総理大臣の年収っていくら？意外と知らない総理大臣の年収や退職金

並木まきM.Namiki

1：総理大臣の年収が知りたい！

「総理大臣って、いったいいくら位もらっているのかしら？」と思ったことはありませんか？　国政の長だし、やっぱり高額なのかしら、と思う一方で、私たちの税金だし……ともやもやする気持ちもあったりなかったり……。

（1）総理大臣の年収って誰が決めるの？

総理大臣の年収は、『特別職の職員の給与に関する法律』という法律に、「第三条　内閣総理大臣等の俸給月額は、内閣総理大臣等のうち大使、公使及び秘書官以外の者については別表第一に、大使及び公使については別表第二に、秘書官については別表第三による」と定められています。

（2）天皇陛下や皇族の年収はいくら？

天皇陛下や皇族の方々は、厳密に言うと“年収”ではなく、国家の予算に計上され、国会の議決を経た皇室費で生活をなさいます。

天皇や内廷にある皇族の方々の日常にかかる費用は法律で定められた「内廷費」から出ており、2018年度の予算は3億2,400万円です。

ここから、各宮家の生活にかかる費用も充てられます。

2：安倍総理の年収は？年収から退職金まで総理大臣のおかねのすべて

（1）月給はいくら？ボーナスは？年収は手取りでいくらになるの？

安倍総理は「内閣総理大臣」で、平成30年4月1日現在の月給は、201万円と定められています。ボーナスは「手当」として年に2回、支払われます。民間のように「ボーナス」とは呼ばず、「期末手当」と呼ばれます。ちなみに、平成30年6月の内閣総理大臣の期末手当は535万円、昨年29年12月の内閣総理大臣の期末手当は581万円です。

内閣総理大臣及び国務大臣については、平成２９年１１月１日の閣僚懇談会において、「閣僚の給与の一部返納については、内閣として行財政改革を引き続き着実に推進する観点から、新内閣においても、内閣総理大臣にあっては月額給与及び期末手当の３０パーセント、国務大臣にあっては同２０パーセントに相当する額を国庫に返納することとする。」との申合せがなされており、

〈引用：平成３０年６月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給ー内閣官房内閣人事局〉

ということで、ぞれぞれの返納後の額は、375万円、406万円となります。そして、公式に発表されている総理大臣の年収は、2018年現在で約4,015万円です。

（2）公務の交通費は無料!? 免除されるものはある？

公務の交通費がなんでもかんでも「無料」になるわけではありません。しかし、「文書通信交通滞在費」などの名目で交付を受けることができます。

（3）夏休みなど休みはあるの？

内閣総理大臣の公務は、民間企業のように「この日からこの日が夏休みです」と定められているわけありません。ご自身のスケジュールに合わせて夏休みを設けているのが実態です。

しかし公人になると、基本的には24時間無休で公人。立場があるので、やすやすと休みをとりにくいという実態があるでしょう。

（4）勤務時間は何時間?

勤務時間についても、民間企業で雇用されている人のように「何時から何時までが定時です」という明確なルールはありません。

本会議などは、会期や開催する時間が定められていますが、紛糾すれば予定通りに進まないケースもあり、こちらも「よーし、5時になったから、今日はデートだし、なにがなんでも仕事を放り出して帰ろう」とはいきません。首相の行動は、「首相動静」として、大手一般新聞紙面に毎日掲載されています。またNHKでも公式サイトに「総理、きのう何してた？」というコーナーがあり、日々更新されています。