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職場結婚って意外と大変……職場結婚カップルの離婚率と結婚報告の注意点

新井 よつば

新井 よつばY.Arai

目次

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1:職場結婚の割合ってどのくらい?

国立社会保障・人口問題研究所が発表した全国調査「出生動向基本調査」(2015年調査)のデータによると、夫妻が出会ったきっかけとして「職場や仕事で」と回答した割合は、2015年で28.2%となっています。

1992年のデータでは35%だったので、減少傾向にあるものの「友人・兄弟姉妹を通じて」と並んで、出会ったきっかけの多くを占めています。

 

2:異動?退職?今どき職場結婚のエピソード3つ

職場結婚をすると、やはり会社によっては、どちらかが異動しなければならくなったり、結婚を機に退職する、という話はまだよく聞きます。実際、どんなことが起きているのかご紹介します。

(1)突然の異動

「結婚した瞬間、自動的に私が子会社へ異動になりました。夫は役職もあるし仕方ないけれど、私だってやりかけの仕事もあったし、職場にも慣れて楽しくなってきたタイミングだったので、まったく違う部署に飛ばされるのは悔しい」(Aさん・29歳女性/メーカー)

夫ではなく妻が異動、ということは多いですよね。お互いの意見を聞いた上で判断してくれる会社であればまだしも、自動的に女性が異動させられる会社も多いようです。

(2)あっさりと退職

「転職しようかどうしようか悩んでいたタイミングでもあったし、すぐ近くで夫の仕事っぷりを見てきたから、これからもしっかり稼いできてくれるだろうと思って、あっさり辞めました」(Sさん・28歳女性/自営業)

ただでさえカップルということがわかると、社内でみんなのネタにされるもの。付き合っているときは隠しておけるけど、結婚となるとさすがに公表しなければならず、そういう目で見られるのは面倒と思う人も多いでしょう。

このように転職を考えているタイミングや主婦になることが前提であれば、スパッと辞めるきっかけにはいいのかもしれません。

(3)変わらず働いている

「特に異動を強制されることもなく、これまで通り同じ部署で働いていますね。結婚のために退職して転職活動なんて、やることが増えるだけで面倒くさい。ちゃんとやるべき仕事はやっていますから」(Cさん・30歳女性/サービス業)

プライベートと完全に割り切って仕事ができるカップルであれば問題ないのかもしれません。ただし周りは必要以上に気にして見ているので、余計な噂を聞いたり、嫌な思いをするリスクもあります。

 

3:離婚率高いってホント?職場結婚のデメリット5つ

一概に職場結婚をしたカップルの離婚率が高いとは言い切れませんが、職場結婚には、それなりの離婚リスクがあります。

そこで、離婚につながる職場結婚ならではのデメリットをご紹介します。

(1)  噂話を耳にする

これは付き合っているときからよくあるデメリット。同じ職場ということで、どうしても周りが盛り上がってしまうのは仕方がないこと。あることないこと、噂話はどんどん飛び交います。

実際、筆者も会社員時代、「飲み会で〇〇さんとイチャついていた」とか「別部署で、〇〇さんの旦那と元カレが殴り合っていた」など、職場結婚した夫婦にまつわる噂を聞いたことがあります。こればかりは自分ではどうしようもないことなので、噂話への耐性を身につけなければなりません。

(2)一緒に仕事がしづらくなる

プライベートと仕事を分けようとしすぎるがために、お互いどうしても仰々しくなってしまいますよね。確認しなければいけないことがあっても、相手の席に行って話しているのをどう見られているか考えると嫌になってしまい、後回しにしてしまうことも。

また、意見の交換も1歩も違えると痴話喧嘩に見えてしまうので、これまでのように議論を交わすことができなかったりすることもあります。

(3)職場での評価がわかる

職場結婚した男性からよく聞くデメリット。「これがいちばん嫌だ!」と思っている人も多いようです。

「給料がバレバレなのが本当につらい。”あなたの給料を考えるとこの出費は多すぎじゃない?”と、ド正論を言われるようになって、何も言い返せません……」(Iさん・35歳男性/メーカー)

最近は共働きが増えてきたこともあり、お財布が別なのでお互いどれくらい稼いでいるか知らないという夫婦も多くいます。一方で、職場結婚だと、評価や給料が丸見えになってしまい、好きなものも買いづらくなってしまいますね。

(4)相手の格好悪いところも見なくてはならない

仕事ととなるとプライドを捨てなければならない場面も出てきます。失敗はもちろん、営業する上で頭を下げることは日常茶飯事。もちろん結婚する前から相手のそんな姿は見慣れているかもしれません。ですが、いざ結婚してみると急に頼りなく見えてしまうことも。

(5)繁忙期が重なる

職場が同じだと基本的には忙しい時期も同じになってしまいます。すると、家事の押し付け合いや外食が増えて喧嘩になることも。繁忙期には事前に家事の分担を話し合うなどして、家庭ではリラックスができるようにお互い心がける必要があります。

 

4:気をつけて!職場結婚の報告のトラップ

『Menjoy!』の過去記事「上司に結婚報告するには?職場の上司や友人に結婚報告するときのマナー12選」にもまとめていますが、職場に結婚の報告をするにも、ある一定のマナーが存在します。

無事結婚に漕ぎ着けて良かった!と安心するのもつかの間。早速会社のみんなに報告しようと思ったらこんなトラップが!

「付き合っていることを完全に隠し通してきたけど、結婚が決まったのでとりあえず仲のいい同僚に話したら、一気に噂が広まってしまい上司の耳にまで……。”なぜ先に報告しないのか”と怒られてしまいました」(Aさん・41歳男性/音楽関係)

同じ職場となると、報告の順番はとても大事です。社員の数が少ない会社だと、社長に呼び出されて直接怒られた、なんていうことも。まずは自分たちにいちばん近い上司に報告し、その後の報告順序について指示を仰ぐのがいいでしょう。

 

5:まとめ

職場結婚にはご紹介したようなデメリットがつきもの。しかし同じ職場だからこそ、一緒に頑張れたり、わかり合えることもあるので、悪いことばかりではありません。強い愛でデメリットを乗り越えましょう!

 

【参考】

出生動向基本調査 第15回(2015年)