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髪をかきあげる心理とは?女性が髪をかきあげる仕草を男性が好きな理由
平松隆円R.Hiramatsu
1:髪をかきあげるを英語で言うと?
髪をかきあげることが今回のテーマですが、この「かきあげる」ってどういうことか説明できますか?
(1)髪をかきあげるとは?
かきあげるという言葉、よく使いますが、いざ説明しろといわれると、ちょっと困りますよね。かきあげるとは、漢字で書くと「掻き上げる」となります。そこでその意味を辞書で調べると、次のように載っていました。
1 ひっかくように上の方へ引き上げる。「髪のほつれを―・げる」
2 明るくなるように灯心をかき立てる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
今回の場合は、1の意味になりますが、つまり、髪の毛を指にひっかくように頭の上に引き上げるというのが、髪をかきあげるという意味のようです。
(2)髪をかきあげるを英語でいうと?
「髪をかきあげる」にはいくつか英語表現があります。例えば、「push one’s hair back」というもの。「She pushed her hair back.(彼女は後ろに髪をかきあげた)」というふうに使います。
ちなみに、髪にまつわる英語を紹介しておくと、髪をとかすは「comb one’s hair」、髪をほどくは「put down one’s hair」などがあります。
2:女性が髪をかきあげる心理3つ
では、女性が髪をかきあげるのは、一体どうしてなのでしょうか。
(1)髪が長くてうっとうしいから
心理というほどのことではありませんが、やっぱりいちばんの理由は「うっとしいから」でしょうね。だいたい、髪をかきあげるのは、髪の毛が長い人に多く見られます。
たしかに人間の行動には、必ず理由があるのですが、ここはあまり深読みをせず「うっとしいから」というのが最大の理由だと思います。
(2)自信があるとき
よく人間の行動や態度には、その人の心理があらわれているといいます。例えば、腕を組むのは、自分の本音を悟られたくないという心理があらわれているといったようなものです。それでいうと、一般的にいわれているのは、髪をかきあげるのは、自分の顔を相手によく見せようとする行動であることから、自分の自信があるときといわれています。
ただ単に髪を触るだけ、髪をいじってるだけのときは、その逆で、自分が不安なときという説もあります。ただ、このあたりは明確な研究結果があるわけではないので、あくまで仮説となります。
(3)自分の魅力をアピールしたい
自信があるということは、同時に自分の魅力をアピールしたいことの裏返しでもあります。男女を問わず、髪をかきあげるのがセクシーな仕草だと考える人がいます。そのため、そういう意識を持っている女性からすると、自分を見ている人に対して、セクシーさを含めた魅力をアピールしたいという意図があるかもしれません。
3:女性の髪をかきあげる仕草を男性が好きな理由3つ
では、今度は男性の方を考えてみましょう。必ずしも、すべての男性というわけではありませんが、女性が髪をかきあげている仕草が好きという男性がいます。
その理由はなんなのでしょうか。
(1)セクシーだと感じるから
和装したときなどもそうですが、うなじや首からデコルテにかけての部分に性的魅力(=色気)を感じるという男性は少なくありません。髪をかきあげることで、うなじや首からデコルテにかけての部分があらわになるため、セクシーだと感じる男性がいるのでしょう。
ただしこの場合は、髪をかきあげるという仕草自体が好きというよりも、仕草によって首回りがあらわになるから好きというほうが正しいかもしれませんね。
(2)自信を感じるから
自分に自信がないときって、女性からするとあんまり自分を見てほしくないと思いますよね。そんなときは、髪の毛で自分の顔を隠そうとする人もいると思います。
逆に、髪をかきあげるということは、自信があるからできること。自信というのものは、やはり魅力の源泉のひとつ。自信にみなぎっている人って、男女を問わず魅力的に見えます。
(3)自分に心を開いていると感じる
うなじや首からデコルテにかけての部分を、相手に見せるというのは、相手と親しくないとできることはありません。少なくとも嫌いな人や興味がない人には、わざわざ見せたりしませんよね。
そういう意味では、男性の中には自分に心を開いてくれたんだと感じる人もいるでしょう。心を開くというのは、専門的には自己開示(自分のことを包み隠さず相手に伝えること)に通じます。自己開示は、親しい関係だからこそできるものですし、自己開示によってもっと相手と親しくなることができます。
4:まとめ
筆者も基本的には、髪をかきあげる仕草は、嫌いじゃないですし、どちらかといえばセクシーだなと思います。
しかし、この仕草は、男女それぞれ感じ方や考え方が違う特徴的な行動です。その意図やとらえ方が違うと、いらぬ誤解を生む可能性がありますので、注意が必要かもしれませんね。