司がいる職場で働いている男女232名を対象に、独自のアンケート調査を実施。「上司に対して“ご確認ください”という言葉を使ったことはありますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

ある・・・113人(49%)

ない・・・119人(51%)

使ったことがある人とない人、ほぼ同数という結果になりました。筆者の個人的な感想としては、意外にも「使ったことがない」という人が多いこと。特に考えずに「明日の資料送っておきましたので、ご確認ください」なんて、言ってしまいそうですが、それだけ注意している人が多いということでしょう。

 

2:上司にも使える?「ご確認ください」の正しい敬語での言い方

「ご確認」とは、確認に尊敬を表す接頭語「ご」がついた言葉。そして「ください」は丁寧語なので、「ご確認ください」は二重敬語などではなく、敬語としては正しい形をしています。

しかし、「ください」は「くださる」の命令形。つまり「確認を強制する」ニュアンスになり、実は目上の人に対しては失礼に当たることも。上司や取引先にはより丁寧に、以下のように少し言い換えて使ってみましょう。

(1)ご確認くださいませ

ご確認くださいをより丁寧にした表現です。

「ませ」は相手に要求をするときに使いますので、「ませ」をつけることで、より深い敬意を表す言い方になります。「お呼びくださいませ」「お声がけくださいませ」など、サービス業ではよく使われているのを聞きますよね。

なんとなく女性的な印象を与える言い回しですが、男性が使ってもまったく問題ありません。

(2)ご確認のほど、よろしくお願いいたします

ここで使われている「ほど」という言葉は、辞書において、

(「…のほど」の形で)断定を避け、表現をやわらげるのに用いる。「御自愛の程を祈ります」「詳細の程は、お問い合わせください」

出典:小学館デジタル大辞泉

と説明されているように、ソフトな表現にする役割を持ったクッション言葉です。相手に確認を要求するのは変わりませんが、耳障りがいいので、嫌な感じがしませんよね。さまざまな場面で使いやすい便利な言い方です。

(3)ご確認くださいますよう、お願い申し上げます。

「お願い」「申し上げる」と丁寧な言葉を重ね、最上級に丁寧にした言い方です。通常の場面で使うと、丁寧すぎて逆に嫌味に取られることもあります。取引先の偉い方に対してや、緊急時のようなイレギュラーな対応をお願いしなければならないときなど、使いどころは考えましょう。

 

3:「ご確認ください」を使う場面と例文3つ

日本語としては間違っていないものの、少し使いどころに悩む表現だということがわかりましたね。次は、「ご確認ください」という表現を使うのにふさわしい場面を、例文と共にご紹介します。

(1)必ず確認してほしいときに使う

先述したとおり、「ご確認ください」という表現は、相手に確認を強制する、強めの言い方です。相手に必ず確認をしてもらう必要があるときに使います。

【例文】

ご依頼の資料を添付いたしますので、ご確認ください。

(2)もう一度しっかり確認してほしいときに使う

相手の見落としなどで内容が伝わっていなかったときは、少し強めに確認を依頼しなければなりません。こちらのミスではないことを暗に伝えつつ、確認を促しましょう。

【例文】

ご質問の内容については、先日お送りした資料に記載がございます。再度添付いたしますのでご確認ください。

(3)確認後さらに何かをお願いするときの表現

相手に確認をしてもらったあと、さらにしてもらうことがある場合は「ご確認のうえ」を使います。「ご確認の上」と漢字で記載されていることがありますが、これは誤り。「~のうえ」と、ひらがなでの表記が正しいです。

【例文】

ご不明な点がございましたら、ご確認のうえお問い合わせください。

 

4:ご確認くださいの言い換え表現3つ

「ご確認ください」は、他の類語に言い換えることもできます。よりビジネスに適した言い方もありますので、知っておいて損はないでしょう。状況で使い分けられるようになれば、メールを受け取った相手に「おっ」と思ってもらえるかもしれませんよ。

「ご確認ください」の言い換え表現3つと、その使い方をご紹介します。

(1)ご一読ください

一読(いちどく)とは、一度読むことや、ひととおり読むこと。細かくチェックする必要はないが、目を通しておいてほしいときなどに使います。会議資料やパンフレットなど、内容の把握だけしておいてほしい軽いお願いで用いられる表現です。

【例文】

明日の会議資料を添付しております。ご一読くださいますようお願いいたします。

(2)ご査収ください

査収(さしゅう)とは、金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること。間違いがないか内容をしっかり確と認してほしいときに使う表現です。例えば、契約書や見積書、請求書、納品書など、ミスが許されない性質の書類の確認をお願いするときに使うといいでしょう。相手も気を引き締めて確認してくれるはずです。

【例文】

今月分の請求書をお送りいたしました。ご査収くださいますよう、お願いいたします。

(3)ご検収ください

確認してもらうものが書類ではなく、商品の場合に使うのがこの表現です。納品したものに間違いや不具合がないか、数量が合っているか、しっかりと点検・確認してもらう必要があるときに使います。形ある物品だけでなく、データやソフトウェアなどを納品した場合も、この表現を使うことができます。

【例文】

ご依頼の商品を本日納品いたしました。どうぞご検収ください。

 

5:ご確認くださいを英語で言うと?

ビジネスシーンで確認を意味する言葉には「check」と「confirm」があります。

「Could you check the schedule?」

「Could you confirm the schedule?」

どちらも「スケジュールを確認していただけますか?」という意味ですが、「check」は「照合」や「点検」など軽めの確認をお願いするときに、「confirm」はより注意深く、「確実に確認」してほしいという意味になります。

ニュアンスが強めな「confirm」のほうが、ビジネスの場面ではよく使われています。

 

6:まとめ

つい使いがちな「ご確認ください」という言い回し。目上の人に使うのに注意が必要だと、初めて知ったという人も多いと思います。

自分では正しく言葉を使っているつもりでも、ビジネスの場面では思わぬ落とし穴に遭遇することも。正しい敬語が使えるよう、これからも気を抜かずにご確認ください。