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離婚してシングルマザーになったらどうなる?よくある問題と考えるべきこと

三浦 希枝

三浦 希枝K.Miura

目次

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1:離婚してシングルマザーになるのは覚悟が必要

離婚してシングルマザーになると、生活リズムから家事の負担、生活にかかる費用まで、世界が一変します。

専業主婦だった場合は、今までの子育て中心の生活から、仕事もしなければならなくなる人が多いです。

でも、日々の忙しさによって疲弊しているお母さんを見るのは、子どもの目から見てもにつらいものでもあります。どんなに生活が大変でも、いつも笑っているお母さんでいたい。そうなるためには、かなりの覚悟と実行力が必要なのです。

2:離婚してシングルマザーになった女性が直面する問題5つ

シングルマザーには、シングルマザー特有の悩みがあります。実際にシングルマザーを経験した人の体験談を紹介していきます。

(1)子どもが「父親のいない子」と言われる

「大人の都合で振り回されて可哀想な……というレッテルを子ども貼られてしまうことが、とても悲しかったです」(Aさん・20代女性/自営業)

離婚にはそれぞれ理由があるのにも関わらず、他人から「離婚した」という事実だけを見て意見されるのは、とてもつらいもの。

周囲の心無い言葉に傷付くシングルマザーも多いようです。

(2)シングルというだけで異性関係が派手だと思われる

「シングルマザーというだけで、男性に色目を使いまくっているという印象をもたれたことがあります」(Bさん・30代女性/パート)

妻側の不倫が原因で離婚するという夫婦もいなくはないですが、みんながみんな、不倫が離婚理由というわけではありませんよね。

しかし、美人だったり実年齢より若い外見のシングルマザーに対しては、特にそういう印象を持たれてしまう傾向にあります。

(3)「辛抱が足りないオンナ」認定される

「子どもがいるのに離婚するなんて、忍耐力がないんじゃない?って言われたのが悲しかった。家庭の事情なんて人それぞれだし、私は自分はできる限りの努力をした結果、でも別れてしまった。

その苦労も苦悩も知らない人に好き勝手言われ、腹立たしい気持ちもあった」(Cさん・30代女性/パート)

< 結婚は辛抱が大事だとか、結婚は墓場だとか……。結婚生活はつらくて当然、というようなことをいまだに耳にしますよね。確かに、独身時代のように自分の気持ちややり方だけを優先するわけにはいかないのも事実です。

しかし、自分ばかりが我慢して夫との関係を保つというのは、精神がすり減っていってしまいます。多少の辛抱は必要……そんなことわかっていても、どうしようもないから離婚を選んでいるのです。

(4)子どもから父親不在の理由を聞かれる

「離婚して実家へと里帰り。子どもたちには『ばぁばのところに泊まるから勉強道具全部持って行くよ!』と言って家を出たので、お泊まりだと思って大喜び。

しかし3日後、“どうして家に帰らないの?”と言われてしまいました。

離婚についてしっかり話し合いが終わってから子どもたちに打ち明けようと思っていたため、胸が痛かったです」(Dさん・40代女性/正社員)

子どもにとって、父親は父親。「どうして帰らないの?」「どうしてお父さんと離れて暮らすの?」などと聞かれれば、ママとしてはつらい気持ちになってきてしまいますよね。

<子どもも母親と同様、父親に対して不信感や恐怖心を持っているのであれば別ですが、妻への態度がひどくても子どもには普通、という父親も多いでしょう。

無邪気な子どもの素朴な疑問は、ときにグサッと突き刺さるものです。

(5)専業主婦が長いと就職先が見つかりにくい

「結婚しすぐに妊娠して専業主婦になった私。元旦那との離婚が決まってすぐに就職活動をしましたが、社会から離れていた期間、自分の年齢、子どもの年齢……どれをとっても有利とはいえませんでした。自分は社会に必要とされてないんだ……と痛感し、本当につらかったです」(Eさん・30代女性/営業)

社会から離れている時期が長ければ長いほど、再就職のハードルは高くなります。また、雇う側としては、子どもが不調になったなどで頻繁に仕事を休まれるリスクは避けたいという本音も。「子どもを言い訳にされると、強く言えないが、実際は急な対応はこちらも厳しい。だったら雇いたくない」となるのです。

3:後悔しない?離婚してシングルマザーに…と思ったときに考えるべきこと5つ

では、これから離婚をしてシングルマザーになることを視野に入れている人が考えておくべきことを、先輩シングルマザーたちから聞いてみました。

(1)金銭的に生活に困窮しないかどうか

「専業主婦だったので、シングルマザーになって、どう収入源をつくろうかと悩みました。子どもを連れて再就職ってけっこう難しいです。ひとり親家庭の公的援助は少なくありませんが、それに甘えるのもちょっと気が引けて……」(Fさん・20代女性/自営業)

シングルマザーのいちばんのネックになりやすのが、やはり経済的な問題。子どもを食べさせていくため、どんな仕事に就いてどう稼いでいくのかは重要なポイントです。

お金のために仕事を忙しくして、子どもたちに寂しい想いをさせるのは胸が痛むし、かといって時間の短いパートやバイトの収入では、満足に遊びに連れていくこともできません。

(2)元夫との関係をどうするか

「正直、養育費は欲しいと思ったけど、再婚したら払わないとか、だったら子どもに会わせろとかっていう感情論になって大変だった。元夫との関係をどのくらい維持したら良いか、子どもたちの心情も汲んで……とても悩みました」(Gさん・30代女性/パート)

離婚しても、子の親であることに変わりはありません。

夫のDVなどが理由で離婚したなど、二度と会いたくない、顔も見たくないという状況での離婚であり、かつ自分が子どもを引き取るとなったら、子どもたちを夫に会わせたくないと思うのが正直なところ。

とはいえ、養育費は必要。「離婚後、元夫が自分の子どもと親子であると実感できる唯一のことだから払わせる」「元夫にも自分の子どもに対して責任を感じてほしいと思うから、養育費を要求する」と語るシングルマザーもいました。

(3)自分に何かあったときどうするか

「離婚後、もし自分に何かあったとき、誰が子どもたちを守ってくれるのか、真剣に考えました。何かあったときのことはきちんと考えなければいけないと思い、生命保険に入りました」(Hさん・40代女性/正社員)

生命保険以外にも、「何かあったとき用に、子ども名義の通帳にお金を貯めている」という人もいました。

(4)住む場所をどうするか

「離婚したら家を出なければならないので、アパートを借りるか、実家に帰るかを悩みました。実家の部屋自体は余っていたけれど、それはそれで甘えてしまいそうで……。とはいえ、たまには行き来したいので、近所に部屋を借りて、ちょくちょく遊びに行くことにしました」(Iさん・20代女性/公務員)

子どもの学校などの関係もあり、住んでいる場所から離れたくないという人もいます。一方、離婚後、「自分の親と同居できれば子守を任せて安心して働ける」「住居費など固定費が抑えられて助かる」ということから、里帰りを選択する人も多いです。

(5)子どもにどう説明するか

「他人からの見え方はどうでもいいんです。私にとっては、子どもが自分とふたりきりの生活で満足していることが重要。

でも、稀に子どもが離婚に反対していて、母子で揉めるという話も聞きます。なので、離婚する際には、子どもが父親に対してどういう感情を持っているのか、私の気持ちだけで離婚という選択をしていないか、時間をかけてゆっくりと考えました」(Jさん・40代女性/パート)

他人からの「目」よりも、子どもからの「目」。子どもから「なんで離婚したの?」と責められては悲しくなってしまいますよね。

でも、仮面夫婦の夫婦関係を見せられるよりも、ダメならダメであっさり別れたほうが、子どもながらにスッキリする、という意見もあります。

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4:覚悟があればシングルマザーも幸せになれる

子どもが小さいなら保育園関係の悩み、大きければ思春期特有の悩みがありますが、それは結婚をしていてもしてなくても、同じこと。反抗期がきたってドンと構えていれば、子どもはその母親の姿を見ています。

最初のうちは、親の離婚を悲しくて寂しくて、泣く日もあるかもしれません。父親がいない寂しさを反抗期にまかせてぶつけてくるかもしれません。しかし、泣いたら泣いた分、子どもきっと強くたくましくなってくれるはず。

筆者のふたりの子どもも、今は再婚した夫を父親として認め、とても仲良く、ときにはケンカをしながら親子関係を築いていっています。シングルマザーで幸せになれるかどうかは、あなたの覚悟しだいなのです。