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独身は老後が心配…独身男女の老後の生活費と孤独にならないためにやること

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:独身だと老後は不安なもの?

「独身だと老後が不安」という声も、時おり耳にしますよね。では、不安を感じている人はどのくらいいるのでしょうか。

30〜40代の独身男女各3名の計6名に「ズバリ、老後って不安?」と聞いてみたところ「不安」と答えたのは3人でした。

また「不安」と回答したのは全員女性。男性よりも女性のほうが、老後についての不安を感じやすいのかもしれません。

 

2:独身女性や独身男性の老後の生活費はどのくらいかかる?5ケース

独身のまま老後を迎えると、生活費はどのくらいかかるものなのでしょうか。

実際に、60代を迎えて独身で暮らす人を知る人や、あるいはその本人に、生活費について教えてもらいました。

(1)60代後半で月15万円

「親が離婚し、独身で60代を迎えています。俺が母親に仕送りをして、年金とあわせて月15万円で生活していますね。家の家賃などはかからないので、生活費としては十分だって聞いてます」(40歳男性)

(2)60代前半で月60万円

「60代前半ですが、自分の会社があるので生活にはまったく困っていません。給与は月100万以上もらってますけど、実際に使うのは月に60万円くらいかな。

独り身なので、どうしても外食費がかさみ、アルコールも好きなので、そこにお金がかかってます」(61歳男性)

(3)70代前半で15万円

「母親が70代前半で、父親はすでに他界したので、ひとりで暮らしています。月の生活費は15万円ほどだって聞いています。

贅沢はできないけれど、物欲もそこまでないし、普通に生活するだけなら足りるって聞いています」(42歳男性)

(4)70代前半で10万円

「70代の父親がひとりで暮らしています。私が子供のころに両親は離婚してしまったので、私には父親しかいません。

月の生活費は10万円くらいって聞いていますが、病気もあって働けないので、貯金を切り崩しているのと、たまに私が援助をする形で生活しています」(39歳女性)

(5)80代前半で月20万円

「祖母が80代でひとり暮らしをしています。心配なので、家族が交代で見に行くようにしているのですが、まだ本人は自分で買い物にも行けるし、料理も掃除もできています。

月の生活費は、祖母の子供、つまり私の親や叔父たちで、月20万円になるよう、足りないぶんを仕送りしているって聞いています」(37歳女性)

 

3:老後に孤独にならないために!独身男性&女性が始めていること5つ

老後をひとりで暮らして、孤独を感じる人もいれば、そうでもない人もいます。そこで「老後に孤独にならないよう」と、独身の人たちが若いうちから始めていることを5つご紹介します。

(1)趣味づくり

「今まで趣味もなかったけど、老後に何もできないのは寂しいかなと思って、ゴルフとテニスを始めました。今からやっておけば、老後になってから友達づくりに活かせそうだと思って。ゴルフとテニスって、歳をとってもできるスポーツって言いますしね」(51歳男性)

(2)地域にとけ込む

「去年から、地域で活動する団体に入会しました。自分は、これまでは会社と家の往復だけだったけど、定年退職後に地域で友人がいたほうが心強いと思ったからです。なので、最近の土日は、地域活動に費やしています」(57歳男性)

(3)頼れる友人を数人つくる

「遠くの親戚より近くの他人、とも言われるので、いざというときに頼りにできる親友を、新しく数人つくりたいなって思っています。学生時代からの親友はいるけど、みんな嫁いで遠くに行っているので、気軽に会える距離で、そういう頼りになる友達をつくろうとがんばっています」(59歳女性)

(4)貯金

「お金がなければ、老後に好きなこともできないと思うんです。なので私は、とにかく老後に自由になるお金を増やしたくて、貯金の鬼になっていますね。お金があれば、趣味を始めることもできるから、孤独を感じずに済みそうだし。お財布事情を理由に、ランチや飲み会を断る必要もないじゃないですか」(55歳女性)

(5)独身同士のコミュニティづくり

「僕のまわりには、ありがたいことに僕と同じように独身を貫いた仲間がふたりいて、それ以外にも離婚歴があって独身に戻った人もいるんです。なので、彼らと以前より密にコミュニケーションをとっていて、老後はいざとなったらみんなで同じ老人ホームに入ろうって約束しています」(59歳男性)

 

4:老後は独身じゃなくても不安なものだけど…

「独身だと、老後が不安」と聞きます。しかし、独身だろうが既婚だろうが、考え出せば、誰しも不安を感じるのが老後というもの。

そんな不安を事前の準備で払拭できるのであれば、用意をしておくに越したことはありません。

「老後が不安」と思ったら、できる限りの備えを始めることも、不安を解消する術になるのではないでしょうか。