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責任転嫁とは?責任転嫁する人の心理と責任転嫁する人への対処法7選

山根ゆずかY.Yamane

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目次

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1:責任転嫁とは?

(1)責任転嫁の意味・読み方・語源・類語は?

「責任転嫁」と書いて「せきにんてんか」と読みます。辞書では以下のように定義されています。

せきにん‐てんか【責任転嫁】

自分が負うべき責めを他の者に負わせること。責任を他になすりつけること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「転嫁」は「再度の嫁入り」という意味で、そこから「他の人に移す」という意味で使われるようになったのだそう。

類語としては、「責任逃れ」や「責任回避」が意味としてもっとも近いでしょう。

(2)責任転嫁を英語でいうと?

責任転嫁は、英語で「buck-passing」と表現できます。また、「shift responsibility to 」で「~に責任を押し付ける」となります。使い方としては「He always shift responsibility to his subordinate.(彼はいつも部下に責任転嫁する)」となります。

また、「blame others(人のせいにする)」という表現もあります。「Don’t blame others for your mistake.(自分のミスを人にせいにするな=責任転嫁するな)などと使います。

英語圏では、子どもが大人になっていく過程において、自分の責任を自分で取らせる範囲を少しずつ広げるという考えが根底にあります。そのため、何かをしたいという子どもに対して、「at your own risk」(あなたの責任でね)という言葉がよく使われます。

 

2:もしかして病気なの?責任転嫁する人の心理7つ

それではさっそく、どうして責任転嫁するのかについて、その心理をエピソードから見ていきましょう。

(1)事なかれ主義

「会社の同僚に、大人しくて、何事にも冷静に対処する女性がいました。女同士で悪口を言ったりするのにも興味がなさそうだし、友達は少ないけど、私はけっこう彼女のこと、好きだったんです。

でも仕事上のプロジェクトで一緒になったとき、リーダーの彼女が企画の発表をするはずだったのに、当日になっていきなり”私、こういうの苦手だからお願い”って押し付けられました。苦手なのはわかるけど、与えられた仕事の責任はしっかり果たしてほしいです」(Mさん・30代女性)

(2)立場上間違いを認められない

「他部署の上司の話なのですが、同じお客さんを担当していたので一緒に仕事をしていました。あるとき、その上司のミスで、お客さまを怒らせてしまいました。そうしたらなんと”お前なんてことしたんだ!”とみんなの前で怒鳴られました。こんなふうに責任転嫁されると思っていなかったし、堂々と嘘をつけるその人が恐怖で仕方ありませんでした」(Yさん・30代女性)

(3)面倒なことが嫌い

「商船会社に転職したばかりのころ。貨物の積み下ろしを間違えるといけないので、前任者で引き継ぎ担当の男性に逐一確認していたのですが、その前任者がとても面倒くさがりで、適当にしか教えてくれない人だったんです。

そして案の定、間違えが発生してしまい……。明らかに彼から教えてもらったことが間違っていたのに知らんぷり。入社早々、私の大きな失敗となってしまいました」(Uさん・30代女性)

(4)自分のことしか考えていない

「中学1年生のとき、私の友達が先輩から”なんでそんなにスカート短いの?”って聞かれて、”Mちゃんに一緒にやろうって言われた”と、私の名前を出したんです。それで私が呼び出しくらって……。もう、びっくりです。自分が短くしたいって言ったくせに、人のせいにするなんて!」(Mさん・30代女性)

(5)出世したい

「信頼していた先輩と一緒にカバーしていたクライアントから、会社にクレームが入ってしまったんです。そうしたらその先輩、”ごめん、俺もうすぐ昇任試験があるんだ。悪いけど今はお前をかばう余裕ない”って言うんです。かばうんじゃなくて、ふたりで担当していたんだから、そもそもあんたにも責任あるだろ!って呆れました」(Mさん・30代男性)

(6)負けたことがない

「自分のミスを受け入れられない後輩がいて、何かあるといつも人のせいにしていました。彼女は有名国立大の卒業生だったんですが、たぶんそれまで、負けたことがなかったんでしょうね。でもだからって、責任逃れは許されませんよ」(Tさん・30代男性)

(7)嫌いな人を陥れたい

「仲の良かった先輩が、上司のことをものすごく嫌っていたんです。会社の慣習として、部下が失敗をすると上司が責任を取らされるという傾向が強かったため、その先輩はよくしょうもない失敗をわざとして、上司を陥れていました。怖いですね……」(Yさん・30代女性)

 

3:上司、友人、恋人…責任転嫁する人への対処法7つ

(1)自分の意見をまず伝える

あまりにひどい責任転嫁をされると、つい何も言えず、結果としてありもしない自分の非を認めた形になってしまう……ということもあるかもしれません。しかし一度認めてしまうと、後から覆すのは非常に難しくなってしまいます。

「え、それってあなたの責任でしょ?」と感じたら、すぐに相手に伝えましょう。まずはそこからです。

(2)責任の所在がわかる証拠を見せる

仕事で責任転嫁された場合、責任の所在がわかる証拠を探しましょう。過去のメール、ミーティングの記録など探してみると、意外と見つかるものです。そして責任の所在がはっきりしたら、あとは相手にそれを見せて、はっきりさせるのです。

事前にできる対策としては、ミーティングや口頭で決まった重要事項は、直後に文章にして相手にメールで送信することを習慣にすると、後々起こり得るトラブルを回避することができます。

(3)話術を磨く

嘘をついたり、相手を言いくるめるのが異常にうまい人っていますよね。そんな人から責任を転嫁されると非常に面倒なことに。対等にやりあえるように、自分も話術を磨きましょう。

論理的に会話をし、スムーズに結論まで導く能力は、ずるがしこい人から身を守るためだけでなく、仕事をする上でも非常に役立ちます。

(4)わかってくれる人に相談する

仮に責任転嫁されてしまった場合は、わかってくれる人に相談してみましょう。会社であれば、共通の上司などに相談できると良いですね。

筆者も会社員時代、責任転嫁されて苦しんだことがありました。そのときは、入社当時からお世話になっていた上司に相談することで事態が大きく改善。「誰に話しても解決できない」と決めつけず、とにかく誰かに相談してみましょう。

(5)しかるべき機関に相談する

責任転嫁が繰り返し行われているようならかなり悪質です。社内に設けられた相談室があれば、それを利用してもいいですし、全国職業相談センターなど、より大きな組織に頼ることも可能です。

もし退職を考えるくらい悩んでしまうのであれば、その前にできることをまず試してみましょう。自分に非がないことによって仕事を失ってしまったら、後々まで引きずってしまいます。

(6)代わりに責任を取ることで自分の株を上げる

筆者がお世話になった上司から「お客さんとのトラブルは、もっと仲良くなるチャンスだ」と言われたことがあります。トラブルはないに越したことはありませんが、仮にトラブルが発生してしまったら、誠心誠意対応し、相手が満足いくまでフォローすることで、それまでよりも深い信頼関係を築くことができる、そいういう趣旨の言葉でした。

責任転嫁されてしまったらそれを逆手に取り、カッチリ責任を取ってしまうのも手。それによって周囲から高く評価されることもあります。

(7)責任を取ることも仕事のひとつだと理解させる

責任を取ることを嫌がる部下がいたとしたら、責任を取ることも仕事のひとつだと理解させることが肝心です。失敗は誰にでもあるものですし、責任を取る能力がある人にしか大きな仕事は任せられません。

また、会社側の努力として、社員が事なかれ主義になったり、大きな責任を恐れたりすることなく、新しいことにチャレンジしていける環境をはぐくむことも大切です。

 

4:責任を取れるのは大人の証

「責任を担うのはなんだか怖い」と思う人もいるかもしれません。ですが、責任を取れるということこそ大人の証です。責任を取れる人間だからこそ、大きな仕事を引き受けることができるようになるのです。

責任を転嫁する人は、自分のチャンスを人に渡してしまっているのと同じ。取るべき責任は、しっかりと果たしていきたいものですね。