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女性の年収の平均は?女性の年収の分布を調査しました!

大山奏

大山奏K.Ohyama

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目次

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1:女性の年収の平均は?

毎日しっかり働いているのに、給料が少ない……。もっと自分の能力に見合った給料をもらえる職場があるのではないか……。そのように考える女性は少なくないと思います。

そこでまずは、女性の平均年収を見てみましょう。

(1)女性の年収の平均!東京の平均は?

求人情報・転職サイト「doda」が、正社員として働く20~65歳までのビジネスパーソンを対象に行った調査では、2018年の女性の平均年収は、348万円となっています。

また、都道府県別の調査では、東京の女性の平均年収は388万円となっており、全国平均よりも40万円も高い数字です。

この数字を見ると、都心部で働いたほうが給料が良く、ゆとりある生活ができそうに感じますが、実際には、家賃や物価が高いこともあり、年収だけで生活水準を比べることは難しいでしょう。

(2)女性の年収の中央値は?

年収のデータを見たときに、平均値と中央値という、ふたつの数値があるのを見かけたことがある人も多いでしょう。このふたつの違いは何なのでしょうか?

平均値とは、調査対象のすべての数値を足して、人数で割った数のこと。中央値とは、調査対象のすべての数値を小さい方(もしくは大きい方)から順番に並べたときに真ん中にくる数値です。中央値のほうが、実際の感覚に近い数値が得られると言われています。

「doda」の「平均年収ランキング2012年」によると、女性の年収の中央値は、全年齢だと310万円、30歳だと350万円、39歳だと400万円となっています。これをふまえると、30代では、年収350~400万円くらいであれば、平均的だと言えるのではないでしょうか。

(3)30代女性の平均年収は?

こちらも「doda」のデータを見てみましょう。30代女性の平均年収は382万円となっており、全年齢の平均年収よりも高くなっています。

一般的には年齢が上がるにつれて、平均年収が高くなる傾向があり、40代女性の平均年収は413万で、50代以上は442万円です。

ただしこの調査は、正社員を対象に行われており、パートや契約社員の給料が含まれていません。そこで、国税庁の「平成29年分民間給与実態統計調査」の年齢階層別平均給与をみてみましょう。

こちらによると、パートや契約社員を含めた、30~34歳女性の平均年収は315万円で、35~39歳は313万円となっています。

このデータにももちろん正社員も含まれているので、契約社員に絞った場合は、この数値より少し少ないくらいが平均と言えるかもしれません。

(4)30歳女性の平均年収は?手取りはいくら!?

では、30代全体ではなく、ジャスト30歳の場合、どうなるのでしょうか? 「doda」の調査結果によると、30歳女性の平均年収は367万円です。ここから年齢が上がるにつれて平均年収は上がっていきます。

また、年収だけではなく、手取り額も気になりますよね。手取り額とは、年収から保険料・年金・税金が引かれた金額のことです。

保険料、年金、税金などは、就いている職業や勤めている企業、都道府県、またもらっている金額によっても違うので一概には言えませんが、年収300万円の場合、だいたい手取りは230万円くらいになると言われています。

 

2:女性の年収の分布はどうなっている?

続いては女性の年収の分布を「平成29年分民間給与実態統計調査」を元に、見てみましょう。それぞれの年収の割合や職業、ライフスタイルも合わせて紹介します。

(1)女性で年収1000万円以上の割合や職業は?

まずは年収1,000万円以上の女性の割合です。年収1,000万円超1,500万円以下の割合は0.7%、年収1,500万円超2,000万円以下の割合は0.2%なので、合わせても0.9%ということになります。

「1,000万円プレーヤー」と言われ、憧れの的となる女性たちの職業は、会社員では、総合商社や外資系コンサルティング会社などが多いです。また、芸能人やモデル、Youtuberやタレント業などの人気職業につければ、年収1,000万の夢をつかめる可能性があるでしょう。また、医師などの専門職で1,000万円を超える収入を得る人もいます。

(2)女性で年収900万円台の割合や職業は?

女性で年収900万円台の割合は0.9%。

『Menjoy!』の過去記事「年収900万の職業3つ!年収900万の人の貯金と乗っている車」によると、年収900万の人の職業は、外資系企業のフロントデスク、ITコンサルタント、経営者などが多いようです。

年収900万というと、相当リッチな生活をしていそうですが、どうなのでしょうか? 筆者の知り合いの外資系企業に勤める女性は、「お金に不自由することはないけれど、特に贅沢もしていない」と言っていました。

ただし、これくらい年収があると、まあまま広い部屋を借りられて、食べたいものを食べたいときに食べるくらいは普通にできるようです。

(3)女性で年収800万円台の割合や職業は?

年収800万円台の女性は0.7%。まだまだ高収入で、周囲から憧れられる年収です。職業も専門的な知識が必要なものが多く、中小企業診断士や公認会計士だと、これくらい稼げる可能性が見えてきます。

年収800万円ということは、手取り額にすると大体600万くらいでしょうか。月で割ると約50万近くもらえるので、かなり余裕のある生活ができそうですね。

(4)女性で年収700万円台の割合や職業は?

700万円台となると、割合も少し増えて1.4%。大手企業の総合職や営業職などだと、このくらいもらっている女性もいるでしょう。

筆者の知り合いで大手企業に勤めている女性は、30代後半で年収700万を初めて超えたと言っていました。平日は残業も多く急な休日出勤もあり、かなりハードな生活を送っているようでした。

(5)女性で年収600万円台の割合や職業は?

年収600万円台の女性の割合は、2.5%です。「doda」によると女性の平均年収ランキングの上位1~3位が600万円台の仕事で、1位が業務改革コンサルタント、2位が弁護士、3位が金融系専門職のアナリストです。

弁護士は専門職ですし、もっと稼いでいる印象があるかもしれませんが、担当分野によって、稼げる人とそうでない人がいるようです。

(6)女性で年収500万円台の割合や職業は?

500万円台は女性の5.4%。

このゾーンだと職業も幅広くなってきて、ITコンサルタント、法務系管理職、会計士、ITプリセールス、弁理士・特許技術者、人事コンサルタント、会計コンサルタント、戦略・経営コンサルタント、MR営業職、IT・通信系プロジェクトマネージャー、ファンドマネージャー・ディーラー、投資銀行業務など多岐にわたります。

(7)女性で年収400万円台の割合や職業は?

年収400万円台になると、年収500万円台の倍の10.4%です。職業で言うと、IT企画・エンジニア、臨床開発・治験、リサーチ・市場調査、薬剤師、医療品メーカーなどなど。

筆者の周囲の年収400万円台の女性たちは、あまり家賃などにはお金をかけず、仕事帰りにはジムや英会話などに通って、自分磨きに投資している人が多いです。

また貯金をしている人も多く、筆者の知人には、実家暮らしで年収400万円の30代女性で、貯金額が1,000万円以上という強者もいます。

(8)女性で年収300万円台の割合や職業は?

年収300万円台の割合は17.1%。クリエイティブ系の仕事や営業職の多くがこのボリュームゾーンに入るようです。

300万円台だと、手取り額としては月20万を超えるか超えないかというギリギリのところです。家賃は手取り額の三分の一程度に抑えるのがいいと言われていますから、6~7万円程度となり、東京のひとり暮らしの家賃としては厳しめです。そこから貯金をしようとすると、節約などにも気を遣わないとかなり難しいかもしれません。

20代でこのくらいの年収の知人は、「趣味や衣服・化粧品にお金をかけたいから、逆に外食はほとんどしない」と言っていました。

(9)女性で年収200万円台の割合や職業は?

年収200万円台の女性は全体の21.7%。ひとり暮らしならば、月々の生活費でいっぱいいっぱい。余裕ある生活は難しいかもしれません。

家賃や食費・光熱費・交際費・日用品などにお金を回すと、美容やファッションにかけられるお金はかなり少額になってしまいます。

(10)女性で年収200万円未満の割合や職業は?

女性で年収100万円超200万円以下の割合は23.6%ともっとも多く、これと年収100万円以下の15.9%を足すと、200万円以下の割合は39.5%です。全体の約40%くらいと言えるでしょう。

筆者の友人の年収約200万の女性は、「実家から出たいけれどひとり暮らしをする余裕はない」と話していました。現在は、将来のひとり暮らしのために、コツコツと貯金を頑張っているようです。

 

3:女性の年収が高い企業ランキング5

ここからは給与明細サイト「キャリコネ」が発表した「女性社員の年収が高い企業ランキング」から、女性の年収が高い企業を紹介します。

5位:ソフトバンクグループ・・・521万円

ソフトバンクグループは月々の給料よりも、年2回のボーナス額が大きいことから、ランクインしたようです。また成果主義のため、営業成績によっては女性でも多くの年収を得ることが可能です。

4位:東芝・・・529万円

東芝は、成果主義よりも年功序列によって年収が決められている会社と言われます。また福利厚生やボーナスなどが充実していることも知られています。

3位:アクセンチュア・・・585万円

経営コンサルティング会社であるアクセンチュアは、世界56か国に拠点をもつ、多国籍企業です。

プロジェクトによって残業代の計算方法が変わったり、評価に応じて昇給率が変わるなど、担当する仕事によっても年収額が大きく異なってくるようです。

2位:リクルートホールディングス・・・606万円

幅広い事業を手掛けるリクルートホールディングスは、成果主義・実力主義の会社としても有名です。営業成績が良ければ良いほど収入がアップするので、女性でも男性以上の報酬を得ることが可能です。

ですが、成績を出さなければいけないというプレッシャーに負けない強いメンタルと行動力が必要です。

1位:野村証券・・・667万円

野村証券は、基本給は年次ごとに上がっていき、さらに営業成績でボーナスに差が出るタイプの会社です。

基本給が高く、さらに結果を出した分は年収に上乗せしてもらえるとあれば、やりがいもかなりありそうですよね。ただし、かなりのハードワークが予想されます。

 

4:年収アップを目指す?

あなたの年収と女性の平均年収を比べてみた結果はどうでしたか? 年収は住んでいる都道府県などによってもかなりバラつきがありますし、一概に数字だけを比べても、生活の実態には直接結びつかないかもしれません。

もし年収をもっとアップさせたいと思うなら、キャリアアップのために資格取得を目指したり、実力を評価してくれる転職先を見つけるのも良いかもしれませんね。

 

【参考】

「平均年収ランキング2012年」 – doda

「女性の平均年収ランキング2018」 - doda

「平成29年分民間給与実態統計調査」 – 国税庁

「女性社員の年収が高い企業ランキング」 – キャリコネ