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顔が赤くなる原因は?医師に聞くQ&A、顔が赤くなる男性心理と赤くなる女性への本音

月島もんもん

月島もんもんM.Tsukishima

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目次

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1:「顔が赤くなる」事象についてリサーチしてみました

(1)「顔が赤くなる」を英語で言うと?

お酒を飲んだりすると、すぐに顔が赤くなる人がいますよね。好きな人を目の前にして、顔を赤らめてしまうなんて人もいることでしょう。

そんなとき、英語ではなんというのでしょうか? 調べてみると「flush」という単語がヒットしました。このひと単語で「顔を赤くする」や「顔をほてらせる」といった意味があるようです。

照れて赤くなるときにも「flush」が使われますが、「I flushed angrily(私は怒りで真っ赤になった)」なんてときにも使われるようです。

(2)顔が赤くなる原因もいろいろ

ところで、そもそもどうして顔が赤くなるのでしょうか? 好きな人の前で赤くなってしまったり、怒った時に顔が真っ赤になってしまうなんて、何の意味もないですから、進化の過程で自然淘汰されてもいいような気がしますが……。何か意味があるのでしょうか?

顔が赤くなる原因とは、いったいなんなのでしょう。その辺りのことも、じっくりと見ていきたいと思います。

 

2:顔が赤くなる男性心理7つ

それでは、「すぐに顔が赤くなってしまう」という男性に、そのときどんなことを感じているのか聞いてみました。

(1)ムカついた

「顔が赤くなるときの心理って、そりゃ簡単でしょ。ムカついたときだよね。前に、“お前って本当にめんどうクサい奴だよな”って知り合いから言われたんですよ。でも、そいつがいちばんめんどうくさいヤツなんですよ。お前が言うなって思ったら、怒りで顔が赤くなりました」(Yさん/25歳)

(2)恥ずかしい

「好きな人から“どうして優しくしてくれるの?”って言われて、思わず俯いちゃったことがありましたね。“顔、真っ赤だよ”ってからかわれましたが、恥ずかしかったんです」(Iさん/18歳)

(3)暑い

「この前海に遊びに行ったときに友達“顔赤いな”って言われた。そのときに何考えてたかって言うと、“暑い”」(Eさん/23歳)

Eさんは、日に焼けると黒くなるタイプではなく、赤くなるタイプなんでしょう。

(4)耐えがたい緊張

「この前、社長とか、重役の前でプレゼンしなくちゃいけないときがあったんです。プレゼンを終えたあと、同僚から“顔が赤かったぞ”って言われましたね。緊張が顔に赤くでたんだと思います」(Uさん/31歳)

(5)我慢の限界

「彼女とお家デートしているときにイチャイチャしてたんですけど、ずっと“これ以上はダメ!”って言われてお預けされてたんです。そのとき、僕、顔を赤らめてたみたいですよ。興奮していたせいですかね」(Oさん/22歳)

 

3:顔が赤くなる女性って可愛い?男性の本音3つ

上記で顔が赤くなってしまう男性の心理を紹介しましたが、顔が赤くなっている女性を見たときの男性の心理とは、いったいどういったものなのでしょうか? 本音を聞いてみました。

(1)抱きしめたい

「そんなの、“超可愛い”に決まってんじゃん! 顔赤くしながら袖とか掴んできたら、もう抱きしめちゃうよね。そのときって、浴衣着てんのかな~。夏祭りなのかな~」(Aさん/18歳)

妄想が爆発していますね。しかし、彼の言う妄想は、男なら誰だって好きなシチュエーションでしょう。みなさんも、ぜひ顔を赤らめて男子の袖をちょこんと掴んでみてください。抱きしめてくれるかもしれませんよ!

(2)キスしたい

「顔を赤らめて俯いたりしたら、ちょっと萌えますね~。お酒飲んで顔を赤くしてるのとかでも可愛いな~。“お酒弱いんだ~”なんて言いながら、“でも好きだから飲んじゃう”みたいな無邪気な感じがいいですね」(Sさん/26歳)

怒って顔を赤らめているというシチュエーション以外は、だいたい可愛く見えるもののようです。いや、むしろ怒り方によっては、怒って顔が赤いというのでもありなのかもしれません。ベタなシチュエーションだと「オコだよ!」なんて感じですかね。ク~。

(3)もっと赤くさせたい

「もっと赤くさせたいね。Sの血が騒ぐな~。たとえば俺の顔を盗み撮りしてるところを見つけて、“何で俺の顔撮ってんの?”なんて詰め寄って、相手が顔を赤らめながら下を向いたところでキスしちゃったりとか?」(Dさん/22歳)

みなさん妄想力がすごいですね。ちょっと内気な女の子が大好きなようです。相手は黒髪で萌え袖の後輩といったところでしょうか。

 

4:ところで顔が赤くなるのはなぜ?医師にいろいろ聞いてみた

それではここで顔が赤くなる理由やその原因を探ってみたいと思います。医師の小田切ヨシカズさんにお話を伺ってみました。

(1)顔が赤くなる理由は?

小田切:顔が赤くなるメカニズムは毛細血管の拡張にあります。皮膚にはこの毛細血管がたくさんあり、何らかの原因でそれが拡張してしまうことで血液がより流れ込みます。

血液の中には赤血球がたくさんあり、その赤血球の主成分はヘモグロビンという赤い色の色素タンパク質です。つまり、毛細血管が拡張されるということは、それだけ赤い色をしたヘモグロビンが集まっている場所ということになるので、赤く見えるというわけです。

また、肌が炎症することでも赤くなります。これは、顔をこすりすぎたといった場合や誰かに叩かれたといった場合があてはまります。

(2)顔が赤くなるのは肝臓の病気のせい?

小田切:また顔が赤くなる病気として、肝硬変などが疑われることがあります。これは肝臓機能が普段の機能よりも著しく低下した場合に、“くも状血管腫”という特徴が現れることが原因です。

くも状血管腫というのは、皮膚に現れる赤色の小さな斑で、拡張した血管を取り囲むように毛細血管が広がり、まるでクモの脚のように見えるからこのような名前になったようです。

ちなみにこの症状は経口避妊薬を使用している女性にもしばしばみられますが、基本的には無害です。

(3)顔が赤い、 熱い…は病気?自律神経の乱れ?

小田切:顔のほてりの代表的な原因は更年期です。しかし、ストレスや冷え、不摂生や寒暖差による自律神経の乱れなどでも引き起こされます。

自律神経が乱れていると、本来身体が持っている体温調節機能が低下してしまい、顔のほてりや“ホットフラッシュ”と言われる、顔だけに大量の汗をかくといった症状が引き起こされると考えられます。

規則正しい生活を心がけ、冷暖房の使いすぎには十分注意してください。

(4)運動で顔が赤くなる!防ぐ方法は?

小田切:日常的なシーンで、顔が赤くなるシチュエーションといえば、運動だと思います。もし運動中や運動後に顔が赤くなることが気になってそれを防ぎたいと思うのであれば、顔を冷やすといいでしょう。アイシングをすると、拡張していた血管が収縮するので、赤みが抑えられます。

(5)「顔が赤い」と「高血圧」は関係あるの?

小田切:先ほど更年期や自律神経の乱れ、肝硬変などを紹介しましたが、ほかにも高血圧によっても顔がほてるように暑くなることがあります。

高血圧は収縮期血圧が140mmHg以上、あるいは拡張期高血圧が90 mmHg以上である場合に診断されます。

とはいえ、高血圧になると常に顔が赤くなるというわけではなく、短期的に、血圧が高まったときなどに顔が紅潮することがあるということです。

(6)お酒で顔が赤くなるのはなぜ?

小田切:顔が赤くなる原因として、多くの方が思い浮かべるのは“お酒”ではないでしょうか。アルコールを飲むと、その約90%が肝臓で代謝されます。このときにアセトアルデヒドという物質に分解されるのですが、これは顔が赤くなる原因となるものです。

アセトアルデヒドは、血液に乗って全身を巡る最中に増加し、血管を拡張させます。毛細血管が拡張されると顔が赤くなる仕組みはすでに説明したと思います。元々、アルコールにも血流をよくする働きがあるので、お酒を飲むと顔が赤くなるというわけです。

(7)お酒で顔が「赤くなる人 or ならない人」お酒に強いのはどっち?

小田切:一般的にお酒の強い弱いというのは、アルコールを分解する能力が高いかどうかであると考えられています。基本的にそれはアセトアルデヒドを分解する2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の遺伝子によって決まっています。

アセトアルデヒドを分解するスピードの速い遺伝子を持っている人は、お酒に強く顔が赤くなることもありません。

しかし、この遺伝子の分解能力が低い遺伝子を持っている人は、アルコールを少量口にしただけで顔が真っ赤になってしまいます。

とはいえ、脳のアルコールに対する感受性の違いもお酒の強い弱いに影響を与えるようです。そのことは厚生労働省の『e-ヘルスネット』というサイトを見てもらえばわかると思います。

ですので、基本的には、顔が赤くならない人の方が、お酒に強い体質を持っているといえます。

(8)顔が赤くなるアレルギーの原因とは?

小田切:ほかにも、顔が赤くなる原因としてアレルギーなどが考えられます。これは接触皮膚炎といって、皮膚に触れた物質に対するアレルギーを持っている場合、そこに湿疹が現れたりする症状。アレルゲンは、漆などの植物や化粧品、塗り薬など色々なものが考えられます。

対策としては、湿疹が出たものはなるべく避けるようにし、化粧品など肌につけるものをオーガニックなものに変えるなどがあります。

(9)逆に顔が赤くなる方法ってある?

小田切:顔が赤くなる原因について説明してきましたが、逆に青白い顔がコンプレックスで顔色をよくしたいと思っている人もいるかもしれません。そういった人は、顔の血行をよくするようなマッサージを行うといいでしょう。

ほかにも首や肩の凝りを取ったり、適度な運動をして新陳代謝を高めるのも効果的です。ヨガやストレッチなどを行うといいでしょう。

また、顔が赤くなるからといって、冷房のかけ過ぎなどで身体を冷やすことは逆効果となります。貧血の場合はレバーや赤みの肉といった鉄分の多く含まれる食材を食べるように心がけてください。

 

5:頬を染めた女性が実は肝硬変なんてこともある?

いかがでしたか? 今回は顔が赤いことについてご紹介してきました。

顔を赤らめる女性は可愛いものですが、病気が関係しているといった場合は大変です。理由もわからず、自分の顔がほてってきたなんてことになったら、念のため、医療機関に見てもらったほうがいいのかもしれませんね。

 

【取材協力】

小田切ヨシカズ・・・湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。