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不倫の代償は慰謝料だけじゃなかった…私が受けた「痛すぎる」不倫の代償

並木まき

並木まきM.Namiki

目次

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1:不倫の代償は慰謝料だけじゃない!

「不倫の代償」って聞くと「あー、慰謝料のことでしょ?」って思う人は多いかもしれません。確かに、不倫すると相手の妻や夫から慰謝料を請求されることが多々ありますし、基本的には支払いの義務が生じますう。けれど、実は「代償」って、それだけではないんです!

(1)弁護士費用、財産分与、養育費…お金周りだけでもこんなに!

相手の配偶者と話し合い、あるいは慰謝料の交渉をするとなれば、素人同士で話し合うよりも弁護士に入ってもらったほうが、早期解決に繋がります。そうなると、まずは弁護士費用がかかってきます。

また、不倫発覚により、どちらかあるいは双方が“離婚する”となれば、財産分与や養育費など、慰謝料のほかにも考えなくてはならない“お金の話”がでてきます。

慰謝料を支払うだけでも大変なのに、財産分与や子どもがいる場合には養育費まで取り決めなくてはならない……となると、結構大変な話し合いに。「支払うこと」云々の前に、そういった話し合いが必要になるという精神的負担も、不倫の代償のひとつと言えましょう。

(2)社会的信用の失墜から、今後の仕事に影響も

お金以外には社会的信用の失墜も、代償として大きいです。勤務先や友人たちから、ひとたび「あの人、不倫してるんだって」「不倫の末に、離婚することになったんだって」と噂される対象となってしまえば、あっという間に周知の事実に。

「そんな人には、見えなかったのにね!」「っていうか人間として最低ー!」という陰口とともに、グングンと社会的な信用を落としていくハメになりがちです。

2:私が受けた「痛すぎる」不倫の代償8つ

では、ここからは匿名を条件にインタビューに応じてくれた人たちから、実際に受けた「不倫の代償」を教えていただきます。

(1)会社に不倫バレして転職(30歳/マスコミ)

A:前の会社にいたときなんですけど、彼の奥さんが私の勤務先で待ち伏せしていて、同僚たちに不倫がバレてしまいました。

ーー同じ会社の人と、不倫していたんですか?

A:そうです。相手は、私の直属の上司でした。

いつものように、仕事の後にデートしようと思ってエレベーターを降りたら、そこに彼の奥さんがいて……。先に会社を出ていた彼が、青ざめた顔で奥さんの横にいました。私の顔を見た瞬間に、奥さんは大声で「ドロボウ猫ッ!」と怒鳴りだして……。ものすごい剣幕でした。

これがキッカケで会社にいづらくなり、結局、転職して彼とも別れました。

(2)SNSで彼の妻から事実をばら撒かれた(32歳/販売)

B:実は友達の夫と不倫をしていました。バレたときにはかなり痛い社会的代償をくらいました。

ーーどんな制裁が下ったんですか?

B:奥さんである私の友達が、SNSで共通の友人たち全員に、私と不倫相手の2ショット写真を送り、不倫をバラしたんです。まさかそこまでしてくるとは思わなかったんですけど、よほど許せなかったんでしょうね……。

今となれば、友達だと思っていた女に夫を寝取られてしまったその子の気持ちもわかりますが、当時は鬼だと思いました。

(3)会社に匿名の怪文書が届いた(33歳/受付)

C:前の会社でも受付をしていたんですけど、職場の同僚と不倫していたら、その事実を詳細に書かれた怪文書が会社にばら撒かれました。

ーー内部の人がやったのかもですね?

C:実は、その時の不倫相手の奥さんも、同じ会社で働いていたんです。なので、奥さんがやったのかもしれないと思っています。

(4)相手の妻が自分の親に電話をかけてきた(27歳/サービス)

D:2年間不倫をしていた相手の奥さんに、私たちのことがバレたんですけど、奥さんが私の親に電話をかけきて、大変なことになりました。

ーーよく親御さんの電話番号がわかりましたね?

D:私は実家暮らしで、彼には一応、家の固定電話の番号も教えていたんです。そしたら彼は、その番号をケータイに登録していたみたいで。それをチェックした奥さんが、私が仕事に行っている時間帯に親に電話をして、不倫をしていると伝えたんです。

その日は、帰宅してから親に泣かれるし怒られるしで、そのときに初めて、自分がしていたことの罪深さに気づきました。

(5)同僚に知れ渡って新しい恋人から拒絶された(30歳/事務)

E:職場の人と1年不倫をしていて、清算しました。

妻バレはなかったんですが、同僚たちには知れ渡っていた感じです。で、不倫を終えて随分経つし、この春に異動してきた彼をいいなと思って、アプローチしたんです。

ーーその彼は独身?

E:はい。年も近いです。ところが、「不倫していた女は、ムリ」ってアッサリ拒絶されました。過去の自分を呪います。

(6)忘れたころに慰謝料の請求が届いた(33歳/アプリ開発)

F:不倫していて、彼の奥さんにバレて別れました。

そのときは私があまり稼いでいなかったので、奥さんの弁護士と話し合いをして、慰謝料は支払えないということでうやむやになりました。ぶっちゃけ、ラッキーって思ってました。

ところが、ついこの前、再び請求が届いたんです。

ーーまだ時効が成立していなかったんですね?

F:そうです。いきなり内容証明が届き、“そろそろ収入も安定したでしょうから、猶予していた100万円を支払え”と書いてありました。今もお金がないので、必死で逃げていますが、支払わなくちゃとは思っています。

(7)会社に通報、乗り込んできて罵倒、SNSで暴露のトリプルパンチ(31歳/美容関係)

G:彼の妻バレしたあと、トリプルパンチで復讐を受けました。

ーーどんなトリプルパンチだったのですか?

G:会社のお問い合わせ窓口メールに不倫をバラされ、その上で会社に乗り込んできて文句を言われ、さらには奥さんのSNSに私のことだとわかるような形で、不倫への恨みつらみを公開設定で書かれて……。みんなが読んでいた時期がありました。もう絶対に、不倫なんてしません。

(8)子どもにチクられました(36歳/営業)

H:私はシングルマザーですが、前職の同僚と不倫していまして、奥さんにバレてしまいました。

ーー不倫がバレて転職を?

H:そうです。バレたときに、彼の奥さんが私の家に乗り込んできたんです。そして、家にいた私の子どもに「あなたのママはね、人の旦那さんを盗む女なのよ」って言われ……。とても辛かったです。きっと、子どもの記憶にはその時のことが残っていると思います。なんとも情けないです。

3:私が夫と不倫相手に与えた怒りの制裁4つ

ここでは、夫と不倫相手に制裁を加えた妻たちから、匿名を条件に当時の出来事を語っていただきます。

(1)相手の女から130万、元夫から300万とって離婚(40歳女性)

I:元夫の浮気がわかり、離婚の協議と並行して、相手の女にも慰謝料請求をしました。

ーーどのくらいの期間で決着が?

I:7か月かかりました。でも、相手の女から130万、元夫から300万取れ、不倫関係の慰謝料だけで430万円になったので、満足しています。元夫は、借金をして私に慰謝料を払ったので、いい気味です。

(2)中絶させまた(33歳女性)

J:相手の女が妊娠したのをキッカケに、夫の不倫が発覚したんです。

ーーご主人から、離婚を迫られました?

J:最初は離婚を望んでいましたが、私は意地でも、首を縦には振りませんでした。相手は未婚でも産みたがっていましたが、私が断固として拒絶。最終的に中絶させました。

産んでしまえば、認知や相続の話にもなるでしょうから……。ちょっと残酷だったけど、産ませないでよかったと思っています。

(3)身ぐるみはがして相手の女に押し付けた(38歳女性)

K:元夫が3年に渡って同じ相手と不倫をしていたことが発覚し、証拠を集めた上で弁護士にお願いして、離婚をしました。

ーー揉めました?

K:最初は、揉めました。元夫は、自分が不倫をしていたくせに、「離婚したくない」とゴネたんです。でも結局、最後には離婚届に判を押させましたよ。しかも、相手の女と10年は再婚しない、その女と別れなければ子どもたちには会えないという条件付きで。

慰謝料や財産分与で、当時の財産はすべて私がもらいました。元夫の身ぐるみをはがすのに成功し、大満足です。

(4)意地で離婚しなかった(32歳女性)

L:夫が相手の女に本気になり、自分から不倫を告白して離婚を迫ってきた時期がありました。しかし私は、離婚届に判を押したら相手の思うツボだと思ったので、意地でも離婚しないように踏ん張って、別の方法で制裁を下したんです。

ーーどんな制裁を下したんですか?

L:夫に対しては、慰謝料として100万円の旅行をプレゼントさせました。相手の女には慰謝料を請求し、100万円を取りました。そんな金額で心の傷が癒えるわけではありませんが、夫も相手の女もお金がなかったので、それだけ取れただけでも制裁は成功です。

4:不倫の代償は大きいからこそ「それを乗り越える愛」で燃える?

「不倫」は金銭だけでなく社会的な代償も大きいからこそ、「燃えてしまうもの」でもあるのかもしれません。「代償がある」とわかっているのに、不倫する人も多いんですよね。

妻として夫の浮気を予防するためには、前もって慰謝料請求のリスクがあることを、金額も含めて夫にそれとなく伝えておくなど、「不倫をしたら、必ず制裁がある」と知らしめることも予防策のひとつになるでしょう。

また、いざという時には「証拠集め」をする必要もあります。探偵にお願いして浮気の証拠を集めるには、意外とお金も手間もかかります。万が一に備えて自由になる現金資金を持っておくことも、妻としては心得ておきたい部分です。

夫が怪しくても「自由になるお金がなくて、証拠が取れない……」となれば、夫としては「ウチの妻は金がないから、どうせ何もできないだろう」なんてタカをくくる可能性がありますから!