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意外!実は女より「男の方が恋愛に依存しやすい」と判明

平松隆円

平松隆円R.Hiramatsu

あなたは恋愛について、“自分に訪れる問題を克服したり、精神的にも社会的にも成長できたりするもの”と考えたことはありませんか?

他にも、恋愛から得られる効果として、恋人との信頼関係からくる“安らぎや安心”などがあるとよく言われていますよね。

実は、このように恋愛をポジティブなものとしてとらえる人が一方で、恋人と親密な関係を築くことに不安を抱いたり恋人に極端に依存したりして、自分自身を見失ってしまうという人もいます。

今回はそんな恋愛依存について、自分のレベルを確かめる方法と、これに関する衝撃の事実をお伝えします。

 

目次

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■恋愛依存度をチェック!

まず、次の質問に、あてはまる(5点)、どちらともいえない(3点)、あてはまらい(1点)で、自分の恋人(もしくは好きな人)を思いうかべながら答えてみてください。

1:恋人にはいつも私のことだけを考えていて欲しい

2:恋人は心の支えになっている

3:自分に用事があっても恋人によばれたら駆けつける

4:恋人と親しくなることに不安を感じる

5:恋人は私だけのものであって欲しい

6:恋人を思い浮かべて元気を出すことがある

7:体調が悪くても恋人によびだされたら出かける

8:ひとりでいるとたまらなく不安になる

9:恋人には常に私を認めて受け入れて欲しい

10:恋人とつきあうなかで色んなことをがんばれる

11:恋人との時間を優先させ、そのために自分の時間がなくなってもかまわない

12:恋人がいないという寂しさに耐えられなくなる

次に、質問の“1と5と9”、“2と6と10”、“3と7と11”、“4と8と12”で合計して、どの組み合わせで自分の回答した得点が高かったか計算してみてください。

この質問は、久留米大学大学院の伊福らが作成した恋愛依存傾向尺度の一部です。それぞれの組み合わせの合計点数から、あなたがどんな風に恋愛に依存しているかがみえてきます。

 

■あなたの恋愛依存度は?

では、4つの組み合わせはいったい何をしらべているのでしょうか。以下から回答を見ていきましょう。

“1と5と9”の得点は、無条件的愛情希求を調べていて、この得点が高いと恋人に対し無条件的な愛情を求める傾向があります。

“2と6と10”の得点は、恋人の心理的な支えを調べていて、この得点が高いと恋人の存在によって自分自身の成長ができると考えている傾向があります。

“3と7と11”の得点は、パートナー中心的態度を調べていて、この得点が高いと自分のことよりも恋人を優先させる傾向があります。

“4と8と12”の得点は、孤独への恐れを調べていて、この得点が高いと恋人に見捨てられたり、いなくなることへの不安が高い傾向があります。

恋人の心理的な支え以外の項目が高かった人は、“何らかの形で恋人に依存しやすい人”といえるのです。

 

■恋愛依存度を男女で比べてみると……

この恋愛依存傾向尺度を用いて、伊福らが大学生や社会人の男女に調査したところ、無条件的愛情希求は女性の方が“恋人の心理的支えとパートナー中心的態度は男性の方が女性よりも得点が高い”ことがわかりました。

つまり、男性は恋人を心の支えにしながら心理的な部分で女性に依存をし、恋人を中心とした行動をとること、女性は無条件に自分を受け入れてもらいたいのです。

 

いかがでしたか? 恋人がいなくなることに不安を感じたり、恋人に過度に執着してしまったり、見捨てられないように自分を犠牲にしたり……。

こんな毎日だと、いくら相手のことが好きでも、苦しくなってしまいますよね。なので、そうならないよう、前もって恋愛依存傾向を確認してみて、素敵な恋愛ができるように自分を見つめ直すきっかけにしてはどうでしょうか。

 

 

【参考】

※ 伊福麻希ら(2006)『恋愛依存傾向尺度作成の試み : 男女間における恋愛依存傾向の比較』 久留米大学心理学研究