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人のせいにする人にはどう対処すればいいの?責任転嫁してくる人の心理も

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:人のせいにする人が職場に…どう対処したらいい?

こちらが指示したとおりにすら取り組んでいないのに、間違いや失敗を指摘すると「指示の仕方が悪かった」などといってくる人って、いますよね。成功したら自分の手柄で、失敗したらすべて他人のせい……そんなふうに、何でも責任転嫁する人は、決して珍しくありません。

では、どうしてすぐに責任転嫁してしまうのでしょうか。

 

2:人のせいにする人の心理5つ

さっそく、人のせいにする人の心理について考えていきましょう。

(1)自分の非を認められない

人のせいにする人の心理の基本は、自分の非を認められないことにあります。なぜ自分の非を認められないかといえば、自分を守ろうとする「自己保身」の心理がはたらくから。自分の評価を下げたくないとか、周りの期待を裏切りたくないとか、今までの成功や名声を失いたくないといった気持ちから、自分の失敗を認めることができず、誰かに責任転嫁してしまうんです。

本当は素直に失敗を認めて謝れるほうがカッコいいですし、結果として周囲からの信頼を獲得しやすいのですが、なかなかそうできる人は少ないものです。

(2)ストレスの回避

自分の言ったことやしたことの結果が失敗したとなると、当然ながら落ち込んだり、イヤな気持ちになったりしますよね。そういったネガティブな気持ちというのは、心理的にはストレスであり、誰だって回避したいと思うもの。そのため、ストレスを感じないように、失敗の原因を自分ではなく、誰か他の人にせいにしていると考えられます。

例えば、朝起きられなくて遅刻した結果、大事な商談に失敗したとします。朝起きられなかったのは自分の責任なので、商談が失敗したのも自分のせいです。ですが、ホテルのモーニングコールが鳴らなかったとか、朝起こしてと頼んだ人が起こしてくれなかったと責任転嫁すれば、商談が失敗したのは、予定どおりに起こしてもらなかったせいだということにできます。その結果、「だから自分のせいではない」と思うことができ、抱えるはずのストレスから目を背けられます。

(3)負けず嫌いな性格

負けず嫌いな性格の人も、責任転嫁しやすいでしょう。自分の失敗を認めることは、すなわち負けを意味します。こういうタイプは、物事を勝ったか負けたかという基準だけで判断しているため、負け(=自分の失敗)を認められないのです。たとえ負けたとしても、それが自分のせいでないことにすれば、自分が原因で負けたわけではないので問題ない、というわけです。

(4)過去の失敗がトラウマになっている

昔は自分の失敗を認められる人だったのに、今ではなんでも責任転嫁してしまうというような人がいます。そんな人は、過去の失敗によって、大きなトラウマを抱えている可能性があります。トラウマになってしまったことで、「もう、あんな思いをするのはイヤだ」と思って、素直に失敗を認めることをせず、誰かのせいにしてしまうんです。

(5)他人から褒められたい気持ちが強い

例えば、子どもが親に褒められたいと思うのは、当然の感情です。褒められるためには、物事がつねにうまくいっていないとダメなわけです。

自分のせいで失敗したら、当然ながら非難されます。ですが、失敗の原因が他にあるのだとしたら「だったら、仕方がないよね。あなたは頑張ったんだから、悪くないよ」と思ってもらるかもしれません。この言葉のニュアンスは、頑張ったことを評価されているので、結果的には褒められていることにつながるんです。

 

3:人のせいにする人への対処法3つ

それでは、もしあなたの周りに人のせいにする人がいたら、どう向き合っていけばいいのでしょうか。一緒に考えていきましょう。

(1)距離を置く

特に深い関わり合いをもたなくていいのであれば、できるだけ人のせいにするような人とは、距離を置くようにしましょう。というのも、人のせいにする人は何か失敗をしたときに、こちらに責任を押し付けてくる可能性があるわけです。良かれと思ってアドバイスしたのに、そのせいで失敗したとか、あなたが手伝ったせいでうまくいかなかったんだと言われたなら、たまったもんじゃありません。

(2)客観的な事実を用意しておく

距離を置けない場合、また距離を置いていたにもかかわらず、とばっちりであなたのせいにされてしまうこともあるでしょう。そんなときのために、あなたが失敗の原因ではないという客観的な事実(=証拠)を用意しおくことも必要です。

アドバイスや指示をする場合、口頭ではなくメールやメッセージなど文章で記録を残しておくとか、口頭の場合でも、あなたを裏切らない信頼のできる人の前でするといったことで、常に予防線を張っておきましょう。

(3)信用しない

仕事の場合、その人のせいで失敗しているのか、他に原因があったのか、わからないときがありますよね。ですが、責任転嫁するタイプの人については、基本的に信用をしない、その言い訳にも耳を貸さないといったスタンスが必要です。グダグダ言ってきても真に受けず、聞き流すようにして、あなた自身の目と耳で判断するようにしましょう。

 

4:まとめ

人のせいにする人は、いろいろな場面で信用をなくしていきます。信用をなくさないように、素直に失敗を認めて謝れるようになりましょうね。