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倹約家とケチの違い9選…お金の使い方や行動、心理の特徴で診断!

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:倹約家とケチの違いは?それぞれの特徴を紹介!

「倹約家」と「ケチ」は、どちらもお金を出し惜しみするイメージをもたれがち。ところが、倹約家とケチな人では、お金の使い方や考え方に違いがあります。

倹約家とケチの違いを知るために、まずは「倹約」の意味を調べてみましょう。

けん‐やく【倹約】

[名・形動](スル)むだを省いて出費をできるだけ少なくすること。また、そうするさま。「小遣いを倹約する」

「平生 (へいぜい) 人には吝嗇 (りんしょく) と云われる程の、―な生活をしていて」〈鴎外・高瀬舟〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)

つまり、お金の無駄遣いを極力減らす努力をしている人が倹約家です。あくまで無駄遣いをおさえるのであって、必要な出費は惜しまないという特徴があります。

続いて、「ケチ」の意味を調べてみましょう。

けち
[名・形動]

1 (「吝嗇」とも書く)むやみに金品を惜しむこと。また、そういう人や、そのさま。吝嗇 (りんしょく) 。「何事につけてもけちな男だ」

2 粗末なこと。価値がないこと。また、そのさま。貧弱。「けちな賞品をもらった」

3 気持ちや考えが卑しいこと。心が狭いこと。また、そのさま。「けちな振る舞いをするな」「けちな料簡」「けちな根性」

4 縁起の悪いこと。不吉なこと。また、難癖 (なんくせ) 。

5 景気が悪いこと。また、そのさま。不景気。

「あんまり―な此の時節」〈浄・矢口渡〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)

必要以上にお金を出し惜しみするのは、ケチな人の特徴です。ポジティブな意味で「ケチ」という表現を使うケースは、ほとんどないと思われます。

2:ここで診断!倹約家とケチな人の違い9

自分では倹約家なつもりだけど、周囲からはケチな人と思われているのではないかと不安に感じるかもしれません。そこで、倹約家とケチの違いを見分ける9つのポイントを解説します。

(1)目的意識がある?

倹約家がお金を出し惜しみするのには、なんらかの目的があります。例えば、将来マイホームを建てるための資金を貯めたいとか、子どもの学費を捻出したいなどが挙げられます。

マイホームを建てるためには相当なお金が必要ですし、子どもの学費は長年にわたって支払いつづけるもの。それらのお金をやりくりするために、無駄な出費をおさえて貯金したいと考えるのが倹約家です。

一方、ケチな人は「お金を使わない」ことが目的。明確な理由はないけれど、とにかく出費をしたがらない傾向が強いです。

(2)自己投資を惜しまない?

倹約家は、自分の成長につながる出費を惜しみません。例えば、就職・起業に必要な知識を身につけるためのセミナー受講料や、資格試験の受験料などが挙げられます。

自己投資のための出費は、倹約家にとって必要最低限の出費。自分が成長するためには、ある程度の出費はやむを得ないと考えています。

ケチな人は、自己投資さえ惜しんでしまいがち。自分の知識を高められるセミナー受講や、仕事に活かせる資格試験も「お金がかかるからやめておこう」と考えてしまうのです。

(3)人のためにお金を使う?

他人が関わるシーンでは出費を気にしないのも、倹約家の特徴です。休日に友達とランチに出かけたり、仲間でお金を出し合ってプレゼントを買ったりするときは出費を惜しみません。

人のためにお金を使うことは、良好な人間関係を築くためのもの。倹約家にとっては、一種の自己投資ともいえます。

一方、ケチは他人に対する出費を嫌がります。ランチはお金がかかるからと言って断り、お金を出し合ってプレゼントを買うことにも参加したがりません。

(4)「貸し」と「借り」どちらを好む?

他人への出費を惜しまないことからもわかるように、倹約家は他人に「貸し」をつくりたがる傾向があります。なぜなら、他人への貸しはいつか自分にメリットとして返ってくるためです。

その反面、他人に「借り」をつくるのを嫌がります。借りは返す必要があり、状況次第では自分のデメリットとなります。例えば、食事を奢ってもらったら、必ず「お返し」をするのが倹約家です。

ケチな人は、とにかく自分が得をすることが優先。食事を奢ってもらっても、「食費が浮いてラッキー」としか感じません。お返しをすることは、あまり考えないケースが多いです。

(5)買い物基準は「必要かどうか」or「安いかどうか」?

倹約家は、本当に必要な買い物はためらいません。それが高価であっても、自分にとっては必要経費として捉えます。ただし、自分に必要がないと判断したものは、どんなに安くても買いません。

ケチな人は、なるべくお金を使いたがりませんが、例外があります。セール品など、相場よりも安売りされているものを見つけたら、「安いから今のうちに買っておこう」と考えます。たとえ今の自分に必要がなくても、「安く買えて得をした」という満足感のほうが大きいのです。

(6)柔軟性がある?

お金に関するマイルールがあるのは、倹約家もケチな人も同じ。ただし、マイルールの適用範囲に大きな違いがあります。

倹約家の場合、マイルールからずれるシーンでも、周りの人に合わせます。無理にマイルールを押しつけると、自分にも他人にもデメリットとなることを理解しているからです。

ケチな人は、極力お金を使いたくないあまり、他人にもマイルールを押しつけがち。数人の友達と遊びに行ったとき、ひとりが「電車賃がかかるのが嫌だ」と言って譲らなかったため、30分近い徒歩移動を強要されたという体験談もあります。

(7)心に余裕がある?

倹約家とケチな人は、心の余裕にも違いが出やすいです。倹約家は、自分の目的と経済力に応じた生活をしています。計画的なやりくりのもと、必要な買い物はしっかりしているので、心に余裕がある人が多いです。

ケチな人は、常に「お金がない」と言って、出費を渋ります。お金を出し渋っているうちに、お金を使うという行為そのものがストレスになる人も。ささいな出費でも、お金が減ってしまうこと自体が、心の余裕をなくしつつあるのです。

(8)お金がないときに工夫できる?

なんらかの理由で収入が減ったり、急に大きな出費が必要になったりして、お金の余裕がなくなることもありえます。

こんなとき、自分なりに工夫して、苦しい生活を乗り越えようと考えるのが倹約家です。他人に助けを求めるよりも、自力で解決することを好む人が多いのです。

一方、ケチな人は他人に助けてもらうことを考えがち。日常生活もままならないけれど、現在の生活水準は維持したいと考えるのが、ケチな人に多く見られる特徴です。

(9)年々豊かになっているor貧乏になっている?

倹約家は、自分が掲げた目標に向けて、貯金をしながらやりくりをしています。そのため、倹約家は着実に資産を増やしており、実際に裕福な人も多く見られます。

自分に必要な出費は惜しまないけれど、無駄遣いや自分の資産に見合わない出費は決してしないので、資産が減ることはありません。

ケチな人は、お金を使わないことは得意でも、計画的にお金を使うことは苦手なことも。行き当たりばったりの生活から抜け出せず、なかなかお金に恵まれないケースも多く聞きます。

「安物買いの銭失い」という言葉のとおり、安いものばかり買い続けてはすぐに壊れて買い直しているのも、ケチな人に多く見られる悪循環。結果として、ケチな人はお金が貯まりにくい傾向が強いです。

3:あなたは倹約家orケチ?

「倹約家」と「ケチ」は似ているように見えますが、実際はお金の使い方や行動、お金に対する考え方に大きな違いがあります。今回紹介した9つの診断ポイントをもとに、健康的な倹約家ライフに挑戦してみてください。