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性欲と年齢の男女差は?男女で違う性欲の高まる時期

水野 文也

水野 文也F.Mizuno

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目次

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1:性欲と年齢は関係ある?

性欲は、個人差が大きく、セックス依存症・中毒と言えるような旺盛な人もいれば、エッチなしでも十分といった人までさまざまです。しかし、「子孫を増やす」という生殖活動ということを踏まえれば、やはり年齢が関係してきます。

年配の男性で「性豪」といった人がいたとしても、年齢を重ねると生殖機能が衰えるとともに、性欲も減退するもの。「現役世代」においても、男女ともに性欲が特に強くなるピークと言える時期があるようです。

2:男性の性欲がピークになる年齢は?

当然、性欲には男女差があります。「いつでもスタンバイOK!」といった感じである男性は、正直、女性よりも性欲が強いです。もっとも、普段はそんなことおくびにも出しませんが、それは「理性で抑えている」と言っていいでしょう。

今回は、そういった道徳観や倫理観のことではなく、本能的な性欲の話。まずは、実際に男性が性欲のピークが何歳くらいで訪れるか探ってみましょう。

(1)20~40代男性309人に聞きました

『MENJOY』では、独自にアンケート調査を実施。20代~40代の男性309人に「性欲のピークは何歳だと思いますか?」と質問してみました。

結果は以下のとおりです。

20歳以下・・・44人(14.2%)

21~24歳・・・48人(15.5%)

25~27歳・・・35人(11.3%)

28~30歳・・・54人(17.5%)

31~33歳・・・35人(11.3%)

34~36歳・・・29人(9.4%)

37~40歳・・・29人(9.4%)

それ以上・・・35人(11.3%)

回答する年齢によって感じ方が違うのかもしれませんが、見事にバラつきました。多かったのは21~24歳と28~30歳。20代半ばと思う人は少なく、1割以上の人が40代以降と回答しています。

ニュースで、中高年に差しかかった有名人の不倫のニュースをたびたび見かけるため、「絶倫オジサン」が多いという印象を与えているのかもしれませんね。

(2)実は20歳以降はピークを過ぎている

20代がピーク、40歳でもまだまだ。そう思っている男性が多い性欲のピークですが、残念ながらもうピークは過ぎていて、実は10代でピークを迎えていました。

性欲に関わってくるのは、男性の体内で分泌されるテストステロンというホルモン。これは、思春期を迎える10代から急激に増加し、少年から大人の男性に体つきを変えるとともに、攻撃的な性格を形成します。

中高生の男の子たちが、エロサイトやエロ本に夢中になり、ひとりエッチに没頭するのも、このテストステロンの分泌がピークに達するためでしょう。身体ができあがる20代を過ぎると、徐々にこの分泌が減っていくため、性欲も落ち着いていきます。

ですが、あくまでもピークが過ぎたというだけ。それでも男性は女性よりも性欲が強いのは確か。そこのイケメンなお兄さん、ダンディーで紳士なオジサンも、実は狼でアナタのことを狙っているかもしれません。注意しておきましょう(笑)。

3:女性の性欲がピークになる年齢は?

女性には「奥ゆかしい女性は自分から求めません!」「エッチするとこは彼の誘いから」といった貞淑な考えもあるようですが、これはもちろん理性の話。女性にも当然、「本能としての性欲」があります。自分の性欲はどこでピークを迎えると思っているのか探ってみましょう。

(1)20代~40代女性302人に聞きました

『MENJOY』編集部では、男性と同様に独自のアンケート調査を実施。20代~40代の女性302人に「性欲のピークは何歳だと思いますか?」と聞いてみました。

結果は以下のとおりです。

20歳以下・・・31人(10.3%)

21~24歳・・・65人(21.5%)

25~27歳・・・53人(17.5%)

28~30歳・・・54人(17.9%)

31~33歳・・・27人(8.9%)

34~36歳・・・37人(12.3%)

37~40歳・・・19人(6.3%)

それ以上・・・16人(5.3%)

20代にピークを迎えると思う女性が多いよう。ただ、男性に比べると30代後半、40歳以上で迎えると思っている人が少なく、「トシをとるとセックスはしなくなるもの」と考えている人が多いかもしれません。

女性は男性と違って出産をするため、それも性欲に関係すると思っている人が多いとも考えられます。

(2)男性よりも女性のピークは遅い

結論から言うと、10代でピークとなる男性に対し、女性の性欲のピークはそれ以降に、そして長い期間訪れます。

女性の性欲に関わるのは、生殖活動に影響する女性ホルモンのひとつであるエストロゲン。赤ちゃんの頃から卵巣などの生殖器が整っていても、エストロゲンの分泌が始まるのは8~10歳ぐらいです。ある程度、分泌されると初潮を迎え、その後、分泌量がますます増えてピークとなるのが20代後半~30代前半。出産と関わりがあるわけですね。

このエストロゲンは、性欲だけではなく、女性の身体を魅力的にする役割も担っています。男性の中には「ピチピチの若い女性がいい」という人がいるようですけど、大人の女性として、もっとも魅力的なのはアラサーなのかもしれません。

一方、男性の性欲に関わるテストステロンも女性の体内で働いています。これは性衝動を起こす役割を果たしますが、男性のテストステロンが10代でピークを迎えるのに対し、女性は20代で高まり、40歳を過ぎてもある程度分泌されるとか。その点を踏まえると、女性の性欲は20代~40代前半と言えるでしょう。

4:男女の性欲のピークの違いを上手く乗り切る方法

いろいろな説があるようですけど、男女どちらが性欲は強いのでしょう? 中には「何回でも求めてしまう」女性もいます。性欲おう盛で絶倫と言われていても、男性は射精を一度してしまうと大半は「回復するまで」時間を要するため、そこでミスマッチが生じることもあるでしょう。ですが、一般的に男性のほうが性欲は強いと言われています。

ですので、10代でピークを迎える男性と、30~40代まで続く女性。ピークに違いはありながらもトータルで考えれば、バランスがとれているのではないでしょうか。また、個人差も大きいので、同世代でのカップルであれば、ピークの差は気にする必要はないと思います。

ただ、男性が10歳以上も年上など年の差カップルですと、ピークの差が影響することも考えられるでしょう。その場合、ムード作りなど、パートナーをその気にさせる工夫をするといいかもしれませんね。

また、性欲はホルモンだけの問題ではありません。脳の働き、心理的な要因、疲労の蓄積度などなど、いろんなことに左右されています。仕事で多忙な夫が「疲れている」とのひと言で妻の求めを断る。これってあるある話ですよね。

しかし、「疲れているからしない」という現象は男女共通で、不健康な状態で性欲は減退。過度のダイエットやきつめの筋トレは、テストステロンが減退するのだそう。コンディション作りも大切です。

蛇足的に記せばセックスは「相性」も重要。ピッタリとフィットするといった行為そのものだけではなく、相手への求め方もセックスの相性と言えるかもしれません。

性格ならぬ性生活の不一致が、離婚の原因ということも世の中では少なからずあるようなので、ピークの違いを乗り切ることも含め、お付き合いや結婚で、この相性も真面目に考えておきたいものです。

5:まとめ

今回のテーマで、書くべきことはここまでで記したので、以下にトリビア的な話をひとつ。江戸時代八代将軍吉宗時代に南町奉行だった大岡越前守忠相が、母親に「女性はいつまで性欲があるのか」と聞いたところ、母親は黙って火鉢の灰をかき回しました。

「女は灰になるまで」。つまり、高齢になると機能不全になる男性とは違い、女性は死ぬまで「現役」であるということ。これは俗説ですけど、「灰になるまで」気持ちいいことを楽しみましょう! 黄昏の年齢に達した筆者からすれば羨ましいことです(笑)。