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華金なんて死語?20代~60代に聞いた「みんなの華金の過ごし方」7選

大山奏

大山奏K.Ohyama

目次

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1:「華金」とは?

(1)「華金」の意味

華金とはなんでしょうか。記憶をたどってみてください。もしかしたら会社の上司などが、「今日はハナキンだな」なんて言っているのを聞いたことがあるかもしれません。

華金の言葉の意味は、

はな‐きん【花金・華金】

花の金曜日。週休二日制の導入で、翌日(土曜日)の出勤を気にせずに夜遅くまで楽しめるようになったところからいう。

〈出典:『デジタル大辞泉』小学館〉

です。1980年代後半から1990年代初頭のバブル時代、企業などで週休二日制が始まったと同時に使われ始めた言葉。

今では、一般企業が完全週休二日制でないと、「ブラック企業だ!」などと言われてしまいますが、1980年代くらいまで、サラリーマンは普通に土曜日も出社日だったんです。それが、土曜日を休みにする企業が増え、金曜日の夜の街は、翌日休みのサラリーマンやOLたちで華やかさを増しました。また、金曜夜だけのイベントも数多く行われていたのです。

今は別に、金曜日だからといってさほどの特別感はありませんよね。なので、金曜日が「華」っていう感じもなくなり、使う人も、使うシチュエーションも少なくなりました。そのため、現在の20代や30代前半だと、知らないという人もいるかもしれません。

筆者の場合は、親世代やテレビなどで聞いたことがありますが、実感を持ったことはありません。今でも金曜になるとそこはかとない嬉しさを感じる人は多いでしょうが、「あー今週も終わったぁ」というよりは、「金曜だからハジけて遊ぶぞ♡」というのが華金。なので「明日はのんびりできる~」というしみじみとした嬉しさがあったとしても、それは華金ではないのです。

(2)「華金」を英語で言うと?

実は、華金の概念は海外でもあります。それを表すのが「TGIF」です。これは、

“Thank God Its Friday.”の頭文字をとったもの。

「今日が金曜であることを神に感謝します!」という意味です。

筆者も先日、金曜に会った英語圏の人に挨拶として「Happy Friday!」とテンション高めに言われました。やはり次の日が休みというのは、国を超えて嬉しいことなんですね。

 

2:華金なんて死語?みんなの「華金」の過ごし方7つ

華金を知っている世代にも知らない世代にも、華であろうがなかろうが、とにかく、今どきの金曜日の過ごし方を聞いてみましょう。

(1)昔は踊りに行っていた

「バブル真っただ中だった時期は、金曜になるとディスコに踊りに行ってましたね。もちろんお酒も飲むし、一夜限りの男を捕まえたりもしました。あのころは本当に金曜の夜っていうだけで、特別な気持ちになってたなぁ。今はもう金曜なんて疲れちゃってるので、同僚と飲みに行って、終電で帰りますけどね」(Kさん・58歳女性)

(2)家飲みしてる

「金曜は会社の飲み会とかに誘われることも多いですけど、疲れるので基本的にはパスしてます。で、気心の知れた友達とかと家飲みしてますね。会社の人と飲みに行ってもストレス発散もリラックスもできないし。家でなら、そのまま寝ちゃってもいいから電車の時間とか気にならないし。華金ってイメージはないけど、家飲みするのは金曜か土曜です」(Tさん・31歳男性)

(3)ヨガをする

「私は金曜の夜にホットヨガのレッスンを入れておくのが最近の習慣になっています。金曜まで働いて疲れている体と心をリフレッシュして、土日を迎えたいので。逆に、飲みに行くのは週の半ばが多いですね。だって、金曜はお店も混雑しているし、次の日が休みだからって、遅くまで付き合わされちゃうじゃないですか。私はサッと飲んでサッと帰りたいんです」(Fさん・27歳女性)

(4)家の近くのスナックに

「華金なんて久しぶりに聞いたよ。今じゃ誰もそんな言葉、使ってないんじゃない? 僕は、給料が入って最初の金曜は、仕事が終わったら一旦家に帰ります。で、近所のスナックのママから呼び出しがかかることが多いかな。そこで歌いながら常連客と飲んで、深夜に帰宅しますね。

昔ほどパーッとお金を使うって感じじゃないけど、次の日ゆっくり寝ていられるのだから、夜早く寝ちゃうのはもったいない気がするよね」(Yさん・49歳男性)

(5)ひとり旅の準備をする

「僕はひとり旅をするのが好きなので、給料日後の土日は、たいてい車で温泉とかにひとりで行くんです。だから金曜の夜は、その準備してることが多いかな。道を調べたりおいしそうな食事処を調べたりとか。

ちょっと遠くまで出かけるときには、仮眠をとって夜中の3時とか4時に出かけることもあるし。土日をひとりでのんびり過ごすと、次の週また仕事を頑張ろうって気持ちになれるから」(Kさん・32歳男性)

(6)掃除をする

「お給料がそんなに多くないから、金曜だって言っても、あまりお金使う気にはなれないです。それより土日に家でゆっくり過ごせるように、金曜は平日にできなかった家の掃除とかを終わらせちゃいますね。たまになら誰かと飲みに行くのもいいですけど、疲れるから、できればひとりでまったり映画観たり読書したりして過ごしたいです」(Eさん・26歳女性)

(7)習い事に行く

「金曜の夜は習い事をしています。将来に向けて、できることを増やしておかないと心配なので。今は料理教室と英会話に通っています。陶芸とか着付けとかを習っていたこともありました。とにかく、お金を使うなら未来の自分への投資がいちばんだと思うので。今後はファイナンシャルプランナーの資格を取得したいとも考えています」(Mさん・33歳女性)

 

3:世代によって過ごし方は違う?

今回は幅広い世代の人に華金……というか、金曜日の過ごし方を聞いてみました。少しでもリアル華金時代を知っている人は、人と一緒に過ごすことを重視しているし、20代や30代だと、金曜と言えども、ひとりで過ごす時間を大切にしている傾向があるようでした。

あなたは、どんな風に華金を過ごしていますか?