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「アラサー処女が処女じゃなくなる日」に密着!~元子編~【完結編】

毒島 サチコ

毒島 サチコS.Busujima

前回記事はコチラ →「アラサー処女が処女じゃなくなる日」に密着!~元子編~【!?編】

目次

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アラサー処女元子、空白の6ヶ月

LINEで「次セックス確定」という名言を残した前回。

それから気づけば半年もの期間が空いてしまいました。

それには大きな理由が……。

実は、その後何度か初体験のチャンスが訪れるも、どうしても一歩踏み出せない日が続いていたのです。

やっぱりどうしても初体験が怖かったのだそう。

26歳で初めての彼氏が出来て、まだ半年。

多くの女性がもっと早い時期に少しずつ体験していく恋の過程を凝縮した半年。そして最大の関門である初体験。

それは予想以上のハードルの高さでした。

「また出来なかった」「無理だった」「……とうとうお泊りに誘われなくなった」

どんどんネガティブになっていく元子。

どうしてもギリギリで一歩踏み出せない元子に対して彼も「諦め」のモードに入っていたのでしょう。

「本当にまだ恋人同士なの?」と周囲に心配される日々が続きました。

さすがに周囲の友人も、そして元子本人も「これは自然消滅してしまうだろう……」

という雰囲気に。

元子も「永遠の処女編を執筆してくれ」と自暴自棄になっていたのです。

この半年間、元子の彼がどんな気持ちだったのか……それは誰にも分かりませんが、休日のお昼にお茶をしてゲームセンターに行くといった健全なデートを繰り返していたようです。

 

タートルネックで臨んだバレンタイン

とはいえ元子、やはり初体験に対しての興味と彼に対しての罪悪感は消えていませんでした。

そう! 1年の中で一度だけ「女性から男性に気持ちを伝える事の出来るイベント」、バレンタインに懸けたのです!

この日は平日。

元子から夜に彼を誘いました。

タートルネックで準備万端!

しかし! 次の日、こんなLINEが届きました。

 

婚活の時期に思い知る恋愛の重要性

2月15日、バレンタインの次の日に届いた元子からのLINEに全てが詰まっていました。

せっかく夜に出かけたのに、何もなかったという元子。

今まで恋愛をしてこなかったせいで、自分がどうアクションを起こせばいいのか、彼に恋人としてどう接していいかすら分からなかったといいます。

この日ばかりは今までにないくらいひどく落ち込んでいました。

「もう私は一生恋愛が出来ない」とネガティブになってしまっていたのです。

友人たちも落ち込む元子にバレンタイン当日に何があったのかは聞けませんでした……。

 

「あと100m」の初体験

しかし、これが元子に友人が多い理由なのでしょう。

てっきり別れたと思っていたのですが、後日こんなLINEが届きます。

バレンタイン当日、2人でゲームセンターに行ったのだとか。

なんとその100m先にはラブホテルが。

しかしどちらからも「泊まろう」という一言はなかったのです。

「あと初体験まで100m」であるにも関わらず、ゲームセンターへ通う日々が続きます。

そしてなぜかいつもタイミングの悪い元子。

2人の休みが1日被る日はいつも何かどちらかに予定が入ってしまうのです。

祝福すべき結婚する友人ですら恨む元子。

彼も完全に諦めていたのではないでしょうか。

しかし!

その日は突然訪れました。

4月1日、エイプリルフール。

次の日は元子27歳の誕生日です。

本格的にアラサーに突入する前日、2人でディナーをして、いつものようにゲームセンターでUFOキャッチャーをして帰る元子。

意を決して帰り際、彼の袖をつかんだのですッッ!

 

突然その日が訪れる。そして……!?

その日は突然でした。

腕を掴んで「離れたくない」と言った元子と彼は、ラブホテルでとうとう初体験を終えたのです!

感想は「あっけなかった」のだとか。

毎晩の股割りのお陰でかなりスムーズに初体験を終えてしまったといいます。

確かに初体験を振り返ってみると「気持ちよかった」という感想よりも「よくわからなかった」という人が多いですよね。

どちらかというと「マグロだったんじゃないか」「大丈夫だったかな」と自分の事に対しての不安が大きくなっていました。

だけれどやっぱり「幸せ」だったといいます。

そして行為を終えたあと「待ってくれてありがとう」を彼に伝えました。

突然の「“脱処女”報告」にいつも元子を応援していたグループLINEのメンバーも大盛り上がり!

しかし、筆者は一つ重大なことを忘れていました。

その日はエイプリールフール……!

で、念のため確認しましたが、嘘ではなかったようです。

 

元子が「一歩踏み出せない女性」に伝えたいこと

最後に初体験を終えた元子に「一歩踏み出せない女性」へのアドバイスをもらいました。

「目の前のチャンスを逃すな」

この一言にこの半年間の元子のすべてが詰まっていました。

チャンスを逃し続け、一度彼の気持ちが離れかけたことも……。

だけれど、最後は元子から彼を誘ったのです。

これはどんな恋でも、そして仕事や人生においてもとても大切なことですよね。

「つかめるチャンスは逃すな!」

 

アラサー処女元子、完結!

とうとう完結した「アラサー処女が処女じゃなくなる日に密着!~元子編~」いかがだったでしょうか?

誰だって一度しか訪れない初体験。

それは女性にとって一生忘れる事のできない体験です。

まだ処女だという『Menjoy!』読者の皆さんは、ぜひ「目の前のチャンス」を自分のペースで掴んでくださいね。

とはいえ、処女だと聞いて、やや戸惑ってしまう男性がいるのも事実。「なんか重い……」と思われてしまうこともあるかもしれません。

だけれど、処女だと聞いて引いてしまうような男だったとしたらこっちから願い下げですよね!

元子の彼のように「寄り添ってくれる」男性がいる事も忘れないで。

焦って初体験が黒歴史になるのではなく、「この人に初体験を捧げたい!」

そう思う本当に好きな人が現れたときのために、大事にとっておきましょう♡

そして、処女ではないみなさんも、時には元子のように、「初体験」を迎えたあの日を思い出して、「初心」に戻ることも大切かもしれません。

幸せな悩みを抱えながら今日も元子は恋をしています。

(完)