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腕組みする心理って?ポーズや男女で違う腕組みの心理を解説

大山奏

大山奏K.Ohyama

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目次

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1:腕組みをするのは失礼?

小さいころ、腕組みをしたらダメって言われた経験ありませんか? 腕組みは癖になっている人も多く、無意識に腕を組んでいたなんてことも多いですよね。

では、人はなぜ腕組みをするのでしょうか? 心理学を学んできた筆者が、腕組みに隠された心理を解説します。

 

2:ポーズで違う?腕組みする人の心理6つ

まずは腕組みする人の心理についてです。

(1)防衛している

人は相手から自分を守りたいと感じたときに腕組みをすると言われています。例えば、あまり仲良くない人が馴れ馴れしく話しかけてきたときなど、無意識に「これ以上踏み込んで来ないで!」というサインとして腕組みをしてしまうのです。

カップルの場合には、ケンカをしているときなどに、相手との距離をとろうとして、腕組みをしてしまうことがあるでしょう。

(2)安心したい

腕を組むという仕草は、自分で自分のことを触ることで、気持ちを落ち着かせたいという心理がはたらいていることもあります。

緊張するようなことがあったり、イヤなことが起こる気がして不安になったときに、無意識的に腕組みをしてしまっていたという人もいるのではないでしょうか。

(3)自分を大きく見せたい

腕組みというジェスチャーは、自分を大きく見せたい気持ちのあらわれという場合もあります。いつも威張り散らしているような男性が腕組みをしているのって、いかにもなポーズだと思いませんか?

特に背をそらせるようにして腕組みしているのなら、それは相手に威圧感を与えたいという心理からでしょう。

(4)考えごとをしている

考えごとに集中しているとき、無意識のうちに腕組みをしている人も多いですよね。これはどちらかというと、集中している自分を他人に邪魔されたくないという心理からでしょう。

人が腕組みをしながら真剣な表情をしていたら、いきなり話しかけたりしないほうがいいかもしれません。

(5)不安と戦っている

二の腕をつかむようにして腕を組んでいる場合は、その人の精神的な不安や葛藤などを表していることが多いと言われています。二の腕をぎゅっと握ることで、不安と闘っているのです。

こんなふうにしている人を見かけたら「どうしたの?」と優しく声をかけてあげても良いかもしれませんね。

(6)真摯に向き合っている

座っているときの腕組みのなかには、ポジティブな意味をもつものがあります。それが、机を挟んで向かい合わせに座っているときのテーブルに乗せた腕組みです。このポーズは、相手の話を興味深く聞いているときにあらわれる仕草のひとつです。

机を挟んで座っている場合に、少しでも近づこうと前のめりになるため、腕で体を支えているのです。相手が心を許しているというサインと言えるでしょう。

 

3:男女で違う腕組みの心理3つ

では、男女の腕組みはどんな違いがあるのでしょうか? 男女に腕組みするときの気持ちを聞いてみました。

(1)男性の場合は威張りたい

「やっぱり、こいつには負けられないなとかって思う相手が目の前にいると、自然と腕組みしちゃいますよね。ときには組んだ腕の高さで相手との勝負が決まるみたいに感じることもありますよ」(Hさん・29歳男性)

男性が胸の前で腕組みをする場合は、相手を威嚇したり、相手より強い立場だと強調したい場合が多いようです。

(2)女性の場合はセックスアピール

「あまり意識してはいなかったですけど、胸のちょっと下で腕を組んでいたら、友達から“そうやって腕を組むと、胸がより強調されるね”って言われたことがあります。確かに胸を持ち上げて強調すれば、アピールできるなぁって、そのとき気づきました」(Fさん・27歳女性)

胸は女性のセックスアピールポイントのひとつ。無意識とはいえ、腕を組むと自然と胸元が上がり、視線を集めやすくなります。

(3)女性の場合はお腹や胸を隠したいから

「私はよく、お腹のちょっと上の低い位置で腕を組んじゃうんですけど、たぶん体を守っているんだと思います。その体勢だと安心するので。あと、友達は胸が大きいことがコンプレックスで、胸を隠したくて腕組みしちゃうって言ってたことありました」(Iさん・29歳女性)

お腹は急所。なので、その部分を守ろうという心理がはたらくのは人間として自然なことなのかもしれません。

また、先ほど胸を強調するために腕を組む女性がいるという話をしましたが、その逆もあります。胸が大きいまたは小さいことがコンプレックスとなっていて、それを隠そうとして腕を組むこともあるんです。

 

4:あなたはなぜ腕組みする?

腕組みは自然とやってしまっていることが多い仕草ですが、その姿勢からはさまざまなサインが読み取れます。もし、無意識的に自分が腕組みしてしまっているのに気づいたら、なぜしてしまっているのか、その背景にある心理を考えてみるのも、面白いかもしれませんよ。