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同棲解消したいと思ったら…同棲をスムーズに解消させる方法とその後の展開
並木まきM.Namiki
目次
隠す1:同棲解消で慰謝料は取れる?
同棲を解消するにあたって、その理由が相手にあるときには「慰謝料をとってやりたい!」と考えるのも人情でしょう。
しかし単純に、恋人として付き合った延長でなされた同棲を解消する……というだけでは、法律上は慰謝料の請求を満たす事由にはなりません。
ただし、事実婚だった場合には、法律婚をしていたときと同様に、慰謝料を請求できるケースもあります。
2:同棲解消したい!相手と揉めずに同棲解消する方法5つ
ご縁あって同棲に至ったけれど、なんらかの事情によって解消したいとなれば、その先に考えるべきは揉めずに別れる方法です。
相手と揉めずに、スムーズに同棲解消に持ち込めやすい方法を5つ紹介します。
(1)「同棲をやめるだけで、別れるわけではない」と説得する
「同棲を解消しよう」と申し出て、相手が頑なに拒否をしている場合には「同棲をやめるだけで、別れるわけではない」という視点から説得するのも選択肢のひとつです。
いきなりバシッと縁を切ろうとするほど、長期的に揉めやすくなる傾向も。段階的に別れを受け入れてもらうほうが、結果的に短期で別れられる可能性が期待できるでしょう。
(2)「一時的に距離を置きたい」と伝える
こちらも上記の「同棲解消イコールで、別れるわけではない」という視点における説得法の、別バージョンです。
何をどう説明しても「それって別れるってことじゃん」と相手が納得してくれない場合には、しのごの言うよりも、事実だけを実直に伝え続けたほうが、相手が現実を理解しやすくなる傾向があります。
そこで「同棲は解消したい。でもそれは一時的に距離を置きたいだけ。離れてみて、いろいろ前向きに考えたい」と、ポジティブな言葉も交えつつ話し合いを進めれば、渋々ながらも納得してくれる可能性が高まります。
(3)他の異性の存在は絶対に出さない
同棲をやめたいと伝えたときに、その理由がたとえ「他に好きな人ができた」であったとしても、相手にその真実を伝えるのは絶対に避けるべきです。
逆上した相手の怒りが止まらずに、大揉めに発展するリスクが大きいからです。
好きな人の存在以外にも、自分が浮気をしているなど、相手の嫉妬心を煽るような理由を伝えるのは、避けたほうが賢明です。
(4)実家に帰る理由をでっち上げる
波風を立てずに、同棲解消をするのにもっとも有利な理由は、実家に関する理由です。
「介護が必要になる」「家業を継ぐ」など、こういう理由で、地元に帰らなくてはならないと、納得しやすい理由を添えて同棲解消を申し出れば、相手は同意せざるを得ず、トラブルに発展しにくいと言えるでしょう。
(5)転勤、転職などを理由にする
転勤や転職などを理由に、物理的に転居せざるをえない状況を作り出してしまうのも、同棲解消に持ち込みやすい手段のひとつです。ただしこれは夜逃げのようなもの。相手との縁をそれっきり断ち切るくらいの覚悟が必要になります。
3:同棲解消しても別れないカップルも……その理由5つ
実際、同棲を解消して別れないカップルもたくさんいます。そんな体験をしている人たちに、それぞれの実情を教えていただきましょう。
(1)法律婚を避けたかった
「かつて同棲していた彼とは、今は近居生活をしていて、同じマンションの隣同士の部屋に暮らしています。
この選択にしたのは、同棲をしていた当時、私の親が“早く結婚しろ”、“同棲なんてみっともない”とうるさくて、どうにも面倒だったから。
私たちは法律婚を選択するつもりはなく、できれば事実婚でいたいので、隣同士に暮らす今のライフスタイルが気に入っています」(38歳女性/サロン経営)
(2)一緒に暮らさないほうがうまくいく
「付き合って6年になる今の彼とは、過去に同棲をしていたこともあります。
でも、一緒に暮らしてみたら、お金のことや家事のことなどでケンカばかり。お互いに気持ちはあるので別れるのは避けたかったけど、一緒に暮らすのはちょっとシンドイ……ということで、同棲を解消して別々に暮らしています」(33歳女性/化粧品会社)
(3)浮気への制裁
「彼と一緒に住んでいるときに、彼の裏切りが発覚。最初はそのまま一緒に住んでいたのですが、彼に対して疑心暗鬼になってしまい、私がメンタル的に弱ってしまい、いったん同棲を解消しました。
“一年間別々に暮らして、再び浮気をしなければ戻る”と話し合って決めた末なので、その時期までに何も問題が起きなければ、一緒に暮らしていた家に戻るつもりです」(30歳女性/ネイリスト)
(4)お互いに自由が好き
「一緒に暮らすと、どうしてもお互いに文句や不満も増えるじゃないですか。
なんか違うなって思って、私たちは別々に暮らす道を選びました。
とは言っても、今でも週に何度かは互いの家に泊まるし、週末もよく一緒にいます。今も仲は悪くないですよ」(43歳女性/デザイン)
(5)転勤だから仕方がなかった
「2年同棲していた彼と、そろそろ結婚を……ってときに、彼の転勤が決まってしまい、同棲を解消しました。
私も退職して、そのまま結婚という道もあったのですが、仕事が楽しかったのでその選択はなく、結局、同棲解消して遠距離恋愛へ。
今も別れてはいませんが、一緒に暮らしていたころよりも、心に距離があるのを感じます」(29歳女性/メーカー)
4:同棲解消から結婚したエピソード3つ
同棲を解消しても、そののちに結婚に至る男女もいます。
そこで、そんな体験のある方々に、赤裸々な実情を教えていただきましょう!
(1)離れたら相手の大切さが身にしみた
「2年同棲してた彼女から結婚をせっつかれ、それがとても面倒に思ったので、同棲を解消したんです。
でも、実際に離れてみたら僕のほうが寂しくなっちゃって。すぐに彼女にヨリを戻したいと申し出ました。
でも彼女から“同棲はもうしない。一緒に住むなら結婚を”と言われたこともあって、その流れで結婚に踏み切りました」(34歳男性/商社)
(2)遠距離期間を経てゴールイン
「同棲していた彼が海外転勤になり、いったんは同棲を解消。
でも、当初の予定どおり、1年後には日本に戻ってきたので、帰国してちょっとしてから再び一緒に暮らし始め、そのままゴールインに至りました」(34歳女性/秘書)
(3)別居婚という選択
「今って、いろんな結婚の形があると思うんです。
私たちは、お互い好きな気持ちはあるものの、一緒に住むとなかなかうまくいかなくて……。思い切って別居婚を選択。
籍も入れて、公的な住所は夫のところに置いていますが、すぐ近くに家を借り、週の大半は、私はそこで猫と暮らしています。
こういうのんびりした結婚生活のほうが、私たちには合っているみたいです」(45歳女性/イラストレーター)
5:お金は?同棲解消からの引っ越しをスムーズに進めるポイント3つ
同棲解消となると、私物などを整理し、引越しもしなくてはなりません。そこで、そんな作業をスムーズに進めるポイントを3選ご紹介します。
(1)相手のお金を期待しない
同棲解消に伴う引っ越しで揉めやすいことのいちばんはお金のこと。引っ越し費用はどうするのか、引っ越す直前の家賃はどうするのか、使っていた家具を処分するときの費用は……などなど、お金にまつわる話し合いがどうしても必要になります。
ただ、ここでなるべく損をしないようにと、相手のお金を期待したり、引っ越し代を出せることに固執すると、引っ越し、さらには同棲解消自体がスムーズでなくなってしまいます。
スムーズに引っ越しをするためには、自分の引っ越し代は自分できっちり払う、家具の分配など、多少のことも相手に譲るくらいの心境でいたほうが、身軽に新しい生活に踏み出せるでしょう。
(2)完全なお任せパックを利用
自分で荷物の梱包から搬出、搬入までを立ち会うとなると、それなりに大掛かりな引越しスケジュールが必要です。
そこで、梱包から搬出、搬入、荷ほどきまでを行なってくれるサービスを利用するのも、生活への影響を最小限に抑えつつ、スムーズに引っ越すコツに。
少々出費はかさみますが、荷造りの最中に同棲相手と再び揉めるリスクなどを考慮すれば、そこまで高いコストとはいえないでしょう。
(3)大型家電などは置いていく
大型家電など、かさばる家具類を転居先に持っていくとなると、こちらもそれなりの準備やスケジュール調整を伴います。
同棲していたときに使っていたものは、ふたりの思い出が染みついているもの。新しい生活にそれを持ち込むより、新しいものを新調するチャンスだと思って、買い換えを検討するのも手です。
スムーズに同棲を解消するのを優先するなら、これらのものは潔く置いてくるくらいのほうが、確実です。
6:つらい、寂しい…同棲解消後のあるある3つ
(1)意外と寂しい
どんなに「離れたい!」と思って解消した同棲生活でも、いざひとりになってみると「あれ? 意外と寂しいな……」と感じる瞬間も、あるあるです。
楽しかったころの思い出に浸ってひとり酒……なんていう人も少なくないようです。
(2)自由を謳歌して遊びまくる
自由を手に入れたことにより、これまで遊べなかったぶん、思いっきりやりたいことに突っ走る人も多い傾向です。
夜遊びや旅行、趣味のお出かけなど、自由を謳歌してストレスも発散できれば、健康的な生活にシフトできるでしょう。
(3)元同棲相手にセンチメンタルな連絡を入れてしまう
なんだかんだで、一緒に住んでいた相手には情が残ってしまいがち。
ちょっと心が弱った瞬間に、元同棲相手にセンチメンタルな連絡を入れてしまうのも、同棲解消後の人たちには珍しくない話です。
7:同棲解消から復縁する方法は?
同棲解消の理由がイコールで「お別れ」だった場合には、その時点から再びいい関係を再構築するというのは、なかなか難しい実情にあります。
「それでも復縁をしたい!」という気持ちがあったとしても、まずは冷却期間を置くのが最優先。
一緒に住んでいた関係を解消するまでに至るには、深刻な理由があったはず。寂しいからといって、焦ってことを運ばせようとするのは、逆効果にもなりやすいでしょう。
8:同棲解消にはパワーがいる!
よく「離婚は結婚の何倍も大変だ」と耳にしますよね。離婚ほどではないにせよ、同棲の解消も、同棲するよりも大変。それなりにパワーを必要とする行動です。
安易な気持ちで一緒に暮らし始め、別れ際になって「こんなに大変だなんて……」と思うような大きなトラブルに巻き込まれたら大変。
同棲を始めるときには、将来のこともある程度は視野に入れ、納得したうえで一緒に暮らし始めることが、同棲解消に至らずに済むコツにもつながります。