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ボーナスなしだときつい?ボーナスなし会社のメリットとデメリット

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

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1:手取り14万でボーナスなし…これじゃ貯金ができない!

ボーナスというのは、法律でその支払いが定められているわけではないので、制度としてもともとない会社もあれば、前まではあったのに突然カットされてしまうというケースだってあります。ボーナスをあてにしていたにもかかわらず、急にカットされて貯金ができなくなった……という話も耳にします。

しかしそれでも、ボーナスなしの会社に勤めている人もいます。そこには何かしらのメリットがあるはず。今回は、そのあたりに迫ってみましょう。

 

2:ボーナスなし会社に勤めるメリット5つ

ボーナスに関しては、あって損はない気もしますが、中には「ないほうがいい」と言う人もいます。そこで、ボーナスの出ない会社に勤めている人に、メリットとデメリットを交えて話を聞いてみました。

(1)ボーナスがないぶん給料が多いからなくても平気

「うちの会社は年俸制で、ボーナスはないのですが、月の給料がそのぶん多く設定されています。最初からそれがわかっていたので、就職を決めました。メリットというほどではないけど、業績変動のボーナスとかだと、年収が安定しないので、そっちのほうが自分の生活スタイルに合ってると思いました」(Iさん・27歳男性)

ボーナスのぶんが月々の給料に配分されていて、年収として考えると、ボーナスのある会社と大差のない場合も。そうなると、個人の好みになってくるところもあるでしょう。

(2)なくなってもガッカリしない

「友だちの会社が、不景気ということでボーナスカットになったそう。家族もいるということで、かなり嘆いていました。それに比べて、うちの会社はもともとボーナスがないので、落ち込むこともありません。それが唯一のメリットかな……と」(Yさん・31歳男性)

予めボーナスがないと決まっていれば、「ないなりになんとかする」という準備が前もってできます。

(3)景気が悪いときもモチベーションが変わらない

「前に働いてた会社は、個人の成績にかかわらず、会社の業績によってボーナスが決まるんです。以前、すごく営業成績がいいときに、会社全体の売り上げが低くて、ボーナスがほとんど出なかったときがあって。全然成績の悪い同僚は“まあ仕方ないよね”とか言っていたけど、私は全然納得できなくて……。だから、年俸制の今の会社のほうがモチベーションが一定でいいですね」(Uさん・30歳女性)

ボーナスの仕組みによりますが、業績連動という会社は多いもの。それが個人裁量の考え方と合わず、モチベーションに影響するということも。

(4)転職のときにタイミングを気にしなくていい

「2年前に、先輩が立ち上げた会社に転職をしました。誘われたとき、前の会社にまったく未練がなかったですね。給料は低いし、ボーナスもなかったし。今の会社は居心地が良いので、そういう意味では良かったのかも。ボーナスがあったら、次のボーナスの支給月までは……と、ムダに頑張っていたかもしれないので」(Jさん・28歳男性)

待遇という面だけなら、ボーナスがあったほうが魅力的。でも、なければないで、転職をする際に未練を感じにくく。先のことを考えたとき、ないほうがいい場合もあるんでしょう。

(5)急なボーナスにビックリ

「ボーナスはないと知っていて今の会社に入りました。でも去年、ボーナスではないのですが、業績がよかったので、奨励金が出ました。金額は微々たるものだったけど、ボーナスのように、絶対もらえるというものでないぶん、嬉しかったです。みんなで温泉に行っておいしいものを食べました」(Jさん・26歳女性)

業績アップを社員に還元するなどで、臨時にお金がもらえるという会社もあります。期待していないぶん喜びは大きいので、気持ちの面でのメリットとも言えますよね。

 

3:やっぱりボーナスなしだとツライ!ボーナスなしのデメリット3つ

(1)貯金ができない

「一応、自分では計画して、月々の貯金額を決めてるんだけど、うまくいきません。もらったぶん使っちゃうんですよね。月々の収入とは別にボーナスがあれば、それを貯金に回すっていうことができると思うんだけど……」(Mさん・28歳男性)

月によっては、大きな買いものをしてしまうこともあるでしょう。すると、その月は貯金できません。しかし1回それをやってしまうと、その支出のペースが続いてしまうケースはとても多く、結果として貯金ができなくなってしまうのです。

(2)ローンの審査が通りにくい

「家を購入しようとローンを組もうとしたら、うちの会社にボーナスがないために審査が通らなかったことがあります。ボーナスの有無は、そういうところにも影響するみたいですね」(Eさん・36歳男性)

年齢を重ねてくると、大きな買いものをするようタイミングも。そういうときに、ローンが組める組めないというのは、生活に大きく関わってくるので心配ではありますね。

(3)仕事のやる気がおきない

「友だちは、ボーナスがあるから仕事頑張ろうっていう気になるって言ってました。うちの会社にはそれがありません。だから、まったくやる気も出ない。そう考えると、やっぱりあったほうがいいと思いますね」(Kさん・26歳男性)

そもそも仕事にやりがいを感じていれば、ボーナスなんて関係ないという発想になるのかもしれません。ただ、全員が全員、やりたい仕事に就けるわけではない。そういうときにボーナスというのは、活力になるのかもしれません。

 

4:ボーナスなしでも貯金する方法3つ

ボーナスがなくてもデメリットではないという考え方の人もいますが、やはり貯金をするとなると、状況は厳しいようです。そこで、ボーナスなしでも貯金している人に、その方法をお聞きしました。

(1)目標金額を決めてしまう

「僕は、1年間で50万円を貯めると決めて、貯金を始めました。すると、出費が多くて苦しい時期も、少しでも残しておこうと思うんですよね。あと3か月だからこのぐらいは貯金しておかないと……と、自然と逆算して考えるようにもなりますよ」(Yさん・30歳男性)

明確に目標金額を設定したほうが、貯めようという意欲が出てきます。漠然としていると、来月頑張ればいいや……と疎かになってしまいがち。それで結局なにも残っていないという状況になってしまいかねません。悪循環を断ち切るには、目標を立てることが肝要でしょう。

(2)お小遣い帳をつける

「以前、私はネット通販にはまって、無駄遣いばかりしていました。それを止めるために、お小遣い帳をつけ始めたんです。すると、自分がどれだけ散財しているかがわかって愕然とすることも……。それ以来、削れるところは削ろうとするので、生活費も少なくて済むようになり、結果的に貯金ができるようになりました」(Tさん・31歳女性)

数字に表すことで、どれくらいムダ使いしているかが明確になり、節約のモチベーションになったというケースです。

(3)自動積み立てで強制的に

「友人に勧められ、月々の収入が入ったら、その口座から一定額を自動的に定期預金にまわす仕組みにしました。なので、強制的に預金されていきます。最初は苦しい月もあったけど、慣れるもんですね。今はそれが当たり前なので、なんとかやり繰りできています」(Sさん・30歳男性)

銀行や郵便局などには、自動引き落としによる定期預金があります。最初は、収入が減ったように感じてしまうので違和感があるかもしれません。でも、すぐ適応できるもののようですよ。

 

5:ボーナスがなくても…

ボーナスがないというのは、100%ネガティブなことのようにも感じられますが、なければないでメリットを感じられる部分もありますし、貯金だって可能です。

仕事選びは、ボーナスの有無だけにとらわれずに、全体にもらえる収入額や支払い方法なども含めて、検討するようにしたほうがベターでしょう。