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胸のカップ数正しく測れてる?正しい測り方とカップ数が見た目と異なる理由
松田優Y.Matsuda
1:バストのカップ数、正しく測れてる?
ブラジャーを着用したときにカパカパと浮いたり、肩ひもがずれ落ちるのは、ブラジャーと自分のバストサイズが合っていない証拠。快適に着用できるブラジャーを見つけるためには、まずバストのカップ数を正しく測ることが大切です。
(1)3か月おきに測るのが理想
バストサイズを何年も測り直していないという女性も多いはず。しかし、女性の身体のバランスは、痩せた太っただけではなく、季節の変わり目や生理周期などで変化します。それに伴ってカップ数も一定ではありません。
バストのカップ数を正しく認識するためには、少なくとも3か月おきに測るのがベストとされています。
(2)日本人に最も多いのはCカップ
トリンプ・インターナショナル・ジャパンが毎年発表している「トリンプ下着白書」のVo.19によると、日本人女性に最も多いカップ数はCカップで、2位は僅差でDカップでした。
これまで「日本人女性にはBカップが多い」といわれていましたが、もはやこれは都市伝説の域。2018年には、Dカップ以上の女性が全体の53.1%と、半数以上を占めています。
中には「正しく計測したら、カップがサイズアップした」という女性も。バストが小さくて悩んでいる人も、正しく測ればブラがサイズアップする可能性があるかもしれません。
2:バストのカップ数を正しく測る方法
正しいカップ数は、お店の下着売り場などで無料で測ってもらえることも多いです。しかし、店員さんに胸を見られるのは恥ずかしい……というシャイな女性もいるでしょう。そこで、自宅でできるバストのカップ数を正しく測る方法をご紹介します。
(1)用意するもの
カップ数を計測するためには、ふたつの準備物が必要です。ひとつ目はメジャーです。正確なサイズを測るためにも、柔らかいメジャーを用意しましょう。なるべくメモリがはっきり見えるものを選ぶのがポイントです。
ふたつめが鏡。これは、姿勢やメジャーが曲がっていないかなど、正しく採寸できているかどうか確認するために必要です。顔からウエストまでがしっかり映るサイズを準備してください。
(2)トップバストの測り方のポイント
「トップバスト」とは、バストの頂点を指します。背中から脇の下にメジャーをまわし、地面と水平になるようにして計りましょう。ブラを外して垂れてしまうサイズなら、ブラジャーを着けるなどして、「正しい位置」に整えた状態にしてください。
ブラジャーを着用するときは、手持ちの中で最もバストに合うブラジャーを選んで。パットが入っていると、正しい計測ができないので要注意です。
(3)アンダーバストの測り方
「アンダーバスト」は、バストの下側部分を指します。ブラジャーのホックを留めるときにぐるっと囲む部分を、メジャーで計測します。少なく見積もると、きついブラジャーを選ぶことになってしまいます。
地面と水平を保ちながら、数ミリ程度の余裕があるくらいで計測してみてください。
(4)バストサイズ早見表
カップ数は、トップバストとアンダーバストの差によって決まります。以下の早見表を見て、自分に当てはまるサイズをチェックしてみましょう。
AA・・・トップとアンダーの差が(以下:同)約7.5cm
A・・・約10.0cm
B・・・約12.5cm
C・・・約15.0cm
D・・・約17.5cm
E・・・約20.0cm
F・・・約22.5cm
G・・・約25.0cm
H・・・約27.5cm
I・・・約30.0cm
3:カップ数がわかったら…下着の正しい選び方のポイント
正しいカップ数がわかったら、次はサイズ表記やブラジャーの種類にも注目してみましょう。下着の正しい選び方のポイントをまとめてみました。
(1)ブラジャーサイズ表示の見方
ブラジャーにはそれぞれ、AやBなどのカップ数に加え、数字が表記されていますよね。これは、アンダーバストのサイズを表しています。たとえば、「C70」と表記されたブラジャーの場合、カップ数はCで、アンダーバストのサイズは70cmであるということになります。
(2)アンダーバストの範囲とサイズ
アンダーバストは5cmごとにサイズ展開されており、自分のアンダーバストのサイズから、2.5cm前後が許容範囲といわれています。以下の早見表から、自分のアンダーバストの範囲とサイズをチェックしてみましょう。
62.5−67.5cm・・・65
67.5−72.5cm・・・70
72.5−77.5cm・・・75
77.5−82.5cm・・・80
82.5−87.5cm・・・85
87.5−92.5cm・・・90
(3)カップ数の選び方
目安となるカップ数やアンダーバストのサイズに合わせてブラジャーを選んでも、イマイチ身体にフィットしない感じがする……というケースもありますよね。そんなときは、カップ数を上げてアンダーバストサイズを下げる、またはアンダーバストサイズを上げてカップ数を下げるという方法があります。
例えば、目安のバストサイズがC70の場合、B75やD65のブラジャーが身体にフィットする可能性も。自分の胸に合った下着が見つからない場合は、カップ数やアンダーバストのサイズを変更してみましょう。
(4)ブラジャーの種類
ブラジャーは種類が豊富にあり、選び方ひとつでバストの見え方や着け心地も大きく異なります。例えば、「3/4カップ」と呼ばれるブラジャーは、上辺の1/4がカットされており、バストを中央に寄せる効果が高く、自然な谷間を作るのにピッタリです。
ほかにも、バスト回りのお肉を胸に集約させやすい「育乳ブラ」や、睡眠時の衝撃からバストを守る「ナイトブラ」、ワイヤーの入っていない「ノンワイヤータイプ」、運動中の揺れを防ぎ快適さに特化した「スポーツブラ」などもあります。
ブラジャーを選ぶときは、自分の好みや求める機能に合わせて種類を決めるようにしましょう。
(5)年齢に合わせたブラジャーの選び方
30~40代になるとバストの柔らかさや形にも変化が出てくるため、補正力にも注目してブラジャーを選びたいところです。年齢に応じて、バストの形も変わっていきます。キレイなバストラインをキープするためにも、年齢に応じてブラジャーの機能を選ぶことも大切ですよ。
4:カップ数が見た目と異なる場合も…どうして?
胸の形や体型によって、目で見えるバストサイズと実際のバストサイズが異なる場合もあります。バストが小さく見えてしまう理由と解決策をご紹介します。
(1)胸にはさまざまな形状がある
カップ数というのは、胸の形や体積によって変動するもの。胸の高さがカップ数に直接影響するわけではありません。ハリのある胸と垂れた胸では、一見ハリのある胸のほうが大きく見えますが、実際に測ってみると、垂れた胸のほうがカップ数が大きいことがあります。
このように胸には柔らかい・硬い、離れている・寄っているなど、さまざまな形状があり、形によって見た目と実際のカップ数に差が生じることがあるのです。
(2)胸の見た目よりカップ数が大きくなりやすい形とは
柔らかく流れやすい胸や、離れ胸、高さはないけれど大きい胸などは、正しいブラジャーに収めると大きく、きれいな形に整います。胸を少しでも大きく見せるためにも、正しいカップ数のブラジャーを身に着けることはマストです。
(3)体型によって胸が小さく見えることも
全身のバランスによって、胸のサイズが小さく見えてしまうケースもあります。例えば、痩せ型でバストの厚みがない人や、アンダーバストが小さい人は、実際のカップサイズよりも胸が小さく見えやすいです。
ほかにも、肩幅が広い人や骨太な体格をもつ人も、胸回りの面積が広く見えてしまいやすいので、結果的に胸が小さく見えてしまいがちです。体型によりバストが小さく見える人は、美乳見えする「3/4カップブラ」や、レモン形のパットのあるブラなど、バストを盛りやすいブラジャーの形を選んでみましょう。
5:まとめ
正しいカップ数のブラジャーを身に着けるだけで、バストの見栄えだけでなく、全身のスタイルの印象もよくなります。身体のラインを美しくするためにも、自分に合った下着選びは超重要。
「だいたい〇カップだから」と思い込まず、いま現在の正しいカップ数をチェックし、自分の身体に合ったとっておきの下着を見つけましょう。
【参考】