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「らめぇ」って何?創作物から生まれたちょっとエッチな単語表現5選

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

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1:「らめぇ」って何?意味を知ってる?

「らめぇ」というセリフをご存じでしょうか。

「ダメ」というセリフが変化したものであることは予想できるかもしれません。もしかすると、リアルな体験としても、舌がもつれてしまってこう言ってしまったことはないでしょうか。

漫画原作などを手がけたこともある作家の小川沙耶さんに詳しくお話を伺ってみると、この語源は諸説あるのですが、その有力なものとしては、手塚治虫の名作漫画『ブラックジャック』に登場するピノコの「らめ!」というセリフが発祥という説もあるようです。

また、みさくらなんこつ氏の描く漫画によく登場するセリフのひとつであるため、「みさくら語」と言われていたりするそう。

 

2:「らめぇ」以外にもある!創作物から生まれたちょっとエッチな単語表現単語5選

さて、こうしたエッチな言語表現というのは、「らめぇ」に限ったものではありません。そこで「らめぇ」について知ったついでに、創作物から生まれたちょっとエッチな表現について、上述の小川沙耶さんにお話を伺いました。

(1)クンカクンカ

小川:最初にご紹介するのは「クンカクンカ」ですね。特にエロ漫画などで登場するオノマトペなのですが、思い切り臭いを嗅いでいるときの擬音として使われることが多いですね。普通で考えると「クンクン」だと思うんですか、「クンカクンカ」にすることで、力の限り息を吸い込んでいるような、そんな勢いを表現していると思われます。

(2)しゅごい

小川:次は「しゅごい」というセリフをご紹介しましょう。これも「らめぇ」と同じく、みさくらなんこつ氏の描く漫画によく登場するセリフで、女性が何かに驚いているときによく用いられています。例えば男性の裸を見た時や、男性とひとつになった瞬間など。舌足らずになることで、女性の驚きと可愛らしさを表現しているわけですね。

(3)女薔薇の蕾

小川:今度は漫画ではなく、官能小説で使われる表現をご紹介します。この「女薔薇の蕾」という言葉は、女性の大事な部分の特に感じやすい一点を表現しているわけです。官能小説の中にはこういった比喩表現が数多く登場しますが、世界観や言語センスが反映されていてとても面白く、その作家や作品の大きな魅力となっていることもあります。

(4)いけない張本人

小川:今度は「いけない張本人」という言葉。普段使われることもないでしょうし、ネットなどでも目にすることもそれほどないですが、面白いので紹介しました。

これは要するに男性器を表現した言葉。理性では抑えきれない欲望というものも表現しているように感じますね。

(5)ショタコン

小川:最後はネットなどでも使われる「ショタコン」というもの。これはもしかすると耳にしたことがあるのではないでしょうか。正しくは「ショウタロウ・コンプレックス」といわれるもので、未成熟な少年に愛情や執着を抱く少年愛好家のこと。

「ロリータ・コンプレックス」の女性版といった感じ。ちなみにこの「ショウタロウ」とは横山光輝による名作漫画『鉄人28号』の主人公・金田正太郎のこと。半ズボンに白い靴下という出で立ちで、少年を代表するキャラクターなわけです。

 

3:思わず「らめぇ」と言ってしまいそうな妄想シチュエーション

いろいろなセリフをご紹介しましたが、実際に使うとしたら「らめぇ」くらいという人がほとんどかもしれませんね。そこで、思わず「らめぇ」と言ってしまいそうなシチュエーションについて、引き続き小川沙耶さんに伺ってきました。

(1)壁ドン

小川:「らめぇ」というセリフを使ってしまいそうなシチュエーションとしては、「壁ドン」が揚げられるのではないでしょうか。例えばエレベーターでふたりきりになったときに憧れの先輩に「君のこと、前からいいと思っていたんだ」といわれて壁際に追い込まれ、徐々に顔をが近づいてきてキスされそうに……。「ダメです」と言う前に口を塞がれてしまって、つい「らめぇ」となってしまうのです。

(2)いけない場所で

小川:人に見られそうな場所で男性が迫ってくるといったシチュエーションなどもありがちではないでしょうか。みんなとバーベキューをしている時に、恋人とで抜け出して、「ここなら大丈夫だよ」なんて耳元でささやかれる。「ダメだって、こんなところで」と心の準備をしていないあなたは動揺してしまい……。「え、ちょっと待って。らめぇ!」といった感じ。

(3)男性に攻められて

小川:最後はこんなシチュエーションなどはどうでしょうか。意地悪な彼氏があなたをベッドに押し倒してきます。徐々に服を脱がされていくんですが、手を押さえつけられて抵抗できません。そんなときに急に彼の猛攻に負けてしまい、つい「らめぇ」という声が漏れてしまうのです。

 

4:高田馬場の「やだらめぇ」ってどんな店?店名の意味は?

ちなみにちょっと話は逸れますが、「らめぇ」とネットで検索すると、「高田馬場」という言葉が出てくるのです。これはこの記事で扱っている「らめぇ」とはまったく関係なく、飲食店の店名「やだらめぇ」のこと。

青森のお肉と野菜が楽しめるお店で、日本酒と一緒に青森の郷土料理を堪能することができるという人気店。ちなみに店名の「やだらめぇ」について筆者の友人の青森出身者に聞いてみると、これは「やだ、らめぇ」という切り方ではなく、「やだら、めぇ」という切り方をするようです。

つまり「やだら(やたら)、めぇ(うめぇ)」なのですね。

 

5:まとめ

今回は、創作物から生まれたエッチな言葉をご紹介しました。漫画や小説などからその一部をご紹介しましたが、ほかにもさまざまなものがありますね。ネットスラングとして使われているものも少なくありません。興味のある人は調べてみると面白いかもしれませんよ。

 

【取材協力】

小川沙耶・・・ライター・官能小説家。都内の金融関連会社で派遣OLをしながらニッカンスポーツにて小説家デビュー。著書に『美人妻・肉棒狂い』『美人妻・蜜壺いじり』『淫欲妻・愛液垂らし』(大洋文庫)がある。『人妻不倫ファイル:純愛と肉欲に常識はいらない』『女性社員から“きもい”と言われない働き方』『美人妻 蜜壺いじり』の著者。漫画原作、恋愛小説家、官能小説家。