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不倫の果てには何がありますか…?待ち構えているリアルを直視してみた!

三浦 希枝

三浦 希枝K.Miura

目次

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1:不倫の果てには何が待っていますか…?

結婚しているにも関わらず、自由恋愛を楽しんでしまう不倫。もちろん、配偶者に許されることはなく、社会的な制裁を加えられることもしばしば。

(1)不倫相手と幸せなゴールってありえるの?

今回、不倫経験のある男女計30人に筆者が独自でアンケートを実施しました。が、その中で4人が不倫相手とゴールインをしています。

逆から言えば、9割近い人は不倫相手とは結婚できず、失ったものばかりが多いだけ……という結果に。

(2)不倫の果てに待ち構えているものを直視してみた!

単純に夫婦関係が壊れるだけにとどまらず、不倫の果てには様々な恐怖が待ち構えています。禁じられた恋という、この上ない興奮を味わった先に待ち構えているものとは……? 体験談をベースに、様々な「不倫の果て」を紹介していきます。

 

2:不倫の果てにあるもの

想像できるものから、そこまで想像できなかった……というものまで、不倫の果てには存在しました。夢中になって不倫をした結果、みなさんはどんな地獄をみているのでしょうか。

(1)離婚

いわずもがな……な展開ともいえる離婚。筆者がアンケートをとった不倫経験者30名中、17名は離婚に至っています。

「もうしないと嫁さんには何度も謝りました。土下座もしたし、たくさんのプレゼントも買って、なんとか機嫌を直してもらうように頑張った……。けれど、どうしても“裏切られた”という気持ちは忘れられないと言われて、離婚になりました。不倫バレしてから、8か月後の離婚でした」(30代男性・製造業)

8か月間は同じ屋根の下で暮らし、離婚するかしないかで揉めて、かなり精神的に追い詰められたそうです。

多くの不倫経験者がこの結末をたどっているという事実。不倫はやはり、夫婦破壊力抜群といえます。

(2)慰謝料

不倫バレをしたのち、「離婚の際に慰謝料を弁護士などを通じて請求された」人は30人中2人。「弁護士などは立てなかったものの、慰謝料としてまとまった額を相手に支払った」という人が、12人存在しました。約半数の人が、不倫の代償として多くの額を配偶者に支払っていることがわかります。

1.弁護士を立て慰謝料請求され、こっちも弁護士を雇いかなりの出費に…

不倫がバレてしまってから、別居となったこちらの男性。奥さんは子供を連れて実家に帰り、LINEで今後のことを相談していた矢先、内容証明郵便が届いたそう。

「専業主婦だった嫁さんは、普段はなにも自分から行動しない性格でした。でも、内容証明郵便は嫁さんが立てた弁護士からで、“慰謝料1,000万を支払うように”という内容で、期日が記載されていました。行動力あったんだ……と思いました。

こっちも負けじと弁護士に依頼をしたものの、減額の申し出をするくらいしかできず、結局900万の支払いに。弁護士報酬に支払いもあり、かなりの出費になりました」(40代男性・会社員)

2.夫婦間で相談をし、可能な額の慰謝料で納得してもらったケースも

女性側が浮気をしたケースで、こちらの夫婦は近々、結婚式を挙げる予定でした。家計管理を女性がしていたこともあり、可能な額でお互いが再スタートを切れるよう、相談して納得した金額で落ち着いたという実体験がこちら。

「入籍は済ませていたものの、幸い、挙式がまだで、子供もまだいなかったので、お互いの再スタート資金を分けることに。私の浮気が離婚の原因でしたが、元々私が契約していたマンションに元夫が住んでの結婚生活だったので、元夫が出ていくための資金と、慰謝料代わりにと、夫婦になってから貯金した8割を元夫に渡しました」(20代女性・会社員)

(3)財産分与

夫婦となっている期間に貯めたお金や、自宅、自家用車をどうするのか?……というのも大変な問題です。特に持ち家の場合でローンの支払い期間中だったりすると、さらに面倒なことに。

今回アンケートをとった中で、持ち家があった人が30人中8人。うち4人が売却、3人が継続して支払っていく、1人が名義を変えてローンの負担をするという結果でした。

「家が一番の問題でした。浮気したのは元妻ですが、子供が3人いましたので。ローンは私と妻名義で共同でしたが、さすがに子供たちを家から追い出すことはできない。なので、私が出ていくことに。ローンの支払いは元妻がやっていくということにしました。

元妻は看護師の仕事をしているし、経済的にはなんら困らないだろうとは思いつつ、もしこれで専業主婦だったら……と思うと恐ろしいです」(40代男性・公務員)

お子さんがいるご家庭であれば、家を手放すという選択も簡単にはできません。もちろん、自分名義の多額のローンがあった場合、新たな生活のために、再度住宅購入の融資を受けることは難しいことでしょう。何かと尾を引きずる問題です。

(4)社会的制裁

不倫でも多いのが職場恋愛。そして、より根深いトラブルになりがちなのも職場不倫です。職場不倫をしてしまったのは30人中8人と、3割近くに及びました。

「こちらが既婚で相手は独身。中間管理職であった私と、部下の彼女とで不倫関係になりました。別れ話がこじれてしまい、彼女が“自分たちの関係を会社にバラす”といって聞かなくなりました。そして、結局家にも職場にもバラされ泥沼化。異動になり、一気に出世コースから外れました」(40代男性・製造業)

クビにまではならずとも、十分な制裁を受けているようですね。

(5)(子供がいる場合)親権争い

お子さんがいるご家庭で離婚となれば、問題となるのが親権争いです。母親に親権がいくと思われがちですが、最近では、父親が親権をもつケースも増えているよう。

夫婦の話し合いで決着がつかない場合は、裁判所で調停という、有識者を含めた話し合いの場を利用することも。

「我が家では、子供の親権争い、面会交流の頻度など含め調停をしました。約半年にわたる裁判所での話し合いや、父親との仮面会交流を裁判所内の部屋で実施するなどし、識者と裁判所の児童心理に詳しい方との意見も含め決まりました」(30代女性・会社員)

不倫をしたら、子供と会う頻度、時間ともに失ってしまうと考えて良いでしょう。不倫は子供にとっても大きな精神的支柱を失うことにつなります。

1.親権のある親、ない親それぞれが悩む「面会交流」

親権をもった親も、もっていない親も、悩ましいのが「面会交流」と呼ばれる、「子と親権をもたない親との面会」です。

「面会のあとは必ず子供が夜泣きします。元夫が息子に会いたい気持ちはわかるけど、もとはといえば不倫して離婚の原因を作った元夫が悪い。子供の気持ちを汲んで、会うのを止めてほしい」(30代女性・保育士)

子供のためではなく、親のためなんじゃないか……。面会交流に頭を悩ませている人も少なくありません。一方で、不貞行為をした側が親権をもった場合、よりその溝が深くなるようです。

「不倫した元嫁が親権をとったので、俺が子供に会えなくなるのは不条理な気がします。我が子に年に2度しか会えないなんて、ツラすぎます」(30代男性・自営業)

会わせたくない側、会いたい側……それぞれの葛藤があることでしょう。でも、ここで一番気にしなければならないのは、子供の気持ち。しかしそれが置き去りになっているケースも少なくありません。

(7)不倫相手との正当な交際

既婚者が離婚をしたのちに、正式に交際を再スタートさせた人も30人中3人いました。しかし、離婚直後の人と交際をするというのは「これってもしや……」と事情を知らない人にも勘付かれてしまうことでしょう。やはり、周囲の目が気になるようでした。

「相手に離婚してもらってから、正式に交際を再スタートさせました。でも、周囲からの目線は気になりますし、中々厳しいものがあります」(30代女性・派遣)

不倫後の交際は、苦しい思いをしながらのものになることも少なくありません。

(8)不倫経験を隠しての婚活

不倫で別れた場合、その後、また別の恋愛をすることになるでしょう。しかし、そこでタブーとなるのが過去の恋愛話。絶対に不倫経験があるなんて言えない!という意見がこちらッ。

「今の彼は独身。自分に不倫経験があるなんてもちろん言えません。私の場合、不倫相手男性の家庭は崩壊して離婚しました。だけどその後、不倫男性と私は上手くいかず、結局別れることに。まさに最悪の結末を迎えているので、それがバレたら最低な女というレッテルを貼られてしまう。死ぬまで隠し通そうと決めてます」(20代女性・医療関連)

そりゃあ、付き合っている彼女から「私、不倫してたことあるのよ~」なんて言われたら、本気の彼氏ほどどん引きしてしまうことでしょう。不倫が、墓場まで持っていくこと確定の黒歴史となることがわかります。

 

3:不倫の果てまで行ってみたくなっちゃうデカダンな恋愛映画&ドラマ

自分には縁遠い世界だけど、ちょっとだけ気になっちゃう……。そんな気分を満たす、不倫映画&ドラマを紹介しますッ!

(1)昼顔~平日午後3時の恋人たち~

フジテレビで2014年に放送されたドラマ、昼顔。上戸彩さんが主演を務め、ごく普通の主婦が不倫にのめりこみ、周囲を巻き込んで泥沼化する内容で大注目されました。また、映画化もされた作品です。

不倫相手を演じたのは斎藤工さん……! 現実の世界ではありえない「美男美女」だからこその不倫ファンタジーです。でも、ついつい「上戸彩が私で斎藤工に……!♡」と妄想して盛り上がってしまった人も多いのでは!?

(2)同窓会~ラブ・アゲイン症候群

テレビ朝日で2010年に放送されたドラマ。同窓会で再会した男女が段々と絡み合い、不倫に没頭していく姿に自分を重ね、引き込まれていった人も多いはず。

物語の重要人物を演じる斉藤由貴さんの妖艶な演技にも注目です!

(3)サヨナライツカ

2010年に公開された「サヨナライツカ」は、辻仁成さん原作の小説を中山美穂さん主演で映画化したもの。タイの高級ホテル暮らしの未亡人(中山美穂さん)が婚約者のいるエリートビジネスマン(西島秀俊さん)と出会い、溺れていく話です。

設定が「婚約中」なので、不倫関係かというと、ちょっと微妙な線ですが、婚約者と3か月後に挙式が決まっている逢瀬のシーンがエロい!

 

4:人生を大きく狂わせる不倫。しないが仏、見るのも地獄ッ…!

様々な不倫の顛末を見て、どんな気持ちになったでしょうか? 筆者自身もアンケートを重ね、段々と鬱々とした気持ちになってしまいました。

ひとりを愛し続けるのは難しいこと。ですが、それをやってこそ得られる幸せが結婚にはあるのです。あなたは不倫、しますか? それともしないで穏やかに暮らしますか?