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コンドームが外れた!避妊に失敗しているケースとその後の対処法

松田優

松田優Y.Matsuda

目次

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1:コンドームが外れた経験がある人の割合は…

カップルの性生活を支えるコンドーム。手軽な避妊方法であることに加え、避妊率も98%と高いため、「コンドームさえつけていれば安心」と思う人も多いでしょう。

一方で、コンドームはアクシデントが起こりやすいのも事実。「夢中になっていたらいつの間にか外れていた」「女性の体内に残ってしまった」といった経験をしたことがある人も、少なくないようです。

そこで今回『MENJOY』では、独自のアンケート調査を実施。性体験のある20代~30代の男性148名を対象に、「エッチのときにコンドームが外れてしまったことはありますか?」という質問をしてみました。

結果は以下のとおりです。

ある・・・66人(45%)

ない・・・82人(55%)

実に4割の人が、性行為中にコンドームが外れてしまった経験があるという結果に。安心している分、外れてしまったときのショックも大きいですよね。では、コンドームが外れてしまう原因には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

2:コンドームが外れるのはなぜ?避妊失敗のケース

性行為の最中に、コンドームが外れてしまう理由はいくつか考えることができます。なかには事前に予防できるケースもあるので、参考にしてくださいね。

(1)サイズが合っていない

コンドームにサイズがあるということ自体を知らないという人も意外と多いのではないでしょうか。当たり前の話ですが、サイズが合っていないものは外れやすいです。

男性器の大きさには個人差があり、コンドームが大きすぎると外れやすくなる一方で、小さすぎると破けてしまうことも。いくつかのサイズを試して、フィット感を確かめておくのも予防策になりそうです。

(2)きちんと装着できていない

どれほど高機能のコンドームでも、使い方を間違っては元も子もありません。特に中途半端なところまでしか覆っていない場合、性器にフィットせずコンドームがずれる原因になってしまいます。

しょっちゅう外れてしまうという人は、正しい装着方法をメーカーサイトや説明書などで改めて確認することをおすすめします。

(3)潤滑剤をつけている

潤滑剤は、その名のとおり潤いを与え滑りをよくするもの。男性器に潤滑剤を使って、そのままコンドームをつけてしまうと……結果は言わずもがなです。

男性側に使うつもりはなくとも、潤滑剤が付着した手でコンドームを装着してしまうといったうっかりミスにも気をつけたいものです。

(4)包茎である

男性器の先端が包皮に覆われている包茎の人がコンドームを雑につけてしまうと、密着感が不足して性行為中にコンドームが外れてしまいやすくなります。また、余っている包皮が動いている最中にコンドームを押し上げてしまうことも外れてしまう原因になってしまうのです。

包茎、仮性包茎の人は、しっかり包皮を下に引っ張ってコンドームを密着させてつけるのが鉄則です。

(5)装着するのが早すぎる

いざ行為に及ぶとなると、意外と焦ってしまう男性も多いもの。興奮や焦りから完全に勃起する前にコンドームを装着してしまうことがありますが、これも外れてしまう原因になります。

不完全な状態で装着すると、そのあと大きさが変わってしまったときにコンドームが抜けやすくなってしまうのです。

3:安全日や危険日って本当にあるの?

前月の月経日と翌月の予測月経日や生理周期などを踏まえて、妊娠しやすい時期、しにくい時期を目安として割り出すことは可能です。排卵の前後数日間が、もっとも妊娠しやすい時期であることも事実です。

しかし、これはあくまで理論上の話。安全日だからといって100%妊娠しないということはありえません。また、いつ排卵しているかを確実に知る方法は多くありません。

安全日=コンドームがいらない日としてしまうのは大間違い。月経がある限り、計算上は安全日とされている日でも十分妊娠してしまう可能性はある、と考えておくべきでしょう。

4:避妊に失敗してしまったときの対処法4つ

避妊に失敗してしまったことがわかったら……パニックになる前に、できることから冷静に対処していきましょう。

(1)産婦人科で緊急避妊薬(アフターピル)を処方してもらう

もっとも一般的と言われるのが緊急避妊薬(アフターピル)です。性行為後72時間以内に服用することで、100%とは言えないものの高い確率で妊娠を防ぐことができます。

薬を処方してもらうためには、産婦人科や婦人科での受診が必要となるため、取り扱いがある病院で相談しましょう。また性行為後72時間とありますが、できるだけ早く服用することが効果的とされています。

(2)オンライン診療を利用し、緊急避妊薬(アフターピル)を郵送してもらう

すぐに病院に行かなければならないとは言え、なかなか時間が取れない人もいるでしょう。そういうときはオンライン診療を行っている病院を探してみましょう。オンライン診療を受診後、いまでは郵送などで緊急避妊薬を送ってもらうことも可能です。

(3)72時間を過ぎてしまったら銅付加子宮内避妊具(IUD)を使用を

銅付加子宮内避妊具(IUD)とは、女性の子宮に入れる避妊器具で、受精卵を着床しにくくする働きがあります。緊急避妊薬の効果が発揮される72時間を過ぎてしまった場合や、緊急避妊薬よりも確実な避妊を希望する場合に有効です。

IUDは、性行為後120時間以内に装着することで、ほぼ99%妊娠を防ぐ効果があると言われています。

こちらも産婦人科・婦人科を受診したうえで装着するものです。また一度装着することでその後、長期にわたる避妊効果ものぞめますが、緊急避妊薬に比べてやや費用がかかります。

(4)自分たちではどうにもならないことを肝に銘じて

コンドームが外れた、破けてしまった、間に合わなかった……さまざまな理由で避妊に失敗してしまったとき。シャワーなどで膣を洗えばなんとかなるのではないか、という噂もあるようですが、これらは無意味です。

そもそもシャワーで届く範囲は限られています。精子が動くスピードはとても早いため、既に子宮の奥まで到達している可能性も十分考えられます。自分たちでなんとかなるという考えは捨てて、病院に頼りましょう。

5:まとめ

コンドームが外れるというアクシデントは、いつでも誰にでも起こりうること。コンドームをしているから大丈夫と安心しすぎず、日頃から「万が一のとき」についてパートナーと話し合っておくといいでしょう。

近隣で緊急避妊薬を処方してくれる病院を探しておくことも、大事な予防策ひとつと言えるかもしれません。