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紳士的って?紳士的な男性の特徴と女性が胸キュンした紳士的エピソード

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

目次

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1:紳士的とは?意味や由来は?英語での表現も

よく耳にする「紳士」という言葉には、どんな意味があるのでしょうか。

(1)紳士的の意味は?

辞書で「紳士」の意味を調べてみると、次のように記されています。

しん‐し【紳士】

1 上流社会の人。

「有名―の商議場たるが如く」〈織田訳・花柳春話〉

2 上品で礼儀正しく、教養の高いりっぱな男性。ジェントルマン。「紳士淑女」

3 成人の男性。「紳士服」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

「紳士服」と言う場合の紳士は、3の「成人の男性」という意味ですよね。そして、女子たちが彼氏にしたい「紳士的な男性」の「紳士」は、2の上品で礼儀正しく教養の高い立派な男性という意味だと考えられます。

(2)紳士的の由来

 

辞書にもあったように、紳士には「上流社会の人」という意味もあります。もともと漢字で紳士と書く前は、「搢紳/縉紳」と書き、「笏(しゃく)を紳(おおおび)に搢(はさ)む」という意味から、官位が高く、身分のある人を指していたそう。

官位が高く、身分がある人は、教養も必要でしょうから、そこから、教養の高いりっぱな男性という意味が生まれたのかもしれませんね。

(3)英語でなんていう?

ところで、紳士は英語で何と言うのでしょうか? これはもう分かりますよね、「Gentleman(ジェントルマン)」です。そもそも、紳士という言葉自体は古いのですが、一般的に定着したのは、1879年ごろに「Gentleman」の訳語として使われ始めたのがきっかけです。

平凡社発行の『世界大百科事典』によれば、本来の「Gentleman」とは、「地代収入によって特有の奢侈的な消費生活や教養、政治活動を中心とする行動様式などを維持しえた有閑階級」のことだそう。これだけ聞くと分かりにくいですが、簡単に言えば、お金持ちで贅沢三昧な生活ができる人、という感じでしょうか。

 

2:紳士的な男性の特徴

次は「紳士的な男性」の特徴について、考えてみましょう。しかし、実は「紳士とはなにか?」を明らかにしようとした研究は、ほとんど見あたりません。

筆者が唯一見つけたのが、竹内里欧による『「紳士」という理想像の誕生と展開 : 近代日本の 礼儀作法書にみる』(京都社会学年報)という研究です。内容は、近代日本の礼儀作法書から紳士の姿を明らかにしようとするもの。今回は、この研究を参考に、紳士の特徴を考えてみようと思います。

(1)ファッションがオシャレ

紳士な男性は、オシャレであることが多いです。さすがに、ステッキや手袋というような、典型的な紳士ファッションではありませんが、ファッションに気を遣って上品に仕上げているのを見ると、紳士的だと感じますよね。

いつもちゃんとしたスーツを着ていたり、靴がきれいに磨かれていたり、ハンカチを欠かさず持っていたりするのは、紳士的なファッションと言えるのではないでしょうか。

(2)コミュニケーションが得意

 

初めて会う人にも気さくに話しかけて、円滑なコミュニケーションが取れるのはもちろん、立食パーティなど知らない人が大勢いる場でも上手に立ち振る舞うことができる人は、紳士的な人だと言えるでしょう。

さら言えば、「知らない人と話すのが苦手」という人を見つけて、その人がひとりで寂しくならないように配慮できるのであれば、さらに紳士的だと言えます。

(3)礼儀正しい

何よりも大事なことは、礼儀正しさです。これぞ、まさにジェントルマンのイメージですよね。

レディファーストなど特別な言動をする必要はありませんが、ちゃんと相手のことをリスペクトして接することができる人は、紳士的な人と言えるでしょう。

(4)みんなに公平に接する

相手が同性であろうが異性であろうが、自分より年配であろうが若かろうが関係なく、同じように公平に接する……そんな人も紳士的だと言えます。言葉を置き換えるなら、「みんなに優しい人」とも言えるでしょう。また、人の悪口などを言わない人も、紳士的だと感じますよね。

(5)言動が一致している

言動が一致しているというのは、つまり「自分をしっかりと持っていて、ぶれない」ということです。言うことや行動、態度をコロコロ変えない人も、紳士的だと言えます。

 

3:女性がときめいた!恋愛における紳士的な態度

ここからは、女性が実際にときめいた、紳士的な男性のポイントについて見てみましょう。

(1)笑顔が素敵

紳士の特徴として、「コミュニケーションが得意、礼儀正しい」というものが挙げられます。コミュニケーションが得意なタイプって、笑顔が素敵な人が多いですよね。

筆者の主観ではありますが、コミュニケーションが得意な人に、いつもムスッとしている人や、無表情の人はほとんどいないと思います。いつも笑顔でいる男性に、ときめく女子も多いことでしょう。

(2)自分の非を素直に認められる

 

みんなに公平に接することができ、言動が一致している紳士的な男性は、自分がミスをしたときは素直に謝ることができます。言い訳をしたり、逆ギレをしたりすることもありません。

人として当たり前のことではあるのですが、意外とできない人も多いもの。そのため、きちんと謝ることができる男性に、ときめくという女子も多いでしょう。

(3)心地良くさせてくれる

レディファーストとか、お姫さま気分にさせてくれるとか、そういう特別なことではありません。目の前にいる相手を、ひとりの人間としてリスペクトして接することができれば、相手を不愉快にさせることはないはず。

自分本位な男性よりも、一緒にいる女性のことを気づかってくれる男性のほうにときめくのは当然だとも言えます。

 

4:まとめ

いかがでしょうか。紳士とは実は、人として当たり前の態度や行動が取れる人のことなのかもしれませんね。

 

【参考】

「紳士」という理想像の誕生と展開–近代日本の礼儀作法書にみる- 竹内 里欧