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引き笑いはなぜ起こる?引き笑いをする人への印象や独特な笑い方

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:引き笑いはなぜ起こる?寝ながら引き笑いをする赤ちゃんも

引き笑いをする人は、どうして引き笑いをしてしまうのでしょうか。残念ながら、引き笑いが起こるメカニズムを解明した学術的な研究は見当たりません。そこで、筆者の研究者仲間に尋ねてみたところ、学術的な裏付けがあるわけではありませんが、いくつか引き笑いが起こる可能性がわかりました。

(1)笑うのが苦手

まずは、ちょっと笑ってみてください。笑ったとき、空気を口から出しているのに気づいたでしょうか。言われてみたら確かに……と思うことでしょう。実は、引き笑いをする人というのは、“引く”という言葉が示すように、笑うときに空気を吸ってしまっているんです。

つまり、笑うのが苦手で、上手な笑い方がわからないというわけです。「そんなことってあるの?」と思うかもしれません。というのも、呼吸はみんな無意識に、誰もが同じようにやっていると考えているからです。でも、例えば「ラーメンやうどんがすすれない」という人がいますよね。これも実は、鼻呼吸が苦手なことが原因だという説があります。

呼吸の仕方ひとつも、実は生まれながらに自然とできるものはないんです。そのため、呼吸方法が未熟な乳幼児で、引き笑いが見られることもあるんだそう。ただし乳幼児の場合は、成長とともに気道が広がって、引き笑いしなくなることもあるので、「一生この笑い方なのかしら……」と不安にならないでいいそうです。

(2)早口でしゃべる

空気を吸う、つまり息をするということは、人間にとっては大事なこと。当たり前ですが、程度の差はあれ、長い時間、息をしないなんてことはできませんよね。人は会話をしながらでも息をしています。例えて言うと、水泳のときの息継ぎみたいなものです。

ですが、会話のスピードが速いというか、早口でしゃべる人は、息継ぎをするタイミングが追いつかない場合があります。早口でしゃべっていて、相手が面白いことを言ったら、息継ぎのタイミングとリアクションが重なって、ちょうど笑いの瞬間になることも。そうなると、必然的に空気を吸うので、引き笑いになってしまうわけです。

(3)呼吸が下手

笑うのが苦手とか早口でしゃべるとか、結局のところ引き笑いをしてしまう人というのは、呼吸が下手ということになるでしょう。自分が引き笑いをするクセがあったイヤだなと思ったら、呼吸の仕方に注目をして、練習して改善すれば、引き笑いをしなくなることが十分に考えられるんです。

 

2:引き笑いってどう思う?引き笑いする人への印象3つ

(1)ユニーク

お伝えしたように、一般的に笑うときは、息を出すように「ははは」と笑いますよね。ですが、引き笑いは息を吸うので、人とは違う笑い方になってしまいます。それを個性的だなと思う人もいるでしょう。

(2)不快

引き笑いは、笑い方としては、どうしても少数派になります。聞き慣れない笑い声になってしまうため、「品がない」「気持ち悪い」という印象になってしまう可能性も高いでしょう。中には、そんな笑い方に、不快感を覚える人もいるでしょう。

(3)おもしろい

明石家さんまさんの番組を見ていると、さんまさんが引き笑いをする度に、周囲の出演者が笑っている姿を見ることがあるでしょう。引き笑い自体がユニークな笑い方なので、さんまさんが笑ったおもしろい発言に、追い打ちをかけるように引き笑い自体がおもしろく感じられ、笑ってしまうのです。その意味では、引き笑いをする人をおもしろい人だと思う人もいるでしょう。

ですが、笑い方も人それぞれ。引き笑いだって個性であり尊重すべきものです。なので、引き笑いを笑うというのは、本当は好ましくないのかもしれませんね。

 

3:引き笑い以外にも!独特な笑い方2つ

引き笑い以外に、独特な笑い方を紹介しましょう。

(1)「グフフッ」という笑い方

笑い方が特徴的な芸能人といえば、明石家さんまさん以外に思い出すのが、中村玉緒さんです。ある意味で豪快な笑い方なのですが、よくよく笑い方を観察してみると、あまり口を開けないで、声を押し殺すように笑っているのがわかると思います。

中村玉緒さんは、京都出身で、昭和を代表する名歌舞伎役者を父に持つ、良家のご出身。この世代は、あまり女性が大きな口を開けて笑うことがよしとされていなかったので、こういう笑い方になったのかもしれません。

(2)「クククククッ」という笑い方

アニメ『ちびまる子ちゃん』に登場する野口さんの笑い方も独特ですよね。野口さんは、悪くいえばちょっと暗い性格のキャラクター。よくいえば、控えめでおとなしい性格です。そんな野口さんの、声にならないような「クククククッ」という笑い方は、声を出して笑うことで、みんなから注目されるのを避けたいという心理からおこるのかもしれません。

 

4:まとめ

学術の世界では、笑いは健康にいいと言われたり、コミュニケーションのツールとして大事だと言われたりします。「自分の笑い方って変かな?」なんて気にせず、おもしろい、おかしいと感じたら、素直に笑うようにしましょうね。