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何でもいいって言う人ってどういうつもり?「何でもいい」という男女の心理と対策

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

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目次

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1:何でもいい、どこでもいいと言われるとイライラする…

「何が食べたい?」とか「どこ行きたい?」と恋人や友達から聞かれたときに、「何でもいいよ」とか「どこでもいいよ」と答える人は少なくありません。

ですが、相手の意向を知りたくて質問をしたほうからすれば、その答えがいちばん困りますよね。むしろイライラするという人もいるかもしれません。

「何でもいいよ」とか「どこでもいいよ」という人は、相手に気を遣わせないようにしているのかも……と考えるのが一般的でしょうか。ですが、それ以外の理由も考えられます。

 

2:何でもいいよ、という男女の心理とは

では、相手に気を遣わせないため以外に、「何でもいいよ」とか「どこでもいいよ」と答えてしまう理由には、何があるでしょうか。

(1)選択肢が思いつかない

まず第一に考えられる理由は、本当に「何でもいい」「どこでもいい」という場合です。つまり、自分の中に希望がないということ。言い換えるならば、選択肢がないわけです。頭の中に食べたいものや行きたい場所が思いつかなければ、答えようがないですよね。そこで、仕方がなしに「何でもいい」「どこでもいい」と答えてしまうわけです。

こういう相手に対して、「何でもいいでは困る!」なんて怒っても、相手も困ってしまいます。だって、そもそも選択肢がないわけですから。

(2)選択肢が多すぎる

反対に、選択肢が多すぎる状態も決めることができないため、「何でもいい」「どこでもいい」と答えてしまうことにつながります。

たとえば、「何食べたい?」と聞かれたときに、「焼き肉も食べたいし、お寿司も食べたいし、ラーメンも食べたいし……どうしよう」というような経験はありませんか?

3つくらいなら、相手に正直に「あれも、これも食べたい!」と言えるかもしれませんが、それが5つ、6つにもなったら、それを全部正直に相手に伝えるなんてことは難しいですよね。

その結果、自分で決めることができなくなって「何でもいい」と相手に判断を委ねてしまうのです。

 

3:何を聞いても「何でもいい」「どこでもいい」と答える恋人への対策

では、何を聞いたとしても「何でもいい」「どこでもいい」と答える人には、どのように対応すればいいのでしょうか。

ひとついい方法があります。これは相手が恋人でも友達でも、接待相手でも同じです。

その方法とは、大きなテーマから2択を提示してあげて、絞り込んでいく方法です。

すでにお伝えしたように、選択肢が思いつかないのは当然として、選択肢が多くても決めることはできません。そこで2択を提示してあげることがポイントになります。

消費者心理の研究でいわれていることなのですが、人間は選択肢が3つ以上になると、選ぶ判断力が下がり、選択肢が増えれば増えるほど、比例して選べなくなると言われています。

ですが、いきなり「ラーメンと牛丼と、どっちを食べる?」とピンポイントで聞くと、「どっちもそんな気分じゃないのにな」ということがあります。

そこで、「魚とお肉とどっちが食べたい?」とか、「和食と中華とどっちが食べたい?」という大きな枠を提示してあげて、選択肢を狭めていってあげることが大事なんです。

これは仕事の接待でもあてはまります。一次会の食事が終わったあとに、「これからどうしますか?」なんて聞いても、「お任せします」とか「何でもいいですよ」と言われるのがオチですよね。ですが、相手が本当はもう一軒行きたいのに、「じゃあ帰りましょう」なんて答えてしまったら、大変なことになります。

そんなときは、「まだ時間は大丈夫なんですが、もう一軒行きましょうか、それともお開きにしましょうか」を最初に聞いてあげてください。

そしてもし「もう一軒行きましょうか」と言われたら、そこで「じゃあ飲みますか、それともカラオケに行きますか」と聞いてあげてください。そして、「居酒屋にしましょうか、それともお姉さんのいるお店にしましょうか」と選択肢を狭めていってあげると、相手も答えやすくなるわけです。

これだと、相手に本当に選択肢が思いついていない場合でも、本当は選択肢があるけど遠慮して言えない場合でも、選択肢が多くて決めかねている場合でも、相手のしたいことをスムーズに聞き出すことができます。

 

4:まとめ

誰だって「何でもいい」「どこでもいい」と答えてしまうことはあるわけです。しかし、そういう答え方をされてしまうと、どうしても優柔不断に感じてしまって、マイナスにとらえてしまうかもしれません。

ですが、「何でもいい」「どこでもいい」と答えてしまうのには、それなりの理由があるわけです。決められない相手に呆れるだけでなく、相手が答えやすいように選択肢を示して、質問してあげるということが大事なんです。

ちょっと質問する側が気遣ってあげるだけで、恋人との関係も、友達や接待相手との関係も嫌な気持ちにならず、うまくいくと思います。ぜひ2択で聞いてあげるということを忘れないでくださいね。