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紫を英語で言うとヴァイオレット?それともパープル?いろいろな紫色

槻谷岳大T.Tsukitani

目次

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1:紫の英語、パープルとヴァイオレットの違いってわかる?

「紫」というのは、古今東西を問わず、特別な色とされてきたようです。

例えば聖徳太子が定めた冠位十二階(当時の役人の階級を色で区別した制度)では、紫が最高位とされました。また、中国の皇帝の宮城の名は「紫禁城」。これは、皇帝の所在地である「紫宮」、庶民の立ち入りを禁じた「禁地」を重ねた「紫宮禁地」の省略であるとされています。中国でいうところの皇帝、つまり、高貴な人しか立ち入れない場所という意味と考えられます。

西洋でもギリシャ・ローマ時代から高貴な色とされ、「born in the purple」(王家など身分の高い家柄に生まれた人)という言い回しもあります。

日本では「すみれ色」「藤色」など、その濃淡によって、紫を表現する言葉がたくさんあります。英語でも同様に、「パープル」や「ヴァイオレット」など、多くの言い方があります。では、この両者の違いについて、どのくらいの人が説明できるでしょうか。

そこで今回『MENJOY』では、20~40代男女500名に独自のアンケート調査を実施。「紫色を英語でいう場合、パープルとヴァイオレットの色の違いはわかりますか?」と質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

わかる・・・92人(18.4%)

わからない・・・408人(81.6%)

多くの人が、パープルとヴァイオレットの違いを知らないという結果になりました。

実は、パープル(Purple)は、紫の中でも赤に近い紫、一方のヴァイオレット(Violet)は、青みのある紫を表します。これを自然と理解している人は多くはないようですね。

2:いくつ知ってる?英語で表現する色々な紫色11個

(1)purple

もっとも一般的といえる「purple(パープル)」は、昔、染料として使った「プルプラ」という貝の名前が由来のようです。このプルプラ貝が希少であったため、紫色の衣服なども貴重品となり、それをまとえる身分の人という意味で、高貴なイメージがついてきたようです。一般的には、赤に近い紫色を指します。

(2)violet

青に近い紫である「violet(ヴァイオレット)」は、植物のスミレからつけられた色名。日本でも「スミレ色」という言葉がありますよね。

(3)amaranth

濃いめのピンク寄りの紫色を表す「amaranth(アマランサス)」。これは、主に南米で古くから栽培されてきた植物の名前です。夏に赤紫の花を咲かせる植物で、鮮やかな色から色の表現にも使われるようになったようです。

(4)raisin

やや茶色がかった濃い紫色を指します。「raisin(レーズン)」は干しブドウのことで、その独特の色が、そのまま色の表現語になったようです。

(5)pansy

鈍い青紫系の色を表す「pansy(パンジー)」は、日本でもよく知られる花ですよね。花としてはさまざまな色がある種目ですが、色として「パンジー色」というときは、赤みがかった濃い紫色を指します。

(6)lavender

「lavender(ラベンダー)」も花から来た色です。色として「ラベンダー色」というときは、ややグレーがかかった、渋い紫系の色彩を指します。最近流行りのグレイッシュブルー、ダスティブルーをイメージするとしっくりくると思います。

(7)peony

「peony(ピアニー)」とは、和名で牡丹(ボタン)やシャクヤクといわれる花で、赤紫色の大きな花びらが特徴です。色彩として「ピアニー色」という場合には、ピンクがかった赤紫色のことを指します。

(8)wisteria

「wisteria(ウィステリア)」とは、日本でいう藤の花のこと。つまり日本語でも使う「藤色」のことを指します。淡い青がかった紫色です。

(9)amethyst

「amethyst(アメシスト)」は、紫がかった水晶の色。水晶のように透明感のある、きれいな紫色を指します。

(10)lilac

「lilac(ライラック)」は欧米で人気のある、薄紫色の花のことです。ラベンダー色と近い、くすみのある紫で、ライラックというか、はたまたラベンダーというか……というあたりは、人によって意見が分かれるかもしれません。

(11)mauve

「mauve(モーブ)」はモーヴとも読みます。メイクに興味がある人にとっては、アイシャドウや口紅の、紫がかったピンク色として、知られているかもしれません。一般的には、藤色に限りなく近い色です。ちなみにフランス語で「野生の花」という意味だそうです。

3:紫の英語略は?

英語では、色彩を2文字の略称で表すことがあります。例えばブラック(Black)ならBK、ブルー(Blue)ならBL、ホワイト(White)ならWHなどです。

この略称でいうと、パープル(Purple)はPL、ヴァイオレット(Violet)ならVIまたはVTとなります。

4:ヴァイオレット・エヴァーガーデンの英語の歌ってどんなの?

「ヴァイオレット」と聞くと、京都アニメーションの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を連想される人も多いのではないでしょうか。2019年7月18日の痛ましい事件のあと、事件前日に完成していた劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝-永遠と自動手記人形-』が先日公開となりました。

劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』の中で、物語全体を彩る英語の主題歌(結城アイラさんの『Violet Snow』)が話題となりました。

戦争で負傷し、両腕が義手となった主人公ヴァイオレットを歌ったものでしたが、「時が悲しみを癒してくれる、乗り越えていける……」といった意味の歌詞は、奇しくも事件の犠牲者への鎮魂歌ともなり得るものでした。

5:まとめ

紫に限らず、色には濃淡や赤み、青みのバランスのニュアンスによってそれぞれ名称がつけられているケースが多いです。深みのある色彩の世界の奥深さを知れば、色に対する楽しみも増すかもしれません。