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私が妄想恋愛ライターになるまで…毒島サチコの自己紹介【第3話・前編】―シンデレラになれなかった私たち―

毒島 サチコ

毒島 サチコS.Busujima

ケース3:選ばれてこなかった人生を終わらせたい恋愛ライター

名前:サチコ(28歳・ライター)

愛媛県出身。現在は、ライターとして活動。人生初の婚活「バチェラー・ジャパン シーズン3」に挑む!……が、大切なことを忘れていて……。 

連載三回目の自己紹介

連載「シンデレラになれなかった私たち」では、これまでふたりの女性の人生について、取り上げてきました。そんなタイミングで、編集部の人から「毒島さんの選ばれなかった話も書いてみたら?」と言われまして……。Twitterでもそういう声をいただいていたので、恥ずかしながら、私、毒島サチコ(本名:永合弘乃)が何者なのかを、お話ししたいと思います。

人生は選ばれなかったことの積み重ね

私は、愛媛県出身で、学生時代からライターを生業とし、これまで、Menjoy!をはじめ、1000本以上のコラムを書いてきました。

恋愛ライターとして、恋愛や男女間のよしなしごとをテーマに、恋愛や男女の人間関係、女性の生き方や迷いについて、自分自身、もがきながら言葉にしてきました。

この連載「シンデレラになれなかった私たち」は、さまざまな形で「選ばれなかった」女性たちをテーマに、取材を重ねていますが、この「選ばれる・選ばれない」というテーマを選んだのには、実は理由があります。

よく「人生とは、選択の連続だ」と言われますが、それを言い換えるなら、「人生とは、選ばれなかったことの積み重ねだ」と言えるのではないか、と私自身が考えていたからです。

ふみコミュと陸上にあけくれた学生時代 

私は、愛媛県に生まれ、中学、高校と、陸上競技に打ち込んでいました。

でも、どんなに頑張っても、常に私の前を走っている人がいて、一番になれませんでした。

「今回は選手に選ばれる!」と思った駅伝の選考会でも、結局選ばれず……。観戦席で、両親ががっくり肩を落とした姿を遠目で見て、とても辛かったのを覚えています。

そんなふうに部活は一生懸命やっていたのですが、中高生がみんなそうであるように、部活以外の時間、頭の中は恋愛でいっぱいでした。でも本当に好きな人には、いつも別につきあっている人がいました。

そんな私の当時の楽しみは、リア充を装いながらこっそり書いていた恋愛小説と、「ふみコミュ!(女子中高生の間で流行っていたコミュニティサービス)」で、別な自分を妄想して、それを演じることでした。

中学生の時、友達と英語のプリントの裏に書いていた妄想小説

当時、夢中になって読んでいた漫画「君に届け」の主人公、風早翔太くんに憧れ、「東京だったら、自分を選んでくれる白馬の王子さまがいるかもしれない」と胸をふくらませて上京。「やっと王子さまを見つけた!」「全然違った!」「今度こそ王子かも……」というような恋愛を繰り返し、結局、勉強もそっちのけでネットに恋の悩みをぶつけたり、自分の恋愛を自己分析したりして、いつの間にか、妄想と現実をないまぜに書き始めた恋愛コラムで、生きていくことになったのです。

私にとって現実は、選ばれたくても選ばれないもの。そんな中で「書く」という行為は、ひととき現実から離れて、ありえたかもしれない自分に出会える、もうひとつの現実へのドアを開けるようなことでした。

人生初の婚活へ!

そんな私に大きな転機がおとずれました。

「バチェラー・ジャパン シーズン3」に、参加する機会に恵まれたのです。

ご存じの人も多いと思いますが、「バチェラー・ジャパン」とは、Amazon Prime videoで配信されている、大人気の恋愛リアリティ番組です。

女性たちが、たったひとりの理想の男性「バチェラー」を奪い合い、選ばれようとする……。シーズン1・2と、私自身、釘づけになって観ていました。

子どものころから、いつか白馬に乗った王子さまが現れる……と思っていた私は、そんな妄想が現実になるこの機会こそ、ずっと夢見ていた舞台に違いない……と考え、意気揚々と参加したのです。

 

ー後編に続くー

 

筆者プロフィール

毒島サチコ

photo by Kengo Yamaguchi

愛媛県出身。学生時代から恋愛ライターとして活動し、「Menjoy!」をはじめ、WEBメディアを中心に1000本以上のコラムを執筆。現在、Amazon Prime Videoで配信中の「バチェラー・ジャパン シーズン3」に「妄想恋愛ライター・永合弘乃(本名)」として参加。

 

【前回までの連載はコチラ】

「どうして私と別れたの?」元彼が語ったサヨナラの理由【第1話・前編】

「もっといい人がいる」の真相とは?7年越しの再会の行方【第1話・後編】

「30歳、上京12年目。私が地元に帰りたくない理由【第2話・前編】

「30歳、上京12年目。私が地元に帰りたくない理由【第2話・後編】

 

次回:12月21日更新予定

私が妄想恋愛ライターになるまで…毒島サチコの自己紹介【第3話・後編】―シンデレラになれなかった私たち―