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夫婦喧嘩が子供に与える影響はマジ悲惨!喧嘩してしまったときにできること
コマツ マヨM.komatsu
目次
隠す1:夫婦喧嘩を子供の前でしたことがありますか?
夫婦仲良くいるのが理想ですが、それでもときに意見の食い違いなどで、喧嘩をしてしまうことはあるでしょう。でも、子供の前では喧嘩をしないようにしている、という人も多いのではないでしょうか。では、実際にはどのくらいの人が、子供の前で喧嘩をした経験があるのでしょう。
そこで今回『MENJOY』では、20〜40代で子供のいる既婚男女314名に独自のアンケート調査を実施。「子供の前で夫婦喧嘩をしたことがありますか?」という質問をしてみました。結果は以下のとおりです。
ある・・・209人(67%)
ない・・・105人(33%)
「ない」という回答のほぼ倍に当たる、209人が「ある」と答えました。子供に喧嘩をしている姿を見せないほうがいいとは思うものの、なかなか現実は、そううまくはいかないようですね。
2:夫婦喧嘩が子供に与える悪影響5つ
(1)怒鳴り声がトラウマになる
大きな声で怒鳴ったり罵りあったりしていると、その声に恐怖を感じ、ひどい場合には大きな声や音自体がトラウマになってしまうことも。言葉がまだ理解できない赤ちゃんであっても、大きな声に怯えるように育ってしまうこともあるようです。
少し大きな声を出されるだけで怖くて動けなくなったり、相手に言われるがままになってしまうなど、大人になっても自分の意見を相手に伝えられなくなる場合も。
(2)自分のせいで喧嘩していると思い込む
責任感の強い子供や敏感な子供は、両親の喧嘩の原因は自分かも……と自分を責めてしまうこともあるようです。特に喧嘩の内容が理解できないと、「家庭内での争い=自分のせい」となってしまうのかもしれません。
(3)心配で寝られない、夜尿症(おねしょ)になる
両親の不仲や家庭内の雰囲気が悪いことは、たとえ喧嘩を目の当たりにしていなくても、子供にはなんとなくわかるものです。両親の険悪な雰囲気を心配したりつらく感じたりしていると、安心して眠れなくなり、睡眠の質が下がることも。
表面上は気にしていないように見えても、潜在的に心配事を抱えてしまい、夜尿症(おねしょ)につながることもあります。
(4)幸せな結婚を望まなくなる
両親がたびたび喧嘩をしている姿を見たり、幸せそうな姿を見てこなかった子供は、結婚や子供をもつことにいいイメージを抱かない傾向があるようです。それによって、結婚したいと思えなくなったり、子供をもつことに抵抗を感じたりすることも。
(5)成長に影響を及ぼす
親の喧嘩を日常的に見たり聞いたりしている子供は、記憶力や学習能力に影響が出るという説も。たとえ目の前で喧嘩を見ていなかったとしても、両親の不仲を感じ取るだけでも脳への影響があるそうです。
先述のように、両親のことが心配で寝られなくなると、十分に睡眠がとれなくなり、成長や学習能力、気持ちの安定に大きな影響を及ぼすことも。
3:直接的な喧嘩じゃなくても…避けるべき夫婦トラブル
大声で怒鳴ったり罵りあったりする喧嘩でなくても、子供への影響はあるのです。
(1)冷戦状態でも子供は傷つく
「まだ小さいから何もわからないだろう」と思いがちですが、日々いろいろ考えることの多い大人よりも、子供のほうが日々の変化に敏感ですし、夫婦間の雰囲気をよくわかっていることも。子供の前で罵り合いはしないけれど雰囲気が悪い、といった状態は、子供心にすごく重く響きますし、両親の冷酷な部分が垣間見えてひどく傷ついてしまうこともあります。
冷戦状態は、できるだけ長く続けることのないように、喧嘩やトラブルは勇気を出して早期解決を。それが子供にとって最良の方法です。
(2)両親の悪口を聞くと、自由な発想が失われる
夫婦喧嘩だけでなく、誰かの悪口をいったり誰かを罵ったりする姿を見ると、いつか自分にもその矛先が向かうのではないかと不安を抱きます。
それによって、怒られないように、悪口を言われないようにといい子を演じたり、自分の行動を制限したりしてしまうため、子供らしい自由な考え方や発想が失われてしまう恐れがあります。
(3)子供に悪口を吹き込むのも悪影響
相手のいないところで子供に相手の悪口を吹き込むことは最も避けたいことのひとつ。パパもママも好きなのに、どちらかが相手の悪口を言っているところを見てしまうと、子供はひどく傷つきます。
また、本人のいないところで悪口を言うといった卑怯な姿を子供に見せてしまうと、人を平気で裏切るような卑怯な性格に育ったり、お友達にも同じことをするようになる可能性もあります。
4:夫婦喧嘩をしてしまった…子供への影響を軽減するためフォロー5つ
夫婦喧嘩を子供に見せてしまったら、うまくフォローしたいもの。どう対処するのが正解なのでしょうか。
(1)心配させた・怖がらせたことを謝る
子供にとって、大人の喧嘩はとても怖いもの。普段ニコニコしている大人が、怖い表情で強い言葉を使っていると、何が起きたのかわからずただただ怯えてしまうでしょう。まずは、心配させたこと、怖がらせたこと、不安に感じさせたことを謝ってあげてください。
(2)子供が混乱していたら、本音を聞く
夫婦喧嘩を見た子供が怯えたり困惑したりしていたら、今何を感じているのか気持ちを聞いてあげるのもいいでしょう。気持ちを聞いてもらうことで、不安だった気持ちが解消されたり、子供の気持ちを置き去りにしていないということが伝わります。
(3)夫婦どちらも悪いことを伝える
喧嘩の理由がなんであれ、子供の前で相手を責めるのはいいことだとはいえません。また、我を忘れて強い言葉で言い合った場合、両親が冷静な状態ではないと思われてしまうかも。
喧嘩というのは、大なり小なりどちらにも責任があることが多いもの。喧嘩になったのはどちらにも責任があると伝えましょう。そして、喧嘩になったときの状況を冷静に理解していることをわかってもらうのです。
(4)なぜ喧嘩になったかを正直に伝える
なぜ喧嘩することになったのか、どうしてあんなに怖い表情をしていたのか、理由がわからない子供はとても不安を感じます。なぜ喧嘩になったかを、伝えられる範囲で正直に伝えましょう。心配することはなにもないということがちゃんと伝わります。
(5)子供のせいではないことを伝える
子供のいる家庭では、ときに子育てで意見が食い違うことも多いものです。決して、子供本人が悪いわけではありませんが、子供は「自分のせいで喧嘩しているのかも」と不安になります。
夫婦喧嘩をしたとき、意見の相違があったときには、子供のせいではないこと、子供が原因ではないことをきちんと伝えてあげましょう。
5:家庭内の雰囲気に子供は誰よりも敏感
違う人間同士が暮らしているのですから、喧嘩をまったくしないというのは難しいもの。喧嘩をしないことだけが最善策ではないと筆者は思います。
子供の前で喧嘩するのはもちろん避けたいことですが、だからといって表面上だけを取り繕うのもやめましょう。たとえ喧嘩をしても、良好な関係を築くために努力しているのだということを子供にわかってもらえるような形になれば、子供への悪影響も小さいのではないでしょうか。